2011年4月21日木曜日

一大コウノトリ作戦

4月29日、陸前高田市の特別養護老人ホームの避難所で、炊き出しをさせていただくことになりました。対象者は300名でしたが、近隣の方々にも声をかけて規模が大きくなりそうです。

メジャーな避難所ではなく、ずっと栄養失調が続いていると聞いていたので、お年寄りにも避難しておられる方にも、たくさん食べていただきたいと思います。

今回、こうした機会が持てたのは29ers(http://www.twenty-niners.com/)というお肉を愛する親睦団体との話からでした。その代表を私の後輩がしており、ぜひ心ある方々にご協力をいただき、させてもらおうではないかということになりました。こんな素敵な機会はありません。これまでの支援活動の集大成。妙深寺は、全面的なバックアップを申し出ました。

みんな本当に有難い。スーパーマンです。29ers、代表の謙志くん、後援としての妙深寺、ひろし君、磯貝さん、佐藤さん、岩崎さん、正太くん、その他の皆さま、本当に、ありがとうございます。

特に、ひろし君は、こうした動きに迅速に対応してくださいまして、お肉やお米のご協力、ご提供を得てくださいました。おはからい、御利益としか、言えません。ひろし君からいただいたメールを整理してご披露させていただきます。

「牛肉150キロ、豚肉150キロ、合計300キロをご提供いただきましたのは、USMEF(米国食肉輸出連合会)さま。代表者は山庄 司さまと仰います。また、その手配をしていただいたのは、(株)クリップハウス(広告代理店)の稲木社長と仰るかたです。稲木さんは昔から私がお世話になっている方で、元プリマハムの宣伝部長です。大変、急なご相談だったにもかかわらず、すぐに動いていただき、USMEFからの肉の提供を決めていただいただけでなく、プリマハムさまからブロック肉の加工、東京までの運搬(栃木より)、またタレの手配までを手配していただきました。本当に、ありがたいです。

また、皆さまには、肉の焼き方に応じた加工の仕方や美味しい食べ方のご指導まで、ご教授いただくなど、非常に細かいお心遣いをいただき、感激いたしました。被災者の方々に少しでも美味しくお肉をいただいて欲しいというプロ根性を感じました。

何より感動したのは、今回の肉の提供に関するUSMEF(米国食肉輸出連合会)さまのお話です。今回の肉の提供は、元々アメリカの生産者の方々が、震災の話を聞き、直接日本に肉を届けたいということから始まったそうです。ところが関税や法律の問題があって、簡単にいかないという事から、皆さんが義捐金という形でお金をUSMEFさまに寄付してくださり(この中にはUSMEFさまの社員の方々、アメリカや日本の食肉協会の皆さま等の寄付も含まれるそうです)、そのお金で肉を提供してくださるそうです。ですから、今回の肉は基本的にアメリカの方々からの支援物資なのです。

実は稲木さんは他にも数箇所、お声をかけて下さっていましたが、すでに動いているところばかりで、どこも「これ以上は無理」という返事の中、このUSMEFさまは、ちょうど支援先を探していたとのことでタイミング的に、おはからい以外の何物でもありません。

更に今回だけでなく、今後の我々の震災支援に関しまして引き続きご協力をしてくださるということで、何から何まで、本当にありがたいの一言です。

正直、これだけ短期間のうちに、このような話が決まるとは思っておりませんでした。まさに、「動けば動く」ですね。

それから、無洗米の提供は100キロが杵鞭(キネムチ)(私の教化子で実家が新潟の農家)からの提供で、残りの200キロは杵鞭の実家が手配してくださるものを、私が買い上げてご有志させていただきます。

いろいろと動いてみて、本当に大勢の方が心をひとつにして被災者の方のお役に立ちたいとの思いでいてくださることを知り、ありがたく、嬉しく、感動です。」

本当に、感動です。無洗米は、ひろし君のご有志だったのですね。ありがとうございます。

そして、一昨日、実は、私が個人的に意を決してお願いした方から、早速、その翌日、巨額の義援金をお預かりしました(涙)。本当に、申し訳なく、ありがたく、謙志と共に、感謝感激です。一円たりとも無駄にせず、必ず、被災者の方々のためになるように、この「義援金」は被災者お一人お一人の「命」だと思って使わせていただくように、と申しつけました。

こうして、一つ一つ、ご協力をいただいて、陸前高田での炊き出しをさせていただきます。磯貝さんは友人のイタリアンレストランからパスタ100食分、佐藤さんは4トントラック、岩崎さんは2トントラックをご提供いただきます。

この4月29日の炊き出しは、現地集合を8時。準備をしてお昼ご飯としてお召し上がりいただこうと思っています。今日から、秋山ご住職と清顕師が陸前高田の現場に視察へ行ってくださいます。連日おにぎりばかりの日々ですので、今回は、プロパンガスと3升釜の炊飯器を8機持って行き、炊きたてのご飯を食べていただきたいと思います。さらに、妙深寺で野菜の切り出しをして、現地でご迷惑やお時間を取らないように配慮します。

まだ水の出ない地域ですから、私たち支援者が仮設トイレを使うなどもってのほかのことなので、自分たちでスタッフ用の仮設トイレを持って行くつもりです。女性には厳しい支援活動かもしれません。

現地で出たゴミも、全て持って帰ってくる。余った食材は、すべてお使いいただけるものは置いていく、いらないものは持って帰る、というつもりです。

自己完結型の、一大コウノトリ作戦です。みなさまの応援があってのことです。本当に、有難いです。

ありがとうございます。

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