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2013年9月18日水曜日

『坂本龍馬と憲法』とか

午前中、岩崎鏡川(英重)の末裔であられる方と面談させていただきました。何と、本門佛立宗のご信者さんであられましたー。

『仏教徒 坂本龍馬』にも書いてあるのですが、岩崎鏡川といえば明治から大正にかけて『坂本龍馬関係文書』を編纂した方です。この資料があればこそ、散逸しつつあった龍馬の関係資料の多くが後世に伝えたと言っても過言ではありません。

話は尽きませんでしたが、つくづくご縁の不思議さを感じます。佐々木高行との書簡、田中伯とのやりとり。時空を超えて、幕末と明治が目の前に浮かぶ感覚。久しぶりでしたー。

私は、とにもかくにも、時代の波間に埋もれていた『閑愁録』に着目し、本を書きました。類推を排して臨んだために非常に読みにくいものとなりましたが、世にある「トンデモ龍馬本」ではなく、研究者が読んでも検証に耐え得るものになっていると思います。

『閑愁録』は、その内容のために龍馬から遠ざけられていたのです。龍馬が仏教徒であってはならない、それでは気に入らない勢力が、明治初頭の復古神道を奉ずる者たちをはじめ、中期には自由民権運動の者たち、後期には海軍関係者、昭和では右から左までにいました。だから、埋れたのです。

海援隊の三部作と呼ばれるものの中で、龍馬存命中に唯一刊行された『閑愁録』。龍馬が隊長を務め、生殺与奪の権を握っている海援隊の名を冠して刊行された出版物です。この意義を、認めなければ龍馬研究は常に不十分なものにたるはずです。

坂本龍馬は、水戸学や平田派国学の思想とは一線を画した、仏教徒でした。仏教による国民の融和と世界の平和を願っていた。これを指摘したのが、『仏教徒 坂本龍馬』でした。

まだまだ、書き足らないこともあり、加筆したい部分もあります。この本を前提にして、もっともっと、分かりやすく書きたいなー。昨今の社会情勢もあるので、『坂本龍馬と憲法』とでも題して次の本を書きたいですねー。踏み込んだ議論が出来るはずです。

まだ読んでいない方ー、頼みますよー。まだ在庫がAmazonにもあるみたいだからー。

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