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2025年4月21日月曜日

情報社会に立ち向かうための仏教
〜心の健康を保つために〜

「情報社会に立ち向かうための仏教
〜心の健康を保つために〜」
佛立倶楽部御講 / 2024年4月

・心の健康とは何か

・仏教は人類史上初めて「情報リテラシー」を説いた
「菩薩よ、悪象等に於ては心に恐怖すること無れ悪知識に於ては怖畏の心を生ぜよ、何を以ての故に是れ悪象等は唯能く身を壊りて心を壊る事能わず、悪知識は二倶に壊るが故に、悪象の若きは唯一身を壊る悪知識は無量の身無量の善心を壊る、悪象の為に殺されては三趣に至らず悪友の為に殺されては三趣に至る」等と云云。此経文の心は後世を願はん人は一切の悪縁を恐るべし。一切の悪縁よりは悪知識ををそるべしとみえたり。」日蓮聖人 『顕謗法抄』 / 昭和定本254-262

・「もし悪友にあえば即ち本心を失う」
 御教歌「人のため善友になれ悪友に なるな本心ともにうしなふ」
 御教歌「悪友はおのが心にあるものを ほかより来るとおもひける哉」

・心を健康に保つ難しさ。内的要因。外的要因。

・映画『マトリックス』から
 ロバート・ライト教授(進化心理学者)著『なぜ今、仏教なのか(Why Buddhism is True)』
 「赤い薬を飲む」か「青い薬を飲むか」。目覚めるか、幻想のままに生きるか。

・インターネットに溢れる思い込み。認知バイアス。統合失調症。
 信じれば教祖、疑えば病院

・心の棲家について
 
御教歌「おなじよに すむと見ゆれど 信不信 心のすみか常にことなり」

・精神疾患と向き合って
 「鬱」とは心から「信」が消えた状態。「疑い」だけになった状態。
 愛する人から裏切られたとしても、愛することそのものを止めるか?
 仏教の結論は「心に信を取り戻す」「心に信を立てる」

・「信者」という言葉に軽蔑や侮蔑を感じる哀れな時代。
 御教歌「さとれるをさとらずといひさとらざる 信者をさとるといふ宗旨也」

・仏教の結論「信じる」
 六度行─布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧
『大般若経』『般若心経』=
「智慧がなければ、いかなる善行も真実に至らない」
 布施も、持戒も、忍辱も、精進も、禅定も、「智慧」によって導かれなければ単なる“善行”や“修行”で終わり「彼岸(悟り)」に至らない
 「智慧なくして六波羅蜜にあらず」
 日蓮聖人「慧またたえざれば信をもって慧に代う」
 「信は道の元、功徳の母」 
 「信」はあらゆる修行・功徳の根本であり智慧の源泉
 末法悪世、滅後の人びと。「信をもって慧に代える」

・信じるを取り戻す作業
 「信とは行なり。行とは口唱なり。」
 御題目は心の薬
 「口唱」は「心のトリートメント」
 「信心」は「心のプロテクター」
 「御法門」は「心の羅針盤」

・朝夕に「南無妙法蓮華経」と唱えることで心を磨き、守り、保つ。

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