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2013年9月2日月曜日

「憂うつにならないためには、とにかく行動を起こすことだ。」

下記、平成25年9月1日の役中テキストに載せさせていただいた班長さんへの手紙です。

今日もまた竜巻が住宅地を襲いました。恐ろしいことです。なんとかしたいです。できることを、してゆきたいです。

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ありがとうございます。

大雨洪水警報、局地的な雷雨、竜巻や突風。大災害の発生が切迫していることを知らせる「特別警報」も法制化され、八月三〇日から運用が開始されました。

みなさんは、この数年の気候変動について、どのように感じていますか?これまでに経験したことのない大雨。この夏、毎週どこかの町が冠水し、どこかの家が浸水していました。気温も降水量も当たり前のように更新されてゆきます。滅多に見ることのなかった竜巻の映像にも驚かなくなりました。

最近、子どもたちに「生き残ること」について話をするようになりました。自然界から厳しい警告が突きつけられています。これまでの常識は通用しないと思います。大地震や大津波だけでなく、大洪水や大干ばつなど、人間の活動に起因する大規模な災害が増えてゆくことは間違いありません。そうなっても生き残れるように、子どもたちに準備や覚悟を教えておきたいと思うようになりました。

極端に思われるかもしれませんが、わずかほんの数年で、日本の風上に住む数十億人の方々の生活が近代化されたのです。一足先に便利で豊かな生活をしてきた私たちは、彼らの近代化を歓迎しなければなりません。でも、大変な変動が起きているのは事実です。

むしろ、これまでの人類の発展は、個人的には珍妙としか思えない金融とかマーケットとか、そういうある意味得体の知れない虚構の中のやりとりで肥大してきたのですから、このまま人間が生活できないくらい国や地球が壊れても、反省や改良は遠い先でしょう。

あまりにも無責任な時代が、終わりかけているということです。僕たちは、次の世代にツケを回すことで、豊かな生活をしてきたということになりました。これが事実でした。

「おそらく、人類という種は役割を終えつつあり、そろそろ姿を消して、できればもっと知的で責任能力のあるほかの生命体に座を譲る時期なのだろう。」

パタゴニアの創業者、尊敬するイヴォン・シュイナードの言葉です。彼は続けて、

「憂うつにならないためには、とにかく行動を起こすことだ。」

と書いています。本当に、そのとおりです。

「天下の乱れは仏法の乱れによる」

「人の心が乱れれば、世の中も乱れる」

ご信心を、とにかく、一人でも多くの方にお伝えするという行動を、今こそじっくりと、確実に、情熱をもって、実践したいですし、そうすべきだと思います。同時に、妙深寺は環境に対する理念を確立し、創立七〇周年に当たって教講をあげた宣言と行動をしてゆくべきだと思います。口先だけではなく、本当の、仏教的な、ご信心的な生き方を提唱し、実践してゆきましょう。私も、今までの自分の生活態度を改めます。子どもたちの、未来のために、行動したいです。

ご信心は、自然と人間の調和を取り戻す、究極の人間学です。心の薬、魂の手綱です

すてきなお話があります。私は、このお話のように、行動してゆきたいですし、世の中に広めてゆきたいです。それがご信心であり、菩薩行だと信じています。

『ハチドリのひとしずく』

森が燃えていました。

森の生きものたちは

われ先にと逃げていきました。

でも

クリキンディという名のハチドリだけは

いったりきたり

くちばしで水のしずくを

一滴ずつ運んでは

火の上に落としていきます

動物たちがそれを見て

「そんなことをして

いったい何になるんだ」

といって笑います

クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」
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