2020年10月25日日曜日

「お先に失礼します」


日曜日の朝。皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。


1週間前は長野でした。午後は上田市の本晨寺上田別院へお参りし、夜は長野市に戻って本晨寺の幹部の方々と会食させていただきました。


月曜日。長野から車で出発しました。清信師、恒潤師が一緒でした。


この日は大親友のお父さまが急逝されてからちょうど1年。葛飾区四つ木のご実家へ立ち寄り、ご回向のお助行に伺いました。長野から高速で4時間弱。16時前に四つ木に到着しました。


みんなで、1年前を思い出しながら、御題目をお唱えさせていただきました。私は博多光薫寺のご奉公だったので、羽田空港からそのまま四つ木のご実家、この部屋まで駆けつけました。あまりにも突然のお別れだったのです。


1年後、御本尊がご奉安された御霊前で、お母さんと大親友と一緒に御題目をお唱えしている姿。私たちの父の大きさを痛感しながらのご回向の一座でした。


そして、そのまま葛飾区から八王子へ向かいました。


19時、八王子駅で松本現薫師をピックアップし、清流寺へ向かいました。


長谷川御導師はベッドに座って待っていてくださいました。


約1時間、いろいろなお話をお聞きしました。海外弘通のこと、ロサンゼルスのこと、ハワイ別院のこと、オーストラリアのこと、清流寺のことなど、ご奉公についての具体的なお話を、現薫師と清泊師、奥さまと一緒にお聞きしました。


言葉にならない気持ちで清流寺を後にし、月曜日の夜遅く妙深寺まで戻りました。


翌日、御導師の容態は急変し、病院へ搬送。清泊師から刻一刻と変わるご様子を共有させていただいていました。そして、横浜を飛び出し、八王子へ向かう車中でご遷化の報に接したのでした。


家族全員の見守る中、御題目をお聞きになりながらのご遷化だったとお聞きしました。


ご遷化の直前、駆けつけた義理の甥の岸さんに「お先に失礼します」という言葉をかけられたとも聞きました。


弟子でもあり、子息でもあり、清流寺の副住職でもある長谷川清泊師の手を力強く握りしめ、「こんな急ですまんな。あとは頼むな」と言われ、ご遷化になられたのです。


自ら時代と時代の転換点を示すような壮絶な最期であり、ご奉公のバトンを受け継ぐ継承の儀、尊い御遷化の御姿と感得させていただきました。


火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、そして土曜日と、御導師の御徳を傷つけることのないように、誠心誠意ご奉公させていただいたつもりですが、いたらない点もあったかと思います。


ライブ配信は世界各国より本通夜1015アクセス、本葬儀919アクセスのオンライン参列を頂戴いたしました。


ご参列いただいた皆さま、はるか遠く弔辞や弔電をお送りくださった皆さま、本当にありがとうございました。


気を張り、怒涛のように仮通夜、本通夜、本葬儀とお見送りのご奉公をなさっていたご遺族、ご親族、ご遺弟、清流寺ご信者ご一同さまは、これからが寂しさや悲しさの募る時で、色や味のない日々を送らざるを得ないかもしれません。ただただ、少しでも報恩ご奉公の思いを高め、その成就に精励されんことを願うばかりです。


私もご遷化直前にお聞きしたお言葉を思い返し、松本御導師や長谷川御導師の御遷化という現実を受け止め、御本意にかなうご奉公に精進させていただく覚悟です。


「昨日は人の上今日は身の上なれば、日蓮並びに弟子檀那共に霜露の命の日影を待つばかりぞかし。」


南無妙法蓮華経。ありがとうございます。

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