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2013年12月15日日曜日

久しぶりに息をした

陽の光がつんつんと顔を照らす。

冬が深まってゆく。

太陽の導線が地平に傾いているのだ。

冬の方が眩しい。

軽井沢を通過した。

関東平野を北上し、高崎から信州の彼方を見上げる。

平原は隆起して山々を抱き、その山々に冠して、真っ白い雪を羽衣のように柔らかく纏った姿が際立つ。

浅間山だ。

浅間山はきっと女性だと思う。

久しぶりに息をした気がする。

年末の大渋滞もあって、上星川教区、戸塚教区、泉教区と、教区御講のご奉公から戻ったのは17時を回ってた。

18時から夜の住職御講、そしてボーズバー。

ボーズバーには遠方の方々や取材の申し出をいただいた記者の方が来店くださる予定と聞いていたが、翌日も朝からご奉公があり、そのまま長野に向かって教区御講、もはや他の選択肢がなかった。

身体を引き裂いてみることは出来ないか。

夜の住職御講が終わってから、車で東京に向かった。

もう、とっくにタケのお通夜は終わっていたけれど。

タケに、会えた。

みんなにも、会えた。

ご両親にも、妹さんにも、タケを支えてくれた菜摘子さんにも、お会いすることができた。

遅くなってしまったけれど、坊さんになった友人として、御題目をお唱えして、名前を呼び、あいつを見送った。

ようやく、息が出来た気がする。

大久保や河田に感謝だ。あいつらがいたから、出来たこと。

長野も寒い。でも、寒いのもいい。

陽の光がつんつんしてる。

冬の光は細くて眩しい。

-まづもろともに
かがやく宇宙の微塵と
なりて
無方の空にちらばらう-

-世界に対する
大なる希願をまづ起せ
強く正しく生活せよ
苦難を避けず直進せよ-

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