2011年4月19日火曜日

天も捨て給え、諸難にも遭え。身命を期とせん。

仏陀は、
「唯だ、諸の菩薩・摩訶薩等よ。能く是の経に於て、真実義を取って、文字に著せず、随順不逆にして衆生の為に説け」

と仰せになりました。真実の義を取って、文字や上辺のことに執着せずに、全ての衆生のために説き続けよ、訴えよ、伝えよ、仏道を成就せよ、とお説きになられた。

法華経の如来神力品には、
「義に随いて実の如く説け」
と。

天台大師は、
「闇者は文を守り、智者は義を取る。文無く、義無くんば、信受すべからず」
と。

どんなに予言もスピリチュアルな能力も信じるに値しない。それが「文字」や「経典」になく、「義」もなければ、「信じ受けてはならない」とお示し。

伝教大師は、
「仏説に依憑して、口伝を信ずることなかれ」
と。

口伝えの説に迷ってはいけない。とお示しです。あまりにも、勝手な口伝が多く、本義を見失っている者が多い。

お祖師さまは、
「弟子、一佛の子と生まれ、諸経の王に仕う。何ぞ、仏法の衰微を見て心情の哀惜を起こさざらんや」
とお諭し。

天下の乱れは、仏法の乱れから起こる。正しい仏法を信仰しない限り、あなたが抱えている問題も、世の中にある問題も、解決することはない。

これは数年前から一貫して書いてきたことであり、これこそお祖師さまが立正安国論で上奏され、坂本龍馬も指摘し、開導聖人が宣言されていたこと。

本門佛立宗は「宗教団体 本門佛立宗」ではなく、「仏の立てた宗」。この混迷する世にあって、その使命を果たさなければならなりません。

「弟子、一佛の子と生まれ、諸経の王に仕う。何ぞ、仏法の衰微を見て心情の哀惜を起こさざらんや」

「なぜ、仏法が衰えていくのを見て、心に哀しみ、惜しむ気持ちを持たないのだ」と。このお祖師さまのお言葉を胸に、いま動かなければ、いつ動くのか、と考えています。

為すべきことは、たくさんあります。

「今日蓮は末法に生れて妙法蓮華経の五字を弘めてかゝるせめ(責)にあへり。佛滅度後二千二百余年が間、恐らくは天台智者大師も「一切世間多怨難信」の経文をば行じ給はず。数数見擯出の明文は但日蓮一人なり。「一句一偈、我皆与授記」は我なり。「阿耨多羅三藐三菩提」は疑ひなし。相模守殿こそ善知識よ。平左衛門こそ提婆達多よ。(中略)摩訶止観第五に云く「行解既に勤めぬれば三障四魔粉然として競ひ起る」文。」

いろいろなことがありますが、それらは風の前の塵。残りません。所詮、天が捨てようと、様々な難に遭おうと、身命を賭けて向き合うしかありません。

それが、情けなく、いやらしく、くだらない自分の、罪障消滅の道。こんな風に生きれられるようになった今回の人生に、ひたすら感謝して、ご奉公させていただくしかありません。

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