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2013年11月29日金曜日

アイソン

太陽さん、すごいなー。命を与えもすれば、奪いもする。シシ神さまみたい。

今朝も、アイソンさんを探しに行ったのだけど、溶けて無くなってしまったって。太陽さん、すごい。

でも、ぐるぐる、ぐるぐる、遠い旅を続けてきて、太陽の近くまで来れてよかったねー。それだけで、いいやん。

宇宙少年としては、この数日間、ワクワクしながら夜空を見上げることができて、アイソンさんに感謝でした。

僕の宝物の一つ。1969年2月8日午前1時頃、メキシコ北部チワワ州アエンデ村に落下してきた巨大な2トンもあった隕石の欠片。炭素系コンドロイトという成分で、これは太陽や太陽系が生まれる前の宇宙を伝える地球外からきた物質です。約46億年前の記憶。地球上には全くない、遥か昔の宇宙から届いたものなんです。ワクワク。

不思議ですね。彗星や隕石が宇宙の歴史を教えてくれます。

僕たちは、このとてつもなく巨大な宇宙の中で生まれました。

隕石母天体上で溶解や分化を経験していないコンドライトであろうと、母天体上で溶解と分化を経験している非コンドライトであろうと、宇宙誕生の時、約137億年前には、一つであったはずであること。

あらゆる物質は、ひとまず質量を持つものだけに限定しても、137億年前には一つでした。ということは、宇宙に存在している物質には、137億年の歴史があり、因果があるということです。

遥か彼方の、アンドロメダ銀河の端の、小さな星の上に転がっている小さな石とも、長い旅を続けてきた流れ星とも、今回自分の身体になってくれた、質量を持つ物質とも、全部つながっていたなんて、これこそロマンだと思うのです。

信には信の響き、謗には謗の響き、137億年の因果には、プラスよりマイナス、調和や協調より争いや分裂の方が多かったかもしれないけど、今回は人間で、しかも仏教徒だから、これに気づけた、これを変えれる。

ロマンだな。アイソンさん、ありがとうー。

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