2021年1月31日日曜日

心細さと


昨日早朝、ご講尊・小山日誠上人がご遷化されました。


その第一報をお聞きしてから、覚悟はしていたものの愕然と力が抜けてしまいました。電話を握りしめ、再び庫裡のご宝前に向かいました。


これまでの、様々なこと、あらゆること、光景も、風景も、感動も、感涙も、すべて含めて、心に浮かんでは消えてゆきます。


一つの大きな時代が確実に節目を迎えています。それは巨大な壁であり、谷であり、山であり、時代を隔絶する節目でしょう。


心細さと危機感が入り混じり、だからこそ微力でも無力ではないと信じて、責任を果たさなければなりません。


昭和29年(1954年)、この写真を撮影してくださったのは小山日誠上人。長松寺の居間で日峰上人のお誕生日のお祝いをしているところ。あれから67年。隔世の感があります。


先週、京都の父の姉に当たる千鶴子姉さんの随想ノートが出てきました。先住の頃のままだった書斎を20年ぶりに整理しています。


素晴らしい文章で驚きました。書き出しから圧倒されてしまいました。名文家でした。


その時代、確かにそこに生きた人びと。身近な方々をモデルにして、私たちはずっと学んでいます。愛しているから悲しいし、寂しさも痛みも分かります。


私たちもいつかこの世の修行を終える。その日までとにかく生き切りたいと思います。


心細さと危機感、責任と覚悟、その先にある希望を抱かなければ、お見送りするにあたり、申し訳ないと思いました。


南無妙法蓮華経ー。

0 件のコメント:

今日は飛行機、明日は電車

今日は飛行機を使わせていただいて、明日は小倉駅から新幹線、京都駅でサンダーバードに乗り換えて敦賀、敦賀で北陸新幹線に乗り換えて長野へ向かう予定です。 小倉から京都は591キロで148分、京都から敦賀は94キロで52分、敦賀から長野は353キロで110分だそうです(乗換案内さんが教...