世界中には尊敬できる人がたくさんいる。彼ら、彼女らは、真の悪や大勢の不幸と戦い、勇気をもって声をあげ、嫌がらせや不当な仕打ちを恐れない。頭が下がるし、恥ずかしくなる。
ベネチア国際映画祭で史上最長23分間のスタンディングオベーションを受けた映画。
『ヒンド・ラジャブの声(原題:The Voice of Hind Rajab)』
2024年1月29日、ガザで355発の銃弾を撃たれて殺された6歳の女の子・ヒンド・ラジャブちゃんの「最期の肉声」が映画化された。
親族5人が殺された車の中からヒンドちゃんはガザで活動するスイスの人道主義団体・赤新月社に電話した。その時の録音音声。3時間後、救急隊が駆けつけたがイスラエル軍はヒンドちゃんと救急隊員2名も同時に殺害した。
俳優のブラッド・ピットやホアキン・フェニックスも製作に加わった。アメリカで、あの業界で、イスラエルに否定的な立場を表明することは勇気のいることだ。
記者会見で出演者のサジャ・キラニは下記のように述べた。
「ヒンド・ラジャブの声は私たちの弁護を必要としません。この映画は意見でもファンタジーでもありません。それは真実に根ざしています。ヒンドの物語はパレスチナ人全体の重みを担っており、それは彼女だけのものではありません。彼女の声は過去2年間だけでガザで命を落とした1万9000人の子どもたちの一人の声です。」
「本当の問題は、どうやって一人の子供に命乞いをさせたのかということです。たとえ一人の子供でも生き残るために嘆願することを余儀なくされている間、誰も平和に暮らすことはできません。ヒンド・ラジャブの声を世界中に響かせてください。」
映画『国宝』も素晴らしい作品とのことだが、この『ヒンド・ラジャブの声(原題:The Voice of Hind Rajab)』にこそ関心を持ってもらいたい。このまま日本人がファンタジーの世界にいることは許されないと思う。
宗教家として、戦えていない自分を恥じる。
【 参照情報 ニュース記事 / コラム / ニュース映像】
助け求める6歳の少女らに335発の銃弾を撃ち込む非道―国連も批難声明 - 志葉玲
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4b5e4d91b3c978345b91bec2ec10185b604a7c57
Palestinian girl trapped in car calls for help after her family is killed by gunfire
https://youtu.be/pyKIg-UkHEE?si=VftT9YmOgw_L5eK9
The voice of Hind Rajab, l'appello pro GAZA del cast a VENEZIA: "È ora di dire basta"
https://www.youtube.com/watch?v=LuMSMHTiTaM
ベネチアからガザに愛を ―ベネチア国際映画祭を23分間のスタンディングオベーションを受けた「ボイス・オブ・ヒンド・ラジャブ(ヒンド・ラジャブの声)」 - 宮田 律
https://note.com/miyataosamu/n/nc099ca4f9944?sub_rt=share_sb


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