2007年9月5日水曜日

ブラジルでも、『ありがたーい』

 昨日、ブラジルとのウェブ会議が行われた。いつも書いていることだが、テクノロジーの進化によってブラジルと顔を見ながらこれほど簡単に会議が出来るなんて何と有難いことだろう。ブラジルに仏教を伝えた日水上人の頃は、船で数ヶ月をかけていたのに。私がはじめてブラジルに行った時、今から25年以上前、電話で話をするのも大変だった。高価であったことはもちろん、話をしていても数秒待たないと相手の返事が返ってこない。タイミングがずれてしまって会話が難しかった。
 ウェブ会議でびっくりしたこと。それは『ありがたーい』だった。ブラジルの御導師方、御講師方が、同じように『ありがたーい』と言ってくれていた。うわ~、流行っている。すっご。世界中で「有難い」が口々に語られるようになったら、それこそ「ありがたーい」なぁ。
 みなさま、元気そうでうれしい。来年のブラジル本門佛立宗開教100周年(ブラジル仏教伝来100年)のご奉公成就に向けて皆さん頑張っておられる。会議の中で、このまたとない100年の盛儀に私もご奉公しなければならないという決定があった。もちろん、100年に一度のご奉公、日博上人以来大変なご縁を感じているブラジルのご奉公であるから、それこそ「ありがたーい」。
 しかし、日本からの参詣団は、ほぼ15日間の渡航日程である。その1週間前から準備に来てくれというブラジル側からの発言。海外部はそれを了承。つまり、今年に引き続き20日以上もの間、日本を離れなければならないということになる。妙深寺、大丈夫かなぁ。お彼岸もあるのに、それもご奉公できなくなる。家族も、子どもたちも、僕のことを忘れるのではないかしら。マズイ。遠洋で操業する漁師さんの気分で、理解を求めるしかない。
 しかし、これは本当に日博上人以来の、大切な大切なご奉公。外すわけにはいかない。

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