2007年11月14日水曜日

高祖会の感動を

 11月10日、11日と妙深寺の平成19年度、高祖日蓮大菩薩・御会式を奉修させていただいた。妙深寺では、この一年で最も大きく、特別な行事である高祖会は、2日間かけて土曜日に第一座、日曜日に第二座、第三座と奉修させていただく。

 「御会式(おえしき)」とは、お祖師さま(日蓮聖人)の祥月御命日にあわせて(近い週末を選び)各寺院の教講一同が会して報恩の一座を営むもの。本門佛立宗では、この「御会式(高祖会)」と、門祖日隆聖人の「門祖会」、開導日扇聖人の「開導会」を合わせる、「三大会(さんだいえ)」と呼んでご奉公させていただいている。お寺の一大行事である。

 今回の御会式は、またまたいろいろな工夫を凝らしてご奉公させていただいた。御唱導の栄を賜ることができたのは、九州博多・光薫寺の小林日元上人。光薫寺といえば、本当にご弘通の思いの熱い、活気に溢れたお寺で有名である。何より良い御弟子さんがたくさんおられる。私も何度かお伺いをしたことがあるが、一騎当千のお講師方に圧倒された。「御弟子さんを見れば、その師匠、そのお寺が分かる」と言われるが、なるほどと思った。そして、あの頃から数年が経って、小林信翠師も本当に情熱的な弘通家の片鱗を見せているし、荒木源定師は手作りのお道具をご信者さんみんなと一緒に作りながら親会場を建立。「無より有を生ずる」ご奉公を展開してくれている。ありがたい。

 週末の予報はずっと雨のままだった。土曜日も日曜日も残念ながら雨の予報。ご祈願を続けさせていただいてきたものの、土曜日の朝は雨が降っていた。これは私の罪障。お参詣者の皆さまには申し訳なく思った。

 しかし、本堂は、全く入りきらないほどのお参詣者で、完全に溢れていた。もともと妙深寺でも、御会式は日曜日だけの奉修だった。それが土曜日に「前日の座」として奉修し、お身体の不自由な方に車で本堂玄関まで入れるようにしようと考えて始まった。何年前だっただろうか、私は参詣部の参与をしており、この前日の座のお参詣者数を本堂の上の小窓からカウントしたことがある。その当時で150名を少し上回る程度だった。

 その「前日の座」を「第一座」として奉修させていただくようになってから、徐々にお参詣者が増えてきた。この高祖会では、光薫寺からのお参詣者数を外しても397名のお参詣があった。10数年前から比べると倍以上のお参詣者だ。土曜日のニーズが多いのだろうか。

 しかも、今回は特別な土曜日の奉修となった。その理由は、光薫寺からの団参者の方々が、この土曜日の座にお参詣されたからである。つまり、光薫寺の皆さまは横浜に2泊もしていただいたのだった。金曜日にはお祖師さまの御遺跡を巡り、土曜日の妙深寺高祖会の第一座にお参詣。

 何と言っても、ご弘通に定評のある光薫寺の皆さまである。とても緊張した。しかし、緊張して力み過ぎてもいけないし、突然良いご奉公をしようと思っても出来るわけがない。いつものようにご奉公、御法門させていただこうと頑張らせてもらった。

 そして、第一座の終了後、光薫寺と妙深寺の交流会が企画され、和やかな中で実施された。このご奉公は、神奈川布教区のオレンジ会でもチーフ・ディレクターとしてご奉公して下さっている杉崎さんの力がなければ決して出来ないご奉公。杉崎さんの企画は、コミュニケーションの下手な私たちを、いつも上手に導いてくれて、素敵な和を作ってくれる。もちろん、ご信者さん同士は、さすがにあっという間にうち解ける。

 最初は自己紹介をしながら5人の人を見つけて握手。そして、本堂のイスを三角形にしてグループに分け、その中に話をリードする人が決まっており、自己紹介をしたり、「ありがたーい話」をしよう!と声をかけてディスカッション。もう、本堂のあちこちで、笑い声や拍手喝采。これは、見ている私も驚いた。

 この交流会の最後には、光薫寺の方から次々と素晴らしい体験談が語られた。別の機会に載せさせていただきたいと思うが、親子のこと、仕事と家庭とご信心、嫁いだ先のご信心、最初の御講で感じたこと、ご主人の事故、改良、御利益、と次々に素晴らしい話が飛び出した。ありがたかったぁ。

 最後に、みんなで記念撮影。笑顔に満ちた高祖会。大盛り上がりだった。

 っえ?これって高祖会?そう、すごい御会式でしょ~。こんなに他寺院の方と交流できて、じっくりとご弘通の刺激をもらえて、ご利益談で涙して、冗談に笑いあって、最高の高祖会になった。まだ、第二座と第三座のご報告をしなければならないが、本当に心から光薫寺の御導師、お講師方、お参詣の皆さまに御礼を申し上げたい。ありがとうございました。

 そして、妙深寺のご奉公者のみなさま。本当に、本当に、ありがとうございました。


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ありがとうございます。
先日の高祖会にお参詣させていただいた光薫寺・古賀別院の者です。

本当に素晴らしい高祖会でしたね。
また、交流会もご信者さんとはこんなにも早く
打ち解けてしまうものかとビックリしました。
数日経ちましたが、まだあの興奮と感動が
冷めてませんよ。ありがたーい。
これからもこの感動を忘れることなくご信心・ご弘通に頑張ろうと思います。

長松御導師をはじめ妙深寺の御講師方々、
そしてご信者のみなさま本当に本当に
ありがとうございました。

Seijun Nagamatsu さんのコメント...

ありがとうございます。
早速、このブログに書き込みをいただいて、本当にありがたいです。
小林御導師はじめ、信翠師と源定師、遠路からお参詣くださったご信者皆さま方への感謝しか浮かびません。妙深寺のみんなが良い刺激をいただきました。
短い時間でしたが、お一人お一人が素晴らしい御法さまとの絆を持っておられて、それを自分の人生に活かしておられることを強く感じました。なにより、皆さまの笑顔、明るさに感激しました。
これからも、九州と、遠い横浜ですが、ご信心、ご弘通の面で結びつき、励まし合い、支え合い、刺激を受けながら、ご奉公に励ませていただきたいと思います。
ありがとうございます。

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