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2022年2月28日月曜日
2月の最終日
今日は2月の最終日。朝から月末の目一杯のスケジュールに加えて、みなとみらい、ランドマークタワーのスタジオで横浜ラグーンの収録でした。
どこにもないオンリーワンのラジオ番組として心と身体を温めてゆきたいと思います。
昨夜はNHK BS1に加山雄三さんの御姿がありました。84才、病気からの復活、リハビリの姿、素晴らしかったです。たっくさんの方々に勇気を与えてくださいました。
今夜は100分de名著、日蓮の手紙、最終回です。お見逃しなさいませんように、よろしくお願いいたします。
🙏🙏🙏🙏🙏🙏
2022年2月27日日曜日
ロシアの市民へ
ウクライナのゼレンスキー大統領
ロシア市民へ向けてのメッセージ
「今日、私はロシア大統領(プーチン氏)との電話協議を試みたが、結果は無反応だった。
だから、私は全てのロシア市民に向けて演説したい。
皆さんに大統領としてではなく、一人のウクライナ市民として話しかけている。
2000キロ超の国境が私たちを隔てている。この国境に沿って、あなたたちの軍部隊が展開している。
20万人近い兵士と数千の軍用車両だ。
あなたたちの指導者は兵士たちの前進を承認した。
よその国の領土へ、だ。
この一歩は欧州大陸での大規模戦争の開始になり得る。
あらゆる挑発行為や火花が全てを焼き尽くすかもしれない。
あなたたちは、この炎がウクライナ市民を解放すると(プーチン氏らから)言われている。
だが、ウクライナ市民は元々自由だ。
自らの過去を記憶し、未来を創造している。
ロシアのテレビ局は「壊している」と毎日報じるが、創造しているのだ。
ロシアでの報道におけるそれと、現実のウクライナは全く別物だ。
私たちがナチズム信奉者であると(プーチン氏らが)言っている。
だが、一体、第二次大戦でナチス・ドイツの打倒に800万以上の命をかけたウクライナの市民たちがナチズムを支持するだろうか?
私がどうしたらナチズム信奉者でありえるというのだろうか?
私の祖父に言ってみてほしい。
彼はソ連軍の歩兵部隊で第二次大戦を戦った。
私たちがロシア文化を憎んでいると言われている。
どうやって文化を憎めるというのか?
隣人同士はいつもお互い、文化的に豊かにし合うものだ。
私たちは異なる。
だが、それは敵同士になるための理由にはならない。
私たちは自らの手で自分たちの歴史を構築していきたい。
平和に、穏やかに、誠実に。
私が、2014年から紛争が続く東部2州のあるドンバス地方への攻撃命令を出すとロシアでは言われている。
しかし、シンプルな質問がある。
誰を狙い、何を空爆するというのか?
標的はドネツク州の親露派武装勢力が拠点都市とするドネツク市だというのだろうか?
私はあそこへは何十回も訪問している。
地元市民の顔を、瞳を見つめてきた。
ドンバス・アリーナでは、12年のサッカー欧州選手権の際に、地元市民と一緒にウクライナ代表チームを応援した。
シェルバコフ公園では、代表チームが負けたとき一緒にやけ酒を飲んだものだ。
標的はルガンスク州の親露派武装勢力が拠点都市とするルガンスク市だというのだろうか?
あそこには親友の母親が暮らし、その父親が葬られているというのに。
ロシアにいる人たちには、なじみのない話でしょう。
これは私たちの祖国であり、歴史なのです。
あなたたちは何のために、誰と戦うのですか?
あなたたちの多くはウクライナを訪れたことがあり、親族がいる。
ウクライナの大学などで学び、ウクライナ人と友達になった人もいるでしょう。
私たちが何を大切にしているかを知っているでしょう。
自らの理性の声に耳を傾けてほしい。
私たちの声を聞いてほしい。
ウクライナの市民も政府も平和を望んでいる。
そのために可能な限り行動している。
多くの国々がウクライナを支援している。
なぜなら、私たちは平和や正義、国際法、自決権、安全確保の権利について話しているからだ。
これらは国際社会にとっても、あなたたちにとっても重要だ。
私たちは、戦争は不要だとよく分かっている。
しかし、もし、私たちの国を、自由を、人生を、子どもたちの命を軍事攻撃で奪い取ろうと試みるなら、私たちは自衛する。
あなたたちが攻撃をするとき見るのは、私たちの、逃げていく背中ではなく、正面から向き合う顔になるだろう。
戦争は巨大な災厄であり、あらゆる意味において高くつく。
最も重要なことは、人々が愛する誰かを、そして自分自身をも失うということだ。
戦争においては常に多くのものが不足する。
有り余っているのは痛み、流血、死だ。数千、数万の死だ。
あなたたちは「ウクライナがロシアにとって脅威である」とロシア政府などから教えられている。
そんなことは過去も現在も未来にもあり得ない。
あなたたちロシアは北大西洋条約機構(NATO)に対して安全の保障を求めているが、私たちも安全の保障を求めている。
あなたたちロシアから、そして1994年に結ばれた「ブダペスト覚書」の他の当事国、英米からも。
現在、私たちはいかなる軍事同盟にも属していない。
ウクライナの安全保障は近隣諸国にかかっている。
従って、欧州全体の安全について話をしなければならない。
しかし、私たちの主たる目的はウクライナにおける平和と国民の安全だ。
そのために、あなたたちを含めて誰とでもどんな形式でも対話する用意がある。
戦争はあらゆる人々から安全の保障を奪う。
それによって誰が一番犠牲になるだろう?
人々だ。
誰が最も戦争を望まないだろう?
人々だ。
誰が戦争を止められるか?
人々だ。
しかし、あなたたちの間にそのような人々はいるだろうか?
私は「いる」と確信している。
ロシアのテレビでは私の演説は放送されないと知っている。
だが、ロシア市民はそれを見て真実を知る必要がある。
真実とは、手遅れになる前に止めなければということだ。
ロシア人は戦争を欲しているのだろうか?
その答えはあなたたち、ロシア市民だけに懸かっている。」
ブタペスト覚書と核武装論
今回のロシアによるウクライナ侵攻は世界情勢を一変させると思います。
ブタペスト覚書(Budapest Memorandum on Security Assurances)は核保有国のアメリカ、ロシア、イギリスの3ヵ国がウクライナが1900発の核弾頭を放棄、撤去する交換条件として「領土保全、政治的独立」を保証するものでしたが、いとも簡単に踏みにじられました。
日本でも核保有の議論が進んでしまうかもしれません。
本当に残念です。ロシアや中国をはじめ、全世界の人びとは人間主義に立って真実を見てほしい。権力者たちの思惑で人生を台無しにされない、台無しにしないでほしい。
虚しい。
下記リンクは7年前に行った京都佛立ミュージアム「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教展」オープニング映像
親愛なるロシア軍の兵士たちへ
Дорогие российские солдаты.
Пожалуйста, остановите продвижение. Остановить атаку. Вы можете выиграть в краткосрочной перспективе, но проиграть навсегда. Потому что ваш президент не прав. Люди грешат, когда они слишком самоуверенны и просчитываются. Вы не должны драться. Вы воюете не с украинцами, а с добрыми гражданами и своей семьей по всему миру. Даже если вы выиграете в краткосрочной перспективе, вы проиграете навсегда.
Это закон истины. Это причинная причина.
Пожалуйста, остановите марш. Пожалуйста, не нападайте.
親愛なるロシア軍の兵士たちへ。
進撃を中止してください。攻撃を停止してください。あなたたちは短期的には勝てても永遠に負けます。なぜならあなたたちの大統領は間違っているからです。人は過信し誤算した時に罪を犯します。あなた方は戦うべきではない。あなたたちが戦っているのはウクライナ人ではなく世界中の善良な市民でありあなたの家族です。あなたたちは短期的には勝てても永遠に敗北します。それが真理の法であり、因果の道理です。
進軍を中止してください。攻撃をしないでください。
Dear Russian soldiers.
Please stop the advance. Stop the attack. You can win in the short term but lose forever. Because your president is wrong. Humans sin when they are overconfident and miscalculated. You should not fight. You are fighting not Ukrainians, but good citizens and your family around the world. Even if you win in the short term, you will lose forever. It is the law of truth. That is a causal reason.
Please stop the march. Please do not attack.
Namu Myo Ho Ren Ge Kyo
Seijun Nagamatsu
2022年2月26日土曜日
門出
2月26日、今日は大和 法深寺のご宝前において、清水法光師と岩渕加奈さんの結婚式が挙行されました。
清水御導師のご訓示のとおり、快晴の佳き日ではありますが、過去においては大きなクーデター事件があった日であり、昨今はウクライナで多くの人命が失われている報道があり、そうした中での結婚、二人の門出です。
二人で力を合わせて、二人が幸せであることはもちろん、多くの人を支える、世界中の人を幸せにする二人であって欲しいと願います。
これからのご奉公が楽しみです。本当に、おめでとうございます!
2022年2月25日金曜日
人間の土地
「人間であるということは、とりもなおさず責任を持つということだ。人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ。 人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。 人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると信じることだ。」(サン=テグジュペリ著『人間の土地 』より)
新・映像の世紀 最終回
新・映像の世紀 最終回
@YouTubeより
歴史や本が嫌いな方でも、観ていただきたいです。
私たちなぜ、今このような世界に生きているのか。
このリンクはいつ削除されるか分かりません。
映像の世紀 中国
映像の世紀 中国
@YouTubeより
歴史や本が嫌いな方でも、これだけは観ていただきたいです。
プーチンと習近平の密約。ウクライナ、そして台湾のために祈ります。
Namu Myo Ho Ren Ge Kyo
🙏🙏🙏
このリンクがいつ削除されるか分かりません。
映像の世紀 3人の独裁者
映像の世紀 3人の独裁者
@YouTubeより
歴史や本が嫌いな方でも、これだけは観ていただきたいです。
分断と対立を煽る政治家なんかに負けてはダメだ。
このリンクがいつ削除されるか分かりません。
映像の世紀 第三帝国
2022年2月24日木曜日
日は西より出づるとも
本年からスリランカ別院のディリーパ良潤師が国際部の参与となってご奉公にあたります。すでに毎回妙深寺のウェブ会議に海外在住僧侶を代表して出席してくれています。
毎月ディリーパ良潤師、コレイア清行師、カドゥカ清地師、ハシャーン清嵐師の御法門を配信しておりますが、心の奥底から感動します。現地でのご奉公はもちろん、彼らがここまで修行を重ね、日本語をも勉強してくれていることに(涙)。御法門は、話のうまさではないことを痛感します。一言一句、聴き逃さないようにご聴聞ください。
昨日は一日中、妙深寺ネパール別院のことで頭を悩ませていました。朝、コレイア清行師からネパール平和塔の護持について様々な課題があることを聞いていました。
僕たちは潤沢に資金のある団体ではありません。本当に手作りで、手探りの貧乏坊主、いわゆる乞食坊主です。
しかし、ネパール大地震の支援活動から御縁をいただき、仏陀が生誕された国・ネパールでのご奉公を必死に続けて参りました。
いま、題目塔のある土地は、現地の方々から提供された場所です。
私が初めて案内された時、そこは糞尿やゴミが散乱する廃墟でした。倒壊した古い社には砕けた神仏の像が放置されていました。現地のラマもどこかへいなくなってしまい、行方不明とのことでした。
寄進を受けたその場所をゼロから整備して、美しいヒマラヤを遠望できる、道ゆく人も立ち寄る、美しい庭園のような聖地となりました。
しっかり護持したい。しかし、難しい。私もコロナ禍で2年間も出張できていません。さまざまな課題には現地のお弟子さんたちが協力して対応してきました。
昨日の朝、清行から報告を受け、「もはやコロナ禍でもネパールを往復してこよう!」と決意しました。そして、予定していた夜の会合に出席させていただいていました。
夜、会合からの帰路、ネパールの清地師から連絡がありました。一転、あれだけ課題だったことが、現地の役人の方々、心ある村人の方々のサポートによって解決できたというのです。これでしばらくは同じようなことを心配する必要はなくなります。本当にありがたいシンクロニシティ、現証の御利益でした。
日蓮聖人の御妙判に。
「大地はささばはづるるとも、虚空をつなぐ者はありとも、潮のみちひぬ事はありとも、日は西より出づるとも、法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」祈祷抄
ダメなものがダメで無くなる。仏教は心の科学であり、哲学でもありますが、より具体的、実践的、実証的であることを、いつもながら痛感しました。
これからも仏教ルネサンスの道を歩んでゆきます。何とぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
2022年2月23日水曜日
富士山の日の横浜ラグーン
223。富士山の日。おはようございます。
天皇誕生日。おめでとうございます。
世界遺産を守るために、富士山に登山鉄道が敷設される日を夢みています。
横浜ラグーン。無事に放送できました。これから世界へ出航する人びとに、安らぎとエネルギーをお届けするエンパワーメントプログラム。
時代の激しい波の中、免疫力をアップして、心も身体も健康に、元気や勇気の湧いてくる番組をお届けしようと心がけています。
マグマスパジャパン presents
YOKOHAMA LAGOON
FMヨコハマ
2022/02/23/水 05:30-06:00
https://radiko.jp/share/?sid=YFM&t=20220223053000
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2022年2月22日火曜日
対立と分断を煽る政治家なんかに負けてはダメだ
分断と対立を煽る政治家なんかに負けてはダメだ。
ウクライナ危機の回避を祈る。が、とてつもない巨大な力が、人びとを分断し、引き裂き、対立を煽っている。
人間は弱いし怖いし欲も深いから、放っておけばズルいことも悪さもやる。悪口を言い、時にはウソも言い、自分のテリトリーを守り、それを広めようとする。
獣と変わらない人間の一面だから仕方ないと言えば仕方ないが、人間としての可能性はそんなものではないはずだ。
バイデン氏が正しいかプーチン氏が正しいか、どっちに付いた方がいいか、得か、損かという議論は後に回して、この時代に、相も変わらず政治家の野心に振り回されて人生を破壊されるなんてあってはならない。
戦争を開始する理由はいくらでもある。それは今に始まったことではない。
1936年、ナチスドイツはヴェルサイユ条約やロカルノ条約を破棄し、静かにドナウ川西岸のラインラントに進駐した。そして、1938年、ヒトラーはオーストリアを併合し、直後にその触手をチェコに向けた。いわゆるズデーテン併合に至った。
1939年、ナチスはポーランドに侵攻。第二次世界大戦はこのドイツのポーランド侵攻と、直後のソビエトによるポーランド侵攻から始まった。
2019年、欧州議会は独ソが同時に行ったポーランド侵攻を「2つの全体主義体制による密約が大戦に道を開いた」と決議、採択している。
全ての戦争は大義を掲げる。大義を掲げて国民を煽って開始される。過去の全ての戦争、進駐、侵攻も侵略にも大義がある。いつも、同じようなことを言っている。
たとえば、いまウクライナ危機で語られているような「◯◯系住民が差別や迫害を受けている」は過去から使い古された常套句だ。
ナチスの侵攻は「ドイツ系住民が差別や迫害を受けている」とか「そもそもそこは我々のものであった」とか、そうした「大義」によって行われた。そして、世界は地獄を見た。多くの人が地獄を味わった。「大義」とされるものの裏にある権力者の野望や意図を見逃してはならない。
第二次世界大戦後、人類は月に立った。宇宙から見た地球に国境はなかった。それを目の当たりにした。地球は真っ暗闇の宇宙に浮かぶ、はかない、か細い、吹けば消えるような尊い生命の星であることも知った。
しかし、気づいたのは一部の人に過ぎないのかもしれない。国境が無い地球を見たのは国旗の付いた高価な宇宙船の窓からだった。
宇宙開発競争と言われる昨今も、宇宙に行って人類がどれだけバージョンアップしたか、価値観がより良く変わったかを問う人は少ない。残念ながら宇宙でもビジネスと安全保障の話ばかりだ。
政治的な理由、民族的な理由、経済的な理由、申し訳ないがこれらは宗教者からしたらとんでもないささいな問題である。
僕たちは国を超えられる。国と言う概念も、法制度も、人間が生み出した不完全なものだ。それだけを信仰して命を捨て、息子の命を差し出すことなど無い。私たち坊主は戦争が始まる前にこのをことを語らなければならない。戦争が始まればこのような意見は非国民と揶揄され、非難され、抹殺される。
どうか、これほど何度も繰り返してきた、同じ理由、使い古された常套句で対立しないでほしい。政治家に対立させられているだけだ。人間を見て、人間に気づいて、人間であってほしい。
POWER TO THE PEOPLE.
WAR IS OVER, IF YOU WANT IT
写真はアポロ17号で撮影された『ザ・ブルー・マーブル』
2022年2月21日月曜日
「100分de名著」で泣いてしまう
NHK Eテレ「100分de名著」
日蓮の手紙(3)「女性たちの心に寄り添う」
第3回も最高でした。本当にありがたい!植木先生、すてき!伊集院さん、すごい!俳優の御方、小林日元御導師かと思いました!ありがとうございます。
女性に寄り添う心。女性の月経を通じた、日蓮聖人の女性や物事に対する素晴らしい見解や向き合い方がしっかりと放送されました。本当にありがたい(涙)。
ラジオで厄年の質問があって仏教的には関係ないと答えたのですが、その部分にも触れておられてスッキリしました。
植木先生節、またまた快哉胸をすく。
「ありのままに物事を見させることが本来の仏教」
「人間として立派であるかどうか」
来週も楽しみです。来週の予告を見ただけで、泣いてしまいました(涙)。
和気藹々のスタジオの雰囲気も最幸でした。
ご降誕から満800年を迎えた2月にこの放送。ありがとうございます。
🙏🙏🙏🙏🙏
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黒柳徹子さんの言葉
黒柳徹子さんの伝えたかったこと。
🙏🙏🙏🙏🙏
「私が会った子どもたちは、
みんな可愛かった。
笑っている子ども、
ふざけている子ども、
赤ちゃんを、おんぶした女の子、
さかだちを自慢そうに
見せてくれた男の子、
いっしょにうたった子ども、
どこまでも、ついてきた子ども。
いろんな子どもたちに、会った。
そして両親や姉兄を
目の前で殺された子ども、
ゲリラに腕や足を
切り取られた子ども、
親が蒸発し、
小さい弟や妹を残された女の子、
親友だった家畜が、飢えて
死んでしまいぼう然としていた男の子、
家も学校も、
すべて破壊されてしまった子ども、
難民キャンプを、
たらいまわしにされている孤児たち、
家族を養うために売春する子ども。
だけど、だけど、
そんな、ひどい状況のなかで、
自殺をした子どもは、
一人もいない、と聞いた。
希望も何もない
難民キャンプでも一人も、いない、と。
私は、ほうぼうで聞いて歩いた。
「自殺をした子は、いませんか?」
「一人も、いないのです」
私は、骨が見えるくらい痩せて
骸骨のようになりながらも、
一生懸命に歩いている子を
見ながら一人で泣いた。
『日本では、子どもが、
自殺してるんです。』
大きい声で叫びたかった。
こんな悲しいことが、
あるでしょうか。
豊かさとは、なんなの?
私がいろんな子どもに会って
日本の子どもに伝えたかったこと。
それは、もし、この発展途上国の
子どもたちを、
「可哀想」と思うなら、
「助けてあげたい」と思うなら、
いま、あなたの隣にいる友達と
「いっしょにやっていこうよ」と話して。
「みんなで、いっしょに生きていこう」
と、手をつないで。
私の小学校、
トットちゃんの学校には
体の不自由な子が何人もいた。
私のいちばんの仲良しは
ポリオ(小児マヒ)の男の子だった。
校長先生は、
一度もそういう子どもたちを
「助けてあげなさい」とか
「手をかしてあげなさい。」とか、
いわなかった。
いつも、いったことは、
「みんないっしょだよ。
いっしょにやるんだよ」
それだけだった。
だから私たちは、
なんでもいっしょにやった。
誰だって友だちがほしい。
肩を組んでいっしょに笑いたい。
飢えてる子どもだって、
日本の子どもと
友だちになりたい、と
思ってるんですから。
これが、みなさんに、
私が伝えたかったことです。
黒柳 徹子」