2008年9月8日月曜日

どうなってるの?

 夕食でニュースを見ていて、 気持ちが良くなることがない。いっそのこと、ニュースなんて観ない方が良いのではないかと思ってしまう。寝付きも悪くなる。

 ジャーナリズムの問題も語られている。時間が経てば社会には腐敗がつきものだから仕方がないと言われればそれまでだが、各界と報道機関が密着して、社会部がスクープを取り上げても政治部がそれを取り下げさせるなど、異常な状態が続いているというのである。こうした癒着はメディアで仕事をしていれば容易に想像がつくが、何とも情けない。

 今夜は「鹿児島産うなぎ」と表した商品が産地偽装していて、それをニュース番組が購入し、検査機関に持って行って、偽装が明らかになったというもの。それを取材し商品を購入したのが神奈川県というのだから、地元である。なるほど、産地偽装の問題も身近な問題として受け取ることが出来て有難い。

 報道番組では、厚生労働省にもその商品と検査結果を持ち込んだ。食品Gメンなる方々(名前だけ非常に権威があるように思う。確かに、これは連邦捜査局/FBIの捜査官、「Government men」という言葉の略なのだから)が出てきて、「これは怪しいですねぇ」と言うのみ。そこからはレポーターが偽装が発覚した会社の会長に突撃インタビューを行って、理不尽な回答を得て終了。何とも、またイヤな気持ちになる報道だった。

 この国には、政府があるのか、その政治・行政を支える官は機能しているのかと、恐ろしく不安に思うし、憤りを感じるのが普通だろう。誰が守るのだろう、誰が取り締まるのだろう、この事態を。JAS法の問題点をコメンテーターか解説者が述べていたが、それを是正し、改正していくのが政治家の責務なのである。それを忘れて、何の存在意義があるのだろう。

 本当に、情けない。総裁選挙などで惑わされている場合ではない。株式会社・自民党、株式会社・民主党など、そのレベルの低い話に付き合っていたら仕方ない。本物の政治家がいないものだろうか。既得権益の代表者として仕事をしている小粒な御用聞きのようなことでは、国家の運営は出来ないのではないだろうか。人々の関心を引く消費者庁などを作って、また膨大な経費を浪費するよりも、現在の法の盲点をあぶり出し、社会に内包する問題点を改善するために既存の省庁に本来あるべき仕事をさせることが政治家の勤めではないのか。

 あぁ、今日は夕食後も、ニュースを観ていたがためにイライラしてしまった。こんなことではいけないな。ニュース、観ない方がいいかしら。いや、国民として放置していて良いわけがないな、こういう問題は。

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