2020年10月6日火曜日

「男が守る。信の力で。」


















濃密な毎日。日曜日は横浜でご奉公させていただきました。


壮年会の住職御講。テーマは「男が守る。信の力で」でした。


とても大切なテーマで、「さすが妙深寺の壮年会」と感激しました。


「この世で信が人間の最上の財産である。」スッタニパータ


「人は信仰によって激流を渡り、勤め励むことによって海を渡る。」法句経(ウダーナヴァルガ)


「阿耨多羅三藐三菩提は信心を因と為す。」北本涅槃経


「信は道の元、功徳を母となす。」華厳経


「何等を信力と為す。如来の所に於いて、信心を起こし、深く入りて堅固なり。」雑阿含経


仏陀はこのように言明されています。


龍樹菩薩も『大智度論』において「仏法の大海は信を能入となし、智を能度となす。」と説諭されています。


疑い深くならざるを得ない、騙し騙されの末法時代にあって、「信じる」という心の機能を失ってはならない、と。


日蓮聖人はこうした仏教の原則、仏陀の教えをさらに明確にお示しになられました。


「仏道に入る根本は信をもって本とす」法華題目抄


「信の一字を詮と為す」四信五品抄


「男が守る」とは「信の力で」しかない。この混沌とした世の中にあって、本当に、守っていただきたい。愛する人を、多くの人びとを。


それは、正しい法を正しく信じる力によって果たされる。


今日から始まった教区御講でも、同じように拝見しています。


世界を見て、苦悩する人びとを見て、大人が、いい加減で、本当にだらしないと思いつつ、だからこそしっかりしなければならないという気持ちを込めて。

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