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2009年11月30日月曜日

長男とのやくそく

 長男の学校からメールが来た。
 昨日、宿題もしないでカードばかりをいじっていたので、ある約束をした。朋美ちゃんのご好意で部御講にお参詣させていただいて、とても良い子だと思っていたのだが、帰ってきてからカードを離さない。
 父親としては「ゲームしていい?」と聞くと、「いいよ」と答えるようにしている。何でもかんでも「ダメだ」「ダメ」と言いたくない。昨日も長男に話したのだが、「やりたい」と思うなら全部やったらいい。でも、その代わりに大切なことをしなかったり、後で誰かに嫌な思いをさせたりするなら、出来なくなるし、やったらダメだということになってしまう。全部、自分次第で、ゲームやりたければ勉強を先にやっとかないといけないし…。彼は、分かってくれたかな?
 昨日の夜、聞いてみると明日試験があるとのこと。宿題も試験の勉強もせずにカードを揃えたり、ゲームばかりやっていたから、それで試験ができなかったら約束どおりカードは取り上げだ、と約束した。
 彼は、その言葉を守って、そのことばかり考えて学校に行ったようで、帰ってきたら書斎に入ってきて、涙ぐみながら言う。「90点だった(涙)。カード、取り上げちゃう?」と。もちろん、よくやったじゃないと誉めて、もう一度、僕たちのルールを伝えた。
 ご丁寧に、先生からもメールが届いた。長男は、簡単なミスをして90点だったことで泣き出したらしい。教室の中で動揺して…。そうだったのか。しっかり約束を覚えて、学校に行っていたんだな。試験のある前日は、しっかり勉強してくれたら、それでいいな。親が言うのではなく、彼自身がそう思ってくれたら嬉しい。
 先生からのメール、本当に嬉しい。丁寧に教えていただいて、ありがとうございます。
Dear Mr. Nagamatsu,
I just wanted to inform you that I am really pleased with your son's effort in Japanese class these past few weeks.
He has gotten 100% the last few times on his kanji test.
Today he made a really small mistake on his test and he was very upset about it.
I told him not to worry because I really see that he is trying his best!
Even after the test he worked hard and very quietly at his desk doing today's assignment.
He was very concerned that he was going to get in trouble so I hope you can do me a favor and praise him for his hard work and encourage him to keep doing the same.
Thank you Mr. Nagamatsu.
I really appreciate the effort that you and your family have been putting into supporting Alex.
Sincerely,

アクセス数に驚いています。

 明日の準備に頭を抱えています。原稿がギリギリになっているのは勿論、御法門の準備も続けなければなりません。
 お寺に隣接した空き地がありました。国道1号線方面に、細い道を挟んだ反対側。以前は、空き地を利用して三ツ沢上町に住んでおられる方々が家庭菜園のようなものをしておられました。
 ところが、ある時から横浜市が建設計画を発表して家庭菜園をされている方々が退去させられました。もう20年ほど前のことだったでしょうか。そして、現在。計画が頓挫しており、空き地のままに放置されています。実は、妙深寺もこれを活用して、細い道のこちら側を駐車場用地としてお借りしたのですが、向こう側は、建設会社の資材置き場になってしまいました。それが、ものすごい音を立ててコンクリート片などをダンプカーから下ろしたり、また積み込んだりして、いま、原稿を書いている間もガタガタ、ガタガタ、と家が揺れています。すごい。家が揺れる。
 そうでなくても不安定な場所に建てられているからなのか、揺れには弱い。そういえば、斉藤法明師とモラエス教竜師が妙深寺に宿泊していた時、地震がありました。結構大きい地震で、明け方だったのですが、ずいぶん揺れたのです。「あれ、来たかな」と私も驚きましたが、これに斉藤御導師も教竜師もビビリまくり(笑)。本当に、驚いていました。ブラジルには地震がありませんから、こうして大地が揺れるということ事態が信じられない、と(笑)。
 さて、まだまだ準備をせねば。
 最近、驚くのですが、今月の高祖会の土曜日、14日にブログへのアクセス数が1日でユーザーで1000を超えたことです。これは、これまでの中で最も突出した数値でした。本当に、ありがたい。その日以降、この月末に至るまで高いアクセスをいただいています。
 携帯電話用にはじめたAmebaブログにはランキングというものがあり、旅行や日々のできごとというもので計算されています。これも、本当に有難い数字で、驚きました。たとえば、昨日は6523人の旅行ジャンルのブログ開設者の中で163位。日々のできごとというジャンルには105069人が参加されているということですが、この中で2256位。これって、どうなの?と思われるかもしれませんが、私としては驚きです。住職のブログです。面白いことも、それほど書いていないはず。もっともっと、面白いブログ、趣味のブログ、きわどいブログなど、山のようにあるはずですから。
 こうしてアクセス数を教えてくれるのも有難いですが、驚きました。とにかく、これからもしっかり書いて、少しでもお寺やご信心に興味をいただいてくださる方が生まれたり、ご信心増進の一助になればと思います。
 ありがとうございます。

お鼻のケガ

おはようございます。今日は月曜日、気持ちを新たに、お仕事や学校へと向かっていただきたいと思います。朝参詣が少ないように感じます。明日から12月です。厳しい時だからこそ、忙しいからこそ、朝夕のお看経、特に朝参詣にお励みいただきたいと思います。心機一転、12月を朝参詣と御法門聴聞で過ごされたらいかがでしょう。生活のリズムを朝型に、は健康の秘訣ですね。心身ともに健康でなければ、戦いようがありませんから。朝参詣、ぜひ挑戦してください。
次男、ヤンチャ過ぎてお鼻を負傷しました。明日までテーピングしています。可愛く生んでもらったのに、もう傷だらけ。ま、男の子だから仕方ありませんね。
では、皆さま、今日も充実した一日をお過ごしください。ありがとうございます。

2009年11月29日日曜日

坂の上でボクシング、の後

無事に横浜に戻りました。子どもたちが、熱烈に待ってくれていました。

今夜から、NHKで「坂の上の雲」が放送されたのですね。観れませんでした。ボクシングの試合は少し観ました。内藤選手は素敵な人だと思っていました。残念ながら亀田選手に負けてしまいました。亀田選手もこれから頑張ってほしいです。

その後は「JIN」というドラマが面白いそうで、それも最後だけ少し観てしまいました。龍馬が出ていて、やはり胸が熱くなります。大学の時、友人の家に司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」の文庫本があり、数日間泊まって貪るように読んだのが最初でした。それから何回読み返したか分かりません。司馬氏の作品では「峠」や「世に棲む日々」なども読み返しました。

写真は眠っている二人の息子と、竜馬の妻、お竜さん。竜馬ファンの人気はあまりないようですが、私は、好きです。

とにかく、少し休めました。ありがとうございます。

海の中のお化け

完全に止まっています(涙)。ここは熱海から湯河原、真鶴、箱根湯本に向かう中間くらいだと思います。ここまでは順調だったのですが。週末に渋滞するのは昔と変わりませんね。一番混む時間です。少し車を停めて一休み。

この道には思い出がいっぱいあります。熱海といえばワールドカップに出たこと。ワールドカップ以外でも大会がありましたから、仲間たちと一緒に行き来したのを思い出します。さっき、フロイラインのみんなで泊まったことのある民宿を探しながら走りました。確か多賀の海岸だったと思うのですが、見つけられませんでした。残念。

もう一つ忘れられないのは、この近くの海で、船が止まってしまって漂流した時のこと。赤根崎の沖だったと思います。恐ろしい洞窟が口を開けていました。そのままでは岩場に打ち付けられて、バラバラになってしまいます。まだ深い場所で、船から海に飛び込んで何とかエンジンを動かそうとしました。何度か潜って、吸水口やスクリューをいじっていました。その時です。足を、巨大な、何者かが、「ズルズル、ヌメヌメ」と通り抜けていきました。頭の中が真っ白になり、頭の中でジョーズのテーマソングが流れて、慌てて船の上に飛び上がりました。あれは、何だったんだろう。未だに分かりません。エンジンは、奇跡的に息を吹き返してことなきを得ました。大きなエイか、浮遊物か、お化けだったかもしれませんね(笑)。

とにかく、今まで何事もなく、こうして生きているのは、間違いなく御法さまのお陰だと思います。本当に。そのくらい、ムチャクチャに危ないスポーツだったし、海は怖い。母のご祈願のお陰だとも思っています。たくさん恩返ししなければなりませんね。

さて、走ります。

年末まで油断できません

11月も明日が最終日です。もうすぐ師走、12月を迎えます。早いものです。一年間、あっという間でした。

何と言っても、今年は立正安国論の上奏から750年のご正当年でした。約3年間、ずっとこのことを目標に、この御心を拝見しつつご奉公を続けてきました。このご奉公が、現代社会で生きる一人一人の皆さんにとって必要なことだと確信していたからです。

「備える」という言葉を、何度ブログに書いたか分かりません。無防備で、油断していて、不安定な世情に翻弄されることのないように、どのようにしたらいいか、何とかお伝えしたいと思ってきました。立正安国論は、750年も前にしたためられたのですが、その御意は色褪せるどころか光を増して現代に生きる私たちの心にしみ込んでくるはずです。

なぜ、世の中はこんなに不安定なのだろう。なぜ、こんなに厳しいのだろう。なぜ、生きることが辛いのか。なぜ、争いが絶えないのか。現実、年末にかけて増してゆく生活苦、飢え、世界的に蔓延する新型インフルエンザ、仕事をしてもしても増してゆく不安、返済の目処が立たない債務。危機だからこそ、新しいアイデアや考え方、厳しい挑戦や共同体も生まれ、国も政治も企業も人々も奮闘しているのは分かります。しかし、この、根本にある原因や問題と、根本に据えなければならないものは何かということを、私たちは教えていただいていると思います。

10月、2700人の方が自殺したと報告されています。先日、妙深寺から近い二俣川の駅で2人の女性が電車に飛び込んだというニュースもありました。病、貧、争という苦しみ、また、何より、そこから派生し、心の中で広がってゆく闇、恐怖、不安。

いま、デフレと言われ、負のスパイラルに陥っていると言われています。あれほどもてはやされたドバイが危機的な状況に陥っているとも聞きます。まだ、ご正当の年は、私たちが安心することを許してくださらないと思います。

それぞれのご信心を、固く、しっかりさせておかなければならないと思います。何を信じているかが問われています。

2009年11月28日土曜日

Laksaと薬草ゼリーでした

 いま、ホテルのロビーにおります。
 無事にお通夜のご奉公が終わりました。86才で帰寂された前川文枝さまは、とても安らかなお顔で、笑っておられるかのようでした。本当に、その前後のご様子をお聞きしても、「さすが」と思えるような帰寂の姿、その経緯でした。「臨終」とは、お医者さまが「ご臨終です」と言ったりするので「死」そのものを指すかのようなイメージがありますが、本来の意味はそうではないはずです。「終わりに臨む」と書くのですから、生きている自分自身が「どう、人生の終わりに臨んでゆくか」「どう死にたいか」という意味になるはずです。
 そう考えると、「臨終のことを先に習え」と仰せになったお祖師さまの御意も分かります。「ピンピンコロリ」という言葉がありますが、これは元気なまま、痛く苦しく辛い治療で過ごすのではなく、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)を第一に考えて、そして元気なまま臨終を迎えるという意味だそうです。品尾お祖母さまも、「1週間床に伏せて臨終を迎える」と常々仰せだったと聞きます。そして、その通りになられたと聞きました。「突然過ぎたら家族が哀しむ。しかし、長患いはしたくない」ということで、1週間ほど床について、そして見事に臨終を迎えたい、ということでした。今日の前川さんの臨終も、品尾お祖母さまと同じように感じました。
 さて、シンガポールから帰ってきて、数日経ちました。いま、実はホテルのロビーにいるのはスリランカとウェブ会議をしていました。福岡御導師のスリランカ訪問のスケジュールを打ち合わせするということでシニア・メンバーが集まっていました。それだけの小さな会合かと思っていたのですが、どうしてもウェブで参加するようにと言われ、インターネットの環境を探しました。ホテルのロビーしかなく、カラオケが鳴り響く温泉街のホテルのロビーで、一人PCに向かってベラベラと喋っていました。
 スリランカのアベイさんやガマゲさんから、突然「では、スピーチをお願いします」と言われ、「聞いてないよ~(涙)」と泣きたくなりました。しかし、これからのことなどを少しお話ししました。最近は、一人一人の名前を書いてあるので、約1時間半、こちらから話をしたり聞いたりしていましたが、最後に名前を呼びかけて、ご奉公に励んでいただくようにとお伝えしました。何とか、次のステップまで、頑張っていただきたいと思います。次回の福岡御導師訪問の際には、全グループが終結して大きな御講ミーティングが開催されるはずです。有難いです。
 シンガポールでは、本当にディリーパ君が行ってくれて良かったです。ホテルでジェッドと会いましたが、ディリーパ君のお徳なのかすぐに打ち解けて、斉藤さんのご主人、宥華さん、ジェッドと話が弾みました。そこから、ジェッドのアパートに向かいました。そして、丁寧に説明しながら御本尊を奉安させていただきました。
 昨夜、宥華さんからのメールで、それでも、これからジェッドのお母さまに詳しく経緯を説明したり、理解してもらえるようにしたり、ジェッド自身が御利益を感得できるようにお勧めしていくと書いてあり、ここからがスタートだと本気で思ってくれている宥華さんのご信心に随喜しました。ご主人も協力的にご奉公してくださるようで、何か、本当に、人のために動いていくことで自分たちが御利益をいただいていくということのお手本を見せていただきたいな、と期待しています。
 さて、これからですね。お互いに頑張りましょう。そういえば、そのメールの追伸として、前回シンガポールB級グルメ(?)として近所で食べた「麺」の名前が間違っていたようなので、教えていただきました。私はスリランカの頭が強すぎるのか、「Lanka」と読んでしまったのですが、正確には「Laksa(ラクサ)」という名前だそうです。ココナッツミルクの入った代表的なローカルフードということでした。なんか、中に貝類がたくさん入っていて驚き。大丈夫かなぁと不安になりました。現地の人しかいなかったので。そういうものを食べても、全くお腹が壊れない自分にも驚き。
 アイスコーヒーだと思って買ってしまった黒い飲み物は、たぶん薬草のぜりーが入ったものだということでした。日本人向きじゃないな。確かに、「なんじゃこれ?」と思ってからシンガポールの人たちが買うのを見ようと思いましたが、誰も買っていなかった。現地の人があまり頼まないようなものを、日本人の僕が飲めるわけないですね。
 とにかく、部屋にはインターネットの環境がないのでホテルのロビーでアップしていました。ウェブ会議が終わったので、ホッとしています。明日は、11時半にお迎えに来ていただき、13時から告別式のご奉公をさせていただきます。
 ありがとうございます。

伊豆の伊東へ

いま、伊豆の伊東に向かっています。一人で運転して行こうと思っていたのですが瓜生さんのご主人に運転していただいて、乗せていただいています。ありがたいです。

本日午前1時55分に信仰師から連絡を受け、妙深寺の大本寺である渋谷乗泉寺で永くご奉公された前川文枝さまが帰寂されたとのこと。ご縁があって今は妙深寺でご信心されていましたが、11月より入院されており、今朝お亡くなりになられたとのことでした。私がお通夜と告別式のご奉公をさせていただきます。明日は、法深寺の高祖会のご奉公ですが、他ならぬ前川家のことですから、法深寺の清水御住職にお願いして、急遽伊東へとご奉公に向かっています。

前川さんは昭和30年に代官山に住まいを移され、運送業の会社をされていたと聞いています。文枝さまもご主人を支えるために、トラックの運転をされていたそうで、今でこそ女性のトラック運転手さんも珍しくないですが、当時は本当に貴重な存在だったと思います。そんな多忙な中でも、文枝さんはご信心に励まれ、教区長などのご奉公も歴任されました。乗泉寺の近くにお住まいだったので、毎日ご信者さんが家に寄り、みんなで楽しく、温かく、強い絆でご奉公くださったことと思います。

昭和63年に伊東の熱川に転居されました。ご長男ご家族とペンションを経営されていて、晩年まで御講席に伺うと温厚で素直な人柄でご奉公くださっておりました。

お祖母ちゃんのご信心はご長男に受け継がれ、またご長男の奥さまも御法さまに御縁をいただいて大変にご信心が強く、お孫さん二人も本当に素直にご信心されています。今夜は哀しい日に違いはありませんが、お祖母ちゃんのご信心が脈々とご家族に受け継がれ、流れていることを思うと、ただただ有難く思います。

今朝は朝市で、大盛況の内に終了しました。準備ご奉公や今朝一番からご奉公くださった皆さまに感謝、感謝です。

時間が迫り、お通夜の準備。またギリギリの出発時間となりました。遅くとも17時半までに到着しなければなりません。18時からのお通夜となります。一生懸命ご奉公させていただきます。

間に合うか分かりませんが、午後にスリランカから連絡があり、日本時間の20時から会議があるとのことでウェブで参加できるなら入って欲しいとのこと。インターネットの環境さえあればご奉公させていただきたいと思っています。

湘南から西湘、綺麗な夕日の中を向かっています。水彩画のような、美しい空の色です。海の上には綺麗な月まで出ています。小田原、箱根の山々、湯河原、熱海、海岸線。色とりどりの紅葉と、左手に広がる海の風景が、静かに、心を穏やかにしてくれます。

ありがとうございます。しっかりご奉公させていただきます。

朝市が大盛況

スゴいっす(清顕師風)!

朝市!!

朝参詣に引き続き、大盛況の朝市です。ありがたい!朝から玄米ご飯や白米も炊いてくださっていて、試食コーナーまであるんです。本当に美味しい!!

ご信心があって、まごころで結ばれていて、安くて、安心で。こんなにありがたいことはないです。同じものを買うにしても、妙深寺の朝市がありがたい。

今朝の御教歌は、
「時々に米や酒やもかへざれば つき上がりするわるいよの中」
をいただきました。「悪い世の中」。人間の欲が増長し、自己中心的な考えが強まり、あまりにも競争が激しかったり、利益を優先せざるを得なくなれば、安心してお店を信頼することも出来なくなってしまいます。それは、本当に悲しいことです。信頼したら、とことんお付き合いしたいけど、それも出来ない。まさに末法の世の中です。

でも、だからこそ、ご信心をしている者同士の絆を、もっともっと強く、もっともっと近くにしてゆきたい。

もちろん、ご信者さんにもいろいろな人がいて、ご信心にもいろいろなレベルがありますから、ご信者さんなら全てOKというわけにはいかないと思いますが、そこをしっかり見据えて、チェックし、指導するのが教務。みんなで、本当に、今の「わるいよの中」にあっても、素晴らしい輪を築いてゆきたいですね。

ありがたい。大盛況です。

明日は妙深寺の朝市

 さて、明日は、妙深寺の朝市です。はじめての試みとなりますが、皆さまのご協力で、本当に素晴らしいお野菜やお米が取りそろえられました。
 かねてから御願いしていた深要師のご実家まで仕入れに行ってくれて、今日は夜遅くまで準備ご奉公をしてくだっさっていました。先ほど、私も見て驚きましたが、新鮮なお野菜、お米たち、輝いています。
 信が失われていく社会の中で、信を取り戻してゆくことが何より大切だと思います。疑うことでしか我が身を守れないのも分かります。産地や賞味期限の偽装行為で、命をつなぐ「食品」にも疑いの目を向けなければ、自分も、愛する家族も守れません。しかし、「信」を失った社会や人間が成立することは極めて難しく、不可能であり、不幸であると思うのです。
 「信」を、心と生活の中心に据える。その「信」というネットワークの中心に「お寺」があって欲しい。いや、実際に、そこにあるはずだ、と。
 まず、ご信者さんが作ったものを食べさせていただきたい、という思いがありました。上行所伝の御題目で結ばれた私たち。その「信心」で結ばれた私たちですから、ご信者さんで農業をされている方からお作りになっているものを分けていただきたい、と考えたのです。また、それらを食させていただく私たちも、その農業をされている方を、ずっとずっと支援させていただく。台風が来ても、災害で食物の実りが少ない時でも、都会の私たちが一緒に食物を作っている気持ちで支えさせていただく。
 全世界的な、「信」で結ばれたネットワークです。毎日口に入れるものですから、ご信心でいただきたい。競争だけでは得られない価値があると思います。作る側と消費する側の、新しい関係、「信」の関係を、作っていきたいものです。そういう繋がりを持ちたくて、妙深寺の「朝市」がスタートします。
 まずは、我らが深要師のご実家から、この野菜の少ない時期に、妙深寺の私たちのために、大切なお野菜を分けていただきました。本当に大変な試みです。ご協力いただけて、本当にありがたいです。
 明日、是非是非、妙深寺にお参詣ください。

2009年11月27日金曜日

コレイア師の家族

 コレイア師、とても嬉しそうでした。出産後に、家族みんなで病院を訪ねたようで、幸せそうなみんなの顔を写真で見ることが出来ました。
 コレイア師のお母さん、妙深寺にも来てくださいましたが、本当にユニークなお母さんで、最高です。いま、弘通部長かな?猛烈な弘通部長で、「ご信心で一番大切なのはお教化です」と堂々とご披露くださり、みんなを励ましてくれます。
 写真左側はお姉さま。僕から見るとコレイア師とは似ていないんだけど、どうでしょう?姪っ子の誕生を喜んでくれています。いま、婦人会長を受けてくださったと聞きました。すごく明るくて、頼り甲斐のあるお姉さん。どこも一緒です。私もチノブ姉には助けられていますから。
 そして、ブラザー。淳亜くんたちも、きっと良いお兄ちゃんとして妹を守ってくれるだろうと思います。ブラジルには、これからワードルカップも来るし、オリンピックも開催されます。もう、これからはブラジルの時代が保証されているようなものです。大発展を遂げるかもしれない大チャンス。お嬢さまは、そんなブラジルで育っていくのですね。これからの世界、本門佛立宗の未来も明るいでしょうね。
 本当に、ありがとうございます。おめでとうございます。ありがたい。

コレイア師に長女誕生!!

 ワーオ!!ブラジルから最高にうれしいメールが来ました。コレイア御導師に、長女誕生!!!
 素晴らしい。元気な赤ちゃん。

2009年11月26日木曜日

希望の光

何とか間に合った会議。大変大きな会議で、今回は海外でのご奉公について重要な案件がありました。答弁は海外部長がされるのですが、背後で資料整理などのご奉公をさせていただきました。ほとんど小野山師に任せてしまいましたが(汗)。ありがとうございます。

まだまだ、環境は整っていませんが、方向性は今まで以上にはっきりしたように思います。今日のために、何度かウェブ会議をした甲斐があったようです。本当に、お疲れさまでした。私も、疲れたようです。ありがとうございます。

サーモスタット

無事に京都に入りました。到着、ご奉公に合流することが出来ました。あっという間でした。

昨日も書きましたが、今回のご奉公は、本当に来させていただいてよかったと思えるものでした。当初、一泊三日の予定でしたが、斎藤さんのお気遣いで初日の午前3時にホテルへチェックインさせていただきました。私は空港で仮眠したら節約できると思っていたのですが、本当にありがたかったです。

9月末、ジェッドと初めて会ったのはオーチャード沿いのレストランでした。宥華さんとジェッド、そして私。限られた時間の中で、たくさんお話をしました。宥華さんの前々からのお話があってこそ、ジェッドは素直に聞いてくれていました。しかし、この、わずか2ヶ月で、こんな風に決定されるとは。本当に、ありがたいです。

12月、福岡御導師と建信師が行かれる時には、立派なご信者さんになっていると思います。

それにしても、身体のサーモスタットが壊れてしまいますね。綺麗な紅葉です。

無事に着きました

無事に着きました。いつもご祈願くださっている妙深寺の皆さま、ありがとうございました。ご報告まで。

ギリギリ、アウト

シンガポールの空港で、シャワーを浴びて少し休んでいました。シャツも着替えたし、ホッと一息です。スリランカではフライトの直前までお助行や面会などがあるので、空港でシャワーというのは珍しいことではありません。今日も気持ち良かった。ありがたい。

いま、シンガポールなので実感は湧きませんが、10時間後には宗会のご奉公で京都にいるはずです。少し遅れそうで、小野山師にご奉公をお願いしました。快く受けてくださり、ありがたい。本当に、ありがたいです。

話題は変わりますが、ご信心でも、人生でも、師をいただくことほどの幸せはなく、師がいないことほどの不幸はありません。これは間違いなく、真実だと思います。

これは、知識では得られないものです。自分で何事をも判断出来るようになることは大切です。ずっと誰かに判断を仰がなければならないなんて、それはそれで不幸なことです。日本教育の批判に、グライダーか飛行機か、というものがあります。日本の教育はグライダー人間ばかりを作るもので、自分で飛べる飛行機のような人間を作れていないのではないか、と指摘されています。これも一理あると思います。ただ、こうした批判を展開する人でも、飛行機になるためには、やはり最初は素直に、師について学ばなければならないとは言っています。いずれにしても、師は、欠かせないものなのです。

開導聖人は、お弟子の教育に「法門合わせ」という方法を当ててご弘通の器を育成しようとされました。仏教ですから「師に仕ふるには過ぎず」で、師匠がいない人などいないはずなのですが、一人立ちしたつもりになって、自分でご指南を解釈しようとすると、本質を見失ってしまう者が出てくる。しかし、そういう者に限って、さも自分は分かっている、自分だけ正しいようなことを言って、結果として、多くの、素直な人を迷わせ、間違った道に誘ってしまう。これを、本当の謗法の者というのですが、何が間違っているのかも分からない。本人は、いたって真面目だったり、疑いなくご指南をいただいていると思い込んでいる。慢心の森に迷い、人に間違ったことを披瀝していくのですから、恐ろしいことです。

そんな弟子たちを教導してゆかれたのが開導聖人であり、顕著な、分かりやすい教育方法が「法門合わせ」でした。

例えば、以下のようなご指南があります。右と左の意見を聞きながら、開導聖人が勝劣を裁定されます。よくよく、拝見していただきたい。どちらも、今の私たちが言いそうなことです。読んでゆくと、どちらも間違っているとは判断しにくい。ただし、開導聖人は、はっきりと教えてくださっています。

ですから、我が物顔や、したり顔で、さも、自分だけが正しいような気持ちでいるのは慎みなさい。本当に、大変な謗法を犯しているのです。

皆さまも、迷わないようにしてください。ただただ、それを祈念しています。

「続集二六 三十番法門合」十九番

「謗法の者と共に住すべからず 供養をもうくべからずとは、

右云 これは不受不施にはあらず 謗法の者と共に住すべからず 又謗法の者に供養すべからず 又謗法の僧は袈裟をかけて諸人に供養をうくることはならぬと仏のいましめ給へる也 大般若経第五百四十四巻の説を見るべし 故に奉公人たりとも一日一夜たりとも当宗になしおくべきことこれなり 謗法人に供養はすべからず謗法人の供養をするとも行者はうくべからず 此経王をありがたしと謗法ながらも思ひてする供養はくるしからず 故に修行にも出。又はさいせん箱も本山に出しおくはこれ也 実に経文の如くならば謗者をせめずして眼に見ることもけがらわし いわんやことをまじへんをや。ましていわんや堂社を見物せんをや。但し謗法をせめんが為に眼にも見。言葉もまじえ堂社へも行べし これは折伏のことなれば勿論のことなり 又不受不施は禁制なれば受不施は当門の常なり これ国土の風俗にしたがふなり 故に謗法人に供養をうくるには此経に順になりとも逆になりとも御縁をむすばしめ
んと大信力に住して回向してうくべきことなり 謗法人の何のわけもしらぬか三宝に花を敬てまつるにうけざれば慈悲なきなり まして小児なんどが土の餅にもせよ奉らんに うけざれば無慈悲なり 故にうけて回向すべきなり 又謗法人に題目をとなえてきかしむるも供物等をやるもこれは御縁を結ばしめんが為也 一紙半銭謗法の堂社へ布施するは謗法也。

左云 たとひ現世に白痴人となるとも乞食となるとも謗法の者と共に住せず よしや命に及ぶとも謗法人とくみせず なんぞ謗法人に供養をせんをや これは一句一字たりとも法花経をそしるを聞て其者とはともに居がたし いはんやしたしみ近づかんをや 謗法人にしたしみ近づくこと阿鼻大城におつるよりもいまはし。いかにとならば謗法人のいふことを万が一も信用する事あらば忽ちに地獄を感ず 故に初心の行者は猶更したしみ近づくことをゆるさず 同座無間とはこれなり。

判云 右の説くはしく行届たり 左の説わろきにあらず 経説にかなへり さりながらこころたらざれば右勝也。」

皆さま、どうか開導聖人に「ギリギリ、アウト!」と言われないように。

ありがとうございます。搭乗します。

2009年11月25日水曜日

ジェッドの家から斎藤家に移動しました。斎藤さんのご宝前で、またみんなでお看経をさせていただきました。

それにしても、ジェッドはすごい。ディリーパ君が、「いつかシンガポールにHBSのセンターが出来たらいいですね」と言うと、ジェッドは「それが私の夢です」と自信をもって答えてくれたのです。ディリーパ君が「ご住職、ジェッドさんはすごいです」と何度も言っていました。ご本尊奉安の日に、もうそんなお話です。教化親の宥華さんが、すごいのだと思います。ありがたいです。

いま、斎藤さんの家から空港に向かっていますが、やはり、帰り際にジェッドが「次は、私の母も一緒に御題目を唱えられるようにします」と自信をもって言ってくれました。ありがたいです。本当に、来させていただいてよかった。来なければならない、という確信が、ジェッドの言葉やディリーパとの交流、宥華さんのご奉公を振り返って、間違っていなかったと教えていただきました。ありがとうございます。

シンガポール、本当にありがとうございます。匡司さん、宥華さん、ありがとうございました。

ご奉安の成就

無事に、ジェッド氏の自宅にご本尊がご奉安されました。1時間近く、みんなで御題目をお唱えして、本当にありがたいです。

本当に、ありがとうございます。

一人が変われば世界が変わる

 雲の流れは速いのですが、気持ちのいい朝が訪れました。今日は、中国系シンガポール人であるジェッド氏の御本尊ご奉安。本当に、ここまで宥華さんがお教化されてきたことに頭が下がります。
 9月末、難民キャンプへのご奉公を終えた帰りにシンガポールに寄らせていただきました。シンガポールに着いたその夜、ジェッド氏と初めてお会いしました。その時の会話をこのブログにも書きましたが、まだご信心を始めるとか、そういうところまで感じられませんでした。様々な問題を抱えていること、中国系仏教からキリスト教まで、いろいろな宗教を知っていて、体験もありますが、確固たる信仰を持っていない。ここから、宥華さんが、丁寧にお話をして、お父さまやお祖母さまのご回向、自宅での御題目口唱、謗法払いなどをしてこられて、今日の御本尊ご奉安に至ったのです。
 今日、ディリーパ君もご奉公できることは、本当におはからいに違いありません。だって、無料で、格安チケットだったディリーパ君のチケットが変更できてしまった。シンガポールに数日間滞在できるなんて、本当に有難い。今夜、私のフライトはミッドナイトの1時過ぎですが、ディリーパ君は21時くらい。それまで、一緒にご奉公してくれます。ありがたいです。
 最近、本当に「一人が変われば世界が変わる」ということを実感します。人間、一人一人、とてつもないパワーを持っていますね。自分では気づかないかもしれませんが、生きている、その存在それだけで、自分一人ではなく、とてつもない影響を周りに与えながら、全部つながって成立しているのがこの世界です。部屋の中に閉じこもっていても、それでも、その人には大変な影響力があります。一人が変わる。このことは、良くも悪くも、とてつもない影響を世界に与えている。これは、選ばれたすごい人だけが影響を与えているということではありません。もちろん、悪の道でも、善の道でも、その覚悟や決意、思いの強さによって影響力は変わってくるかもしれませんが、そうでなくても、大変な影響力を、一人一人が持っていることに気づくことが第一段階だと思います。
 そして、影響力を持っているのだから、人は、自分の生き方を、自分のためにも、世界のためにも、使えるように、意識して、気づいて、生き直していかなければならないと思います。その人が、本当に価値ある命の使い方、御仏の示された生き方をスタートさせた時、特に、「菩薩」としての生き方をはじめた時、世界が変わっていきます。いま、世界が変わっていることを感じます。それは、組織の力とか、お金の力、政治の力とかではなく、一人一人のご信心から、変わり始めているのです。これが実感です。
 それが、スリランカであろうと、ブラジルであろうと、シンガポールであろうと、日本であろうと、横浜、京都、大阪であろうと、世界はより良く変わっている。それを実現するのは、一人一人の「アクション」です。仏教は「アクション」です。愚痴っていたり、腐っていたり、陰口を言っている暇はありませんし、それだけでは何も生み出しません。法華経で仏陀が仰せの通り、世界を変えるのは「一念信解・初随喜」の人であり、シンプルでウブな喜び、ストレートなアクション、言葉と行動だと思います。それ以外は、遠回りのように感じます。
 とにかく、今日のご奉公に頑張ります。深夜、帰国の便に搭乗します。

2009年11月24日火曜日

Goodwood Park Hotel

本日のご奉公が無事に終わり、ホテルに戻ってきました。明日チェックアウト。慌ただしくて残念ですが、現地でお仕事をされている斎藤さんが私には素敵過ぎるホテルを取ってくださっていました。匡司さん、宥華さん、本当にありがとうございます。

シンガポールの重要文化財「グッドウッド・パーク・ホテル」は、西暦1900年にシンガポールに駐在するドイツ人コミュニティーの社交クラブ『チュートニアクラブ』として開業したそうです。2度の世界大戦と100年の歳月を経て、今も美しい姿で歴史を伝えている由緒あるホテル。重要文化財に指定されてるホテルに泊まらせていただいて、本当にもったいない。コロニアル様式の建築、繊細な彫刻が施された内装、クラシックな家具や調度品は、古い良き時代を彷彿とさせます。実は、前回お助行に来させていただいた時にも、このホテルで夕食をいただきました。申し訳ないです。

今日、ディリーパと斎藤家の皆さんと、2時間近くお看経をさせていただきました。みんなの御題目の声がシンガポールで一つになり、ご宝前に吸い込まれるようでした。特に、ディリーパ君が来てくれたことを大変喜んでくださっていました。彼の御題目の声は、本当に素晴らしいです。あっという間に時間が過ぎてしまいました。本当に、いいお看経をいただきました。きっと、明日のジェッド氏のご本尊奉安も無事に終えられると思います。

今夜は、宥華さんが手料理を振る舞ってくださいました。斎藤家のダイニングテーブルで宥ちゃんも一緒にありがたい時間でした。スリランカのご弘通のお話やご利益談、ブラジルのお話など、会話は尽きません。でも、体力が少し尽きてしまって(汗)、先ほどホテルに戻ってきた次第です。

夕方、ディリーパ君にかかってきたアベイさんからの電話に出ました。来年、スリランカで一生懸命ご信心ご奉公に励んでいるダヌシュカ君がシンガポールに来る予定です。きっと大活躍してくれると思います、と心強い言葉をいただきました。シンガポールは世界のハブ、様々な国の人たちが行き交っています。この地に、しっかりしたご奉公をしてくれる人たちが集まれば、間違いなくご弘通の端緒が開かれるはず。その日のために、準備ご奉公させていただけて、光栄です。

ありがとうございます。

ディリーパ君と合流

無事、ディリーパ君と合流しました。元気でよかった。

天気も快晴です。ありがたい。

この麺は何だ?

 もう少しで待ち合わせ、出発です。
 先ほど、近所で朝食をいただきました。少し辛めのヌードル。たしか「Lanka」と書かれていました。あまり分からないので、写真で選んでしまっています。でも、美味しかったです。
 写真にも写っていますが、隣にあった黒いドリンクをアイスコーヒーだと思って買ったのですが、まったく違いました(汗)。中に、ゼリーというか、何というか、訳の分からないものが入っていて、何となく失敗した気分になりました。でも、何とか、買ってしまったのですから、がんばりました。
 ディリーパ君も、あとでホテルに集合。明日の御本尊奉安に向けて、今日は宥華さんのお宅のお助行にお伺いします。打ち合わせもかねて。明日は、ジェッドの家に行かせていただき、フィリピン人のジーナとも再会します。いいご奉公ができればと思います。頑張ります。予定は、変わるかもしれませんが、とにかくジェッドが無事に御本尊をお迎えできるように、お看経、ご回向させていただきたく思います。
 シンガポール、どのようなご奉公になるか。来年度からのご奉公の会議もどのようになったか。とにかく、自分なりに、来年度に向けて具体的なご奉公を決めておきたいと思います。もっともっと、まとまった文章を書いておかなければならないとも感じています。ご信心の入門書、解説書、オリエンテーション用の資料など、必要なものばかりです。難しいことを書いても仕方がないし、暇な人が部屋の中で書いているようなものは伝わらないと思うし、歩きながら考え、考えながら歩き、少しでも時間を割いて文章を綴っていきたいと思います。
 そのためには、ちょっと、この、叩かないとうまく表示されなくなったパソコン、というか、オソコンを、何とかします。
 さて、準備開始。ありがたいです。

シンガポール

シンガポールの朝です。時差は1時間。薄い雲がかかっていますが、秋のような爽やかさです。

飛行機の中でジッとしていたからか身体が痛いです。これからインターネットのIDをもらいにレセプションに行ってご奉公を始めます。ありがとうございます。

こんにちは、マフラー

無事、シンガポールに到着。ありがたいです。少し、7時間半のフライト、満席、ギューギューのシートでこたえました。成田空港でギリギリのチェックイン。他のお客さまは全てチェックインが終わっています、ということで、ドアサイドはもちろん通路側もなく、真ん中のシート。身動き取れず。ありがたい。

ありがたいと言えば、先日また時間ギリギリで「さよなら、マフラー」してしまったのですが、ブログを読んでくれたやっちゅから「こんにちは、マフラー」をいただきました(涙)。本当に、凹んでいたからパワーをもらいました。ありがとう、やっちゅ。

やっちゅは、20年以上の友人です。葉山で、海の猛者たちが集まるビーチハウスのマネージャーをしていました。お互い若かった。みんな若かった。そんなやっちゅですが、今は毎朝お寺に朝参詣してくださっている素晴らしいご信者さんの一人です。婦人会のお役も受けてくださっていて、聖実ちゃんや河鍋さんと一緒にご信心にもご奉公にも頑張ってくれています。ありがたいです。

当たり前かもしれませんが、いつもは、ご信者さんと住職という感じになってしまっているのですが、先日のように古い仲間が集まると声をかけて来てもらいます。そんな時は、一気に、20年の歳月も忘れて大笑いをしています。

ありがとう、やっちゅ。シンガポールは気温が30度近いから持ってこなかったけど、大切に使わせていただきます。ありがとうございます。

2009年11月23日月曜日

ギリギリ

ギリギリ、飛行機に間に合いました。ご本尊さまをお供して、行ってまいります。

ありがとうございます。

香港に、ご信者さんはおられませんか?

 今日からシンガポールに発ちます。朝参詣でご祈願させていただき、今日のメインは13時からの企画調整会議。本当は、ゆっくり、じっくり会議をしなければならない重要案件ばかりだったのですが、19時のフライトしか取れなかったので16時にはお寺を出なければなりません。来年度以降の3ヶ年にわたる弘通方針。骨子はお伝えしているのですが、お寺を挙げたご奉公となるように思いを共有できればと思っています。
 実は、ディリーパ君が先にシンガポールに入っており、スリランカ・コミュニティーを訪ねながらご信心の芽をたくさんの方々に蒔いてくれています。宥華さんのお教化されたジェッド氏の御本尊ご奉安にもディリーパ君がご奉公くださることになりました。ちょうど日本に来ていて、香港~シンガポール~コロンボという経路で帰国することになっていたのですが、なんと格安チケットを無料で変更してくれることになり、シンガポールで数日待機してくれることになったのでした。本当に、おはからいです。
 シンガポールのご奉公、今日の19時に発って真夜中に到着します。わずかな滞在時間ですが、最大限活用してご奉公させていただきたいと思います。
 題名にも書きましたが、実は香港にご信者さんがおられないか探しております。このことを、ブログで聞いてくださいとリクエストを受けています。香港に妹さんが住んでおられる方で、ご主人はアメリカ人とのこと。日本に帰国するたびにお会式などにお参詣されているということですが、香港で日常信行ができないことが残念。ご信者さんがおられたら、一緒にお看経したり、ご信心のことを話し合ったり出来るはずですから。
 どうか、ご信者さんがおられたら、ご連絡をいただけますでしょうか?よろしくお願いいたします。
 ありがとうございます。

2009年11月22日日曜日

良風寺

ありがとうございます。今日、良風寺のご奉公をさせていただき、御導師はじめ、良風寺のご信者みなさま方の、熱い情熱とご奉公のを拝見し、ご信心の真髄、ご信心の核にふれた気持ちです。お天気のおはからい、私や団参の方々が到着するまでのお看経、司会の方の声、内容、オープニングの映像。ここまでで、もう涙が出てきました。

良風寺のご宝前に座らせていただき、やはり御導師はじめ、教講がどれだけ御法味を捧げておられるか感じ、また感激。お看経の、御題目口唱の良風寺。

感動し過ぎて言上の声が上ずっていたのではないかと思います。三宅さんのお教化と今のご奉公、その体験談のありがたさ。ひろし君の話。またまた、涙、涙でした。

御法門、これはキチンとできたか分かりません。今の自分にとって、精一杯、ご奉公させていただきました。ご信心の強い御導師の前では、もう緊張して上がってしまいました。

お教化誓願も成就され、本当にありがたい高祖会。本来、私のような者が勤めさせていただいていいはずがないのです。ブラジルからの御縁をいただいて、今回は果報を減らすようなご奉公をさせていただきました。

また、奉修後には皆さまとの交流会を企画してくださっており、その内容は携帯電話からのアップではなく、後でご報告したいと思います。とにかく、青年会がソーラン節を披露してくれたり、韓国のカン御導師からのサプライズビデオメッセージがあったり、良風寺と妙深寺の今日に至る不思議な御縁についてのビデオが流されたり、御導師がわざわざ練習してくださった「日水上人の歌」のギター演奏と合唱があったり、感激の連続。

吉川淳省師の奥さま、恭子ちゃんがブラジルからお参詣してくださっていたのも感激でした。

そして、良風寺の誇る、素晴らしい麗しのアラフォー軍団。「軍団」ってよくないですね。ごめんなさい。3日間も徹夜で交流会のケーキを手作りで準備してくださったと聞きました。本当に、ありがたく、申し訳ありませんでした。美味しかったです。キチンと御礼やご挨拶が出来なくてごめんなさい。でも、良風寺のすごい原動力、明るく、ありがたい雰囲気、力強い菩薩行の中心にいるのが麗しのアラフォー軍団だということが分かりました。ありがとうございます。

いろいろな新しい試みをしてくださった高祖会ですから、先輩方のご信者さまも気をもんだりしたことがあったと思いますが、見守ってくださって、本当にありがとうございます。また、新しいことをはじめるためにたくさんのハードルを越えねばならないことも、痛いほど分かります。諦めず、折れず、こんな素晴らしい高祖会を作り上げてくださった青年会や麗しのアラフォー軍団の方々に心から感謝いたします。ありがとうございました。

妙深寺は、団参のご信者一同も、良風寺さまからたくさんのことを学び、信心改良できました。必ず、来年からのご奉公に活かします。必ず、必ず。

明日、13時からは来年度以降3ケ年間のご弘通ご奉公の指針や方針、目標を決める会議です。そのタイミングに良風寺さまから学ばせていただけたのは、まさにご宝前からのおはからいだと確信しています。まだ、まだ、まだ、まだ、という気持ちで、本当に、苦しんだり、悩んだり、傷ついている方々のために、ご奉公させていただきます。

明日、会議が終わりましたら、そのままシンガポールのご奉公に向かいます。先日お話をさせていただいた中国系シンガポール人の英語の先生を宥華さんが奉安教化してくださいました。ご本尊ご奉安のご奉公に飛んでいって参ります。本当にありがたい。良風寺で、みなさまにエネルギーをいただけました。後少し、まだまだ走れそうです。頑張ります。どうか、また御力をお貸しください。よろしくお願い致します。

すいません。新幹線の中から書かせていただきましたので、大切なことが書けていなかったり、誤字脱字があると思いますが、どうか、ご容赦ください。

きっと、今ごろはお疲れのことと思います。どうか、ゆっくりお身体をお休めいただきたいと思います。しかし、お会式のご奉公は、ゴールではなくスタート。次の日から、これから、お互いに、今回の「ありがたい」高祖会で感じた何かを活かして、より、あたたかく、力強く、優しく、穏やかに、使命感を抱いて、近づいて、飛び込んで、覚悟を持って、ご信心、ご奉公くださればと思います。本当に、ありがとうございました(涙)。

最後に、ザ・キヨヒコ君、会えてうれしかったぜ。気合いを入れて、男として、覚悟をするように。まず、自分にとって、一番大切なことを考えて、決めて、ブレるな。男はブレない。覚悟です。評論家はいらないからな。真っ正面から、かかってきて欲しい。期待しています。

ありがとうございます。

2009年11月21日土曜日

大阪に向かっています

清康師、ひろし君と新幹線で大阪に向かっています。すごく天気はいいけど、富士山には雲がかかっていて見られませんでした。お天気が少し下り坂。明日は良風寺の高祖会なのに、申し訳ないです(涙)。

良風寺にははじめてお参詣させていただきます。とても緊張しています。ブラジルで良風寺の藤本御導師にお会いして、そのご信心とご弘通への熱い思い、微動だにしない、唱え込んでいる人にしかないお看経の後ろ姿に感激。だからこそ、何とか横浜の開導会へお出ましいただくように伏してお願いしたのです。本当に感動的な、参詣数も目標をはるかに上回る開導会となりました。なのに、今度は私が良風寺の高祖会でご奉公させていただくことになるなんて(涙)。妙深寺から40名の方々が私と一階にお参詣してくださることになり、少しだけ緊張も和らぎました。さらに、妙深寺の教務さんもたくさん出座させていただくようにお声をかけていただきました。本当に、勉強させていただく、胸をお借りするつもりでご奉公させていただきたいと思っています。

大阪でのご奉公は、残念ながらあまり経験がありません。僕のような馴染みの薄い人間が行って大丈夫なのか、藤本御導師にあらためてお寺の雰囲気を教えていただきたいと思います。外したり、浮かんだりしたら、本当に申し訳ないです(涙)。こう見えて気が弱いんです(汗)。

もちろん、横浜にお参詣してくださった方々との再会は楽しみで、その方々が救いや支え。頑張って、元気にご奉公させていただきたいと思います。

ありがとうございます。

日蓮展

 先日、スケジュールの間隙を縫って、京都国立博物館で開催中の日蓮展に行って参りました。もちろん、目的はただ一つ。国宝「立正安国論」を拝見するためであります。
 私たちの感覚ですと少々違和感がありますが、お祖師さま御染筆の大曼荼羅やご消息などが展示されています。「違和感」というのは、本門佛立宗のご信心では、そうしたものはあくまでも「信仰の対象」という感覚があるからだと思います。「生きてまします」といただく御本尊さまや御尊像を、ガラスケースに入れて「展示物」とするのはもったいない、恐れ多い、という感覚があります。どうしても違和感を覚えてしまうのですが、それでも現在は他寺院が護持しておられる門下の貴重な宝物を拝見できる機会はまたとありません。心して、国立博物館を訪ねました。
 国立博物館の中では、メモを取りながら、グルグル、グルグル、会場内を廻りました。やはり、本の中でしか見たことのない宝物が並んでいます。何とか、お祖師さまの息吹、お祖師さま滅後に帝都・京都のご弘通を開始された日像上人の息づかい、日朗上人門下「朗門の九凰」と呼ばれた御弟子方の結束、その決意などを感得させていただこう、と拝見し続けました。
 今回は、「法華の名宝」と題されていますから、京都町衆の中で発展した法華経文化、つまりお祖師さま(日蓮聖人)の教えを信奉する人たちの作品も並んでいます。それはそれで素晴らしいものが多かったと思います。特に「松桜」の大きな画には足が止まりました。松と桜。このコントラストが素晴らしかった。
 しかし、それらとは比べものにならないほどの感動は、当然ながら国宝「立正安国論」です。中山法華経寺に伝来する1269年12月8日にお祖師さま自らが書写された御真筆。750年という御正当の年に、この書を拝見できるとは。感激です。
 もう、顔をガラスにこすりつけるように拝見しました。日蓮展では前半と後半で巻き替えが行われていたので、たしか14紙にあるといわれる「お祖師さまの指紋」は拝見できませんでしたが、それでも、26紙末と27紙の間にある筆のこすり跡、30紙、32紙にある筆跡、左手か、右手に付いた墨がこすれた跡などを、お祖師さまが書写されているお姿を思い浮かべながら拝見することが出来ました。本当に、有難かった。
 そして、この「立正安国論」の御意をいただいて、この国家の元首、天皇陛下がおられる京都へと上行所伝の御題目をお弘めになられようと都入りされたのが日像上人です。1294年4月からお祖師さまの遺命を受けて上洛し、京都の有力民衆の帰依を得てご弘通ご奉公を開始されました。比叡山延暦寺から度重なる讒言や圧迫を受け、1307年から1321年までの間に3度も京都から追放されました。院宣として追放されたのですから、そのご奉公ぶりが分かります。そのたびに許され、ついに1321年に四条櫛笥に妙顕寺を建立されました。1334年、後醍醐天皇からの公認を得ます。国家への諌暁を進められ、ついに天皇からの支持を得られたことには並々ならぬご奉公があってのこと。そのお姿を、京都各寺院に伝わる様々な宝物で感じることが出来ました。
 また、個人的には、「守護国家論」が展示されていたので、足を止めて拝見しました。これは「五条坊門富小路西面と坊門よりは南、富小路よりは西」とお祖師さまが御染筆になった場所を限定しておられるので、なにか頭の中に情景が浮かび、麩屋町の長松寺からとても近所なので、感激したのです。
 私の祖母、長松小千代は、生前私に「わての生家、能勢家は大覚大僧正にお仕えした家系」と言っていました。それが、長松家に嫁ぐ縁だったのではないかと言っていたのですが、日像上人の後を受け継がれたのが、この大覚大僧正で、今回の日蓮展でも「妙顕寺文書」などで、この事跡や経緯を肌で感じることが出来ました。
 また、全く別の視点ですが、天台大師の御影画(張思筆)が展示されていて、そのお姿の中に「三本獣足の脇息」が描かれていて、何故か眼が止まりました。
 実は、洛外にある南真経寺とは御縁があります。洛外としては日蓮門下最古のお寺といわれており、日像上人が京都から追放された時に真言宗のお寺を拠点とされたそうで、それを縁としておられます。由緒寺院ですから境内にはお祖師さまの立像があり、日像上人ゆかりの墓碑などもあります。普段はお墓参りの人がいるかいないか、という淋しいお寺なのですが、今回の日蓮展に多くの宝物を出展されていて、本当に驚きました。洛内最古の門下寺院である宥清寺から宝物が出展されていなかったことには先に挙げたような理由もありますが、少々残念な気持ちになりました。
 いずれにしても、「今、生きたお寺か」という点が大切であり、①正しいお祖師さまの教えを受け継いでいるか、②ご弘通が為されているのか、ということを考えねばなりません。「舎利(御真骨)がある」とか、「宝物がある」ということを、法華経の信仰ではあまり重視しないはずです。なぜなら、法華経の中で御仏ご自身が「舎利を用ひじ」と説き明かされているからです。ここでも、「教」と「行」と「証」が大切なのです。
 日蓮展、実は今日妙深寺のご信者さんも京都国立博物館を訪れているはずです。またと無い機会に資料を整理したかったのですが間に合いませんでした。もちろん、事前に渡した資料を瓜生さんがまとめてくださっていますが、建国寺の石川御導師からいただいた資料などをまとめたかったのです。ですから、今日、こうしてインターネット、携帯電話から私の簡単な感想を載せさせていただいて、拝見する時の一助になればと思いました。
 明日は、大阪・豊中・良風寺の高祖会にお参詣させていただきます。もう、緊張しています。天気も微妙。午後、もう少しで横浜を出ます。しっかりと、ご奉公させていただけるように、御祈願させていただきます。
 それにしても、「朗門の九凰」の覚書には、鳥肌が立ちました。
 ありがとうございます。

2009年11月20日金曜日

京都の庭の秋

京都の麸屋町、都会のど真ん中にある長松寺の庭にも、秋の深まりを感じさせる彩りが訪れています。

もし、日々の慌ただしさに何かを失いかけていたら、お参詣ください。ゆっくり、御題目をお唱えしてみてください。本当に、穏やかな気持ちになります。

開導聖人が愛された庭を背に、開導聖人が護持されたご宝前に向かいます。長松寺でしか味わえない感覚があります。

ありがとうございます。

2009年11月19日木曜日

佛立信心を再発見する

 ディリーパ君のことは、ここでも何度か書かせていただいてきました。とても素晴らしい青年で、未来のスリランカどころか、世界のリーダーになる資質があると見て、応援したいと思っています。御題目口唱の姿が違います。その声が違います。本当に、唱え込んでいなければ出ない声、椅子に根が生えたようなどっしりとした姿勢。
 修学塾とは、御講師方の定期勉強会です。私の担当は「弘通学」という分野で、ここで約20名の御講師方に対して教鞭を取っています。テキストを読むことは当然ですが、海外弘通の現場のビデオを見ていただいたり、各寺院に於けるご奉公の仕方をディスカッションしたり。
 特に、今回は「寺よ、変われ」「がんばれ、仏教」という本やその主旨の紹介、Y先生の書いてくださった「佛立宗は消滅した」という論文の紹介などをして、より危機感や使命感を持ったご奉公に努めるべきであると講義を展開しました。きしくも、テキストの結びには、既成化に抗して、壁の塗り替えではすまない御本意にかなったご奉公に立ち返るように、との記述。彼らへの本年度の課題は、そうした課題を見据えた上でのご弘通ご奉公の在るべき姿、方策などをレポートするようにと提示しました。
 午後、ディリーパ君と私とのパネルディスカッションを展開。彼を教壇に座らせ、私は生徒の席について質疑応答。馴染みの薄い、海外でのご奉公です。彼は、その現場でご奉公し、その国の文化で育ち、その文化の中にいて、本門佛立宗のご弘通ご奉公をされている。その最前線にいる彼の言葉は重く、必ずや私たちのご奉公に資するはずだと考えました。
 まず、現在のスリランカのご弘通状況を教えてくださいという質問に、彼から詳細に説明があった。スリランカ全土に広がったHBSのセンターとブランチについて。続いて、ご奉公の内容について話をしてくれました。もう、流暢な日本語で、御講師方にもストレートに入ります。
 彼から、「今は、毎週日曜日に御講ミーティングがある。この御講には、南部の都市ゴールや遠方からもご信者さんが来ます。毎月一回、ゴールやマタラやクルナヤガラやガネッムッラ、パーッドゥッカで御講があります。毎週土曜日には3時間の口唱会をさせていただいています。ほとんどのご奉公は週末になってしまいます。それは、スリランカにはフルタイムのお教務さんがいないからです。ご信者さんの「学徒」が中心となって、仕事をしながらご奉公をしています。御本尊のご奉安や口唱会、お助行は平日の夜もご奉公をしています。センターでは毎日朝参詣もありますが、スリランカでは夕看経の方がお参詣が多いのがスリランカです。」と説明がありました。
 また、「お教化ミーティング」について。これは、ご信心に興味を抱かれた人がいると周りの親戚や友人にも集まってもらって本門佛立宗の教えを説くものです。日本ではあまり見られなくなったご奉公、というか、そういう機会を持てていないのが現状ですので、これを聞きました。
 「あるご信者さんが、自分の友だち、近所の人を集めて、スリランカ本門佛立宗の学徒やシニアリーダーを自分の家に呼びます。そして、そこに集まっている人に対して『本門佛立宗の教えとは何か?』『法華経とは如何なる経典、教えか』というお話をします。お教化ミーティングは、自分の家でお助行や口唱会をいただく時にも、ご信者でない自分の友だちを呼んだりして行うこともありますし、お助行や口唱会の前にお教化ミーティングをすることもあります。」
 御本尊を奉安させていただくまで、スリランカ本門佛立宗では厳しいルールを設定していると聞いたのですが、基本的にはどういうものでしょうか、と聞くと、「お教化になった後、御講ミーティングやオリエンテーションに参加してもらうようにしています。最初は3ヶ月という期間を考えていましたが、今は6ヶ月間、本門佛立宗の教え、信行ご奉公について詳しく知っていただく。その教えに順応していただく。そして、ようやく御本尊を拝受できます。御本尊奉安から3ヶ月間、またお参詣に努めていただきます。私たちは、そういうご奉公を進めるために、お助行に行かせていただき、お宅で口唱会をさせていただきます。新しいご信者さんに強いご信心を育ててくださるために、このようなご奉公をしています。」と応えてくださり、みんな敬服して聞いていました。
 私から「日本だと、そのようなご奉公をするとお教化やご奉安が難しくなると考える人が多いと思いますが、スリランカではどうですか?」と聞くと、「スリランカでは、御利益をいただきたいと願ってご信心をはじめる人も当然いるのですが、その多くの人たちは『正しく仏教を実践したい、学びたい』と思ってご信心をはじめる人が多いので、前向きにオリエンテーションにも参加しています。」というお話だった。
 あらためて、私から「海外の人から見て御題目のご信心は何が有り難いと思いますか?」という基本的な質問には、「スリランカは上座部仏教の国ですが、上座部仏教を信仰していても、教えだけで修行をしているわけではないのが実状です。何よりも、彼らは『菩薩行』をしていません。『菩薩行をしながら御利益をいただく』という佛立宗のご信心が有り難いのです、と言う人が多いのです。」との答え。
 さらに、「スリランカの人たちが御題目を唱える理由は?」という質問をしましたが、これには「スリランカの人たちはさまざまな問題を抱えています。実は自殺率も高いのです。一番の問題は経済的な問題でしょう。仕事をしていても生活ができない。上座部仏教や、その他に何をやってもその問題には具体的な答えがない。しかし、本門佛立宗のご信心では御題目を唱えると自分が幸せになれる。ご信心をすれば、経済的な問題が具体的に解決していくのはもちろんのことですが、そうでなく前と同じような問題が抱えているけれども、『ご信心をした後は幸せに暮らすことができています』と言うご信者さんが大勢いるのです。」と話してくれた。
 少し核心的なこと触れるつもりで、「上座部仏教(小乗仏教)と日蓮聖人のご信心の教えの違いは?」という質問には、「小乗(上座部)仏教は、わがままだと思います。それらでは、いつも自分のためだけにやっています。しかし、本門佛立宗のご信心は、ご信者さんではない人をお教化したり、応援したりという菩薩の生き方をしています。ここが違いだと思います。」
 私から少し踏み込んで、「上座部仏教の中にも『慈悲の瞑想』というものがありますね?」と聞いた。不思議なことだが、今やスリランカ仏教の長老が出版物を次々に出していて、それらが人気を博している。日本人は、真新しい仏教として受け入れ、既成仏教諸教団に全く期待していない世相を反映して注目を集めている。あまりにも、スリランカの実状、私たちがスリランカで感じている人々と上座部仏教との関係、スリランカ人が感じている上座部仏教に対する実感とかけ離れているので、聞いてみたいと考えたのだ。
 「いま仰ったのも分かります。小乗仏教では悟りの段階を大きく3つに分けています。「シーラ」は「precepts」の意味で「戒律」。「サマーディ」は「定」の意味です。「プラトゥティナ」はとても厳しい座禅です。レベルが高い人はプラトゥティナ・メディテーションをしています。 特に、多くの人が行う「サマーディー」では、私たちの「グリーディ」「アンガー」「スプティディティ」をコントロールします。これは、結局「貪欲」「瞋恚」「愚癡」という三毒のことです。これと瞑想の中で対峙し、そこから逃れる。」
 清潤「小乗仏教ではポジティブな気持ちがなくなると多くのスリランカ人は言いますね?」、ディリーパ君「はい。『混乱する』と言うご信者さんが多くいます。実際、頭がおかしくなってしまう人もいます。」、清潤「それは、天台大師の言う魔事境や病魔境ですね。」、ディリーパ君「えぇ、自分が仏になったという人もいました(笑)。阿羅漢になったとか、特別なパワーを持ったと言って占いをやりはじめてしまう人もいるんです。心を見過ぎて、おかしくなってしないます。」。
 この後、スリランカにある日本の仏教団体、日蓮正宗や創価学会や真如苑などについても論じて、その違いを彼の口から聞いていった。本当に、こうして聞いていくことで、私たちのご信心の尊さや有難さが浮かび上がってくる。それが、有難いことだ。私たちが気づいていないこと、忘れてしまっていることが明らかになる。

駿河湾と富士山

 日本には美しい風景があります。海外のパンフレットを見て、「絶景」と呼ばれる神秘的な風景を見たいと思う人が多いかも知れませんが、とても身近に、素晴らしい風景があります。特に、日本は、美しい。

 「清水~、港のぉー、名物はー」と口ずさんでしまいそうになりますが、清水でのご奉公では、いつも、その風景の美しさに息を飲みます。清水港から見る対岸の伊豆半島。穏やかな駿河湾をはさんで見える伊豆半島の稜線、その美しさ。海の上の空の色も、まるでモネが描く水彩画のよう。「日傘の女」の背景の空とまではいかないが、綺麗な色のコントラストがあって、心が穏やかになります。

 写真には、ちょっとコンビナートが入っています。ホテルの窓から撮っただけだから、仕方ないですね。

 陸の方に目を転じると、山と雲の向こうに白い雪の降り積もった富士山の山頂が見えました。本当に、綺麗。

 昔、私にとって大好きだった河口湖に住む「おやっさん」と一緒に、何度も何度も見た富士山。残念ながら、おやっさんは三年前の8月23日に亡くなってしまいました。海外で亡くなったので、私は成田空港までおやっさんを迎えに行きました。成田空港の、特別な施設で、変わり果てた姿になったおやっさんをお迎えしました。いつもやさしく、住職就任式にも来てくださり、お祝いをしてくださっていました。

 河口湖から見る富士山は、言葉に言い尽くせないほど綺麗です。見たことがある方は、分かっていただけると思います。地球が、この国を選んで富士山をプレゼントしてくれたような気持ちになります。

 しかし、こうして海から見る富士山も、綺麗です。つまり、どこから見ても、さまざまな顔を見せてくれて、私たちを魅了してくれる。人間も、また富士山のように、どこから見ても素晴らしさが分かるようになれという目標を教えてくれているように思います。

 人間を見る時、「良い人」か「悪い人」かと二元的に見るのではなく、高校野球のチームを「攻撃力」や「守備力」「チームワーク」と、5角形くらいをつくって見据えるように、人間もまたいろいろな良い面と悪い面を多角的にみるようにと教えていただきます。10ある内、9良くても1の悪さがイヤになることもあれば、10ある内、9悪くても1の良さを信じて伸ばしたいと思うような。

 出来れば、私たちの仏教、「円教」ではありませんが、イビツな形を円に近づけて、富士山のような威風堂々たる人間性を身につけられたらと思います。