2025年4月21日月曜日

坂本家十代目・坂本匡弘氏による講演会























坂本家十代目・坂本匡弘さんによる講演会が、予約で満席、立ち見もあり、テレビ局の取材も入って、大盛況のうちに開催されました。


ここまでたどり着くことが出来て、感無量です。夕方、重要文化財に匹敵する第一次資料「長幕海戦図」も京都国立博物館に無事お戻しすることが出来ました。これから「長幕海戦図」については精密複製版の展示、「新国家」書簡は引き続き本物の実物展示です。よろしくお願いいたします。


大学時代、ジェットスキーばかりしていましたが、一人暮らしをしている仲間の部屋に泊まった際、枕元に置いてあった司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』を手にしました。数日間、泊まり込んで一気に読みました。自分と年齢の変わらない青年たちの生き様、死に様、思い切り感動しました。


大学卒業と同時に本山に入らせていただき、本門佛立宗の僧侶の専門学校で学ぶようになりました。膨大な図書に学ぶ中、特に幕末維新の仏教改革者・佛立開導日扇聖人の全集約40巻という書物の中に何と「海援隊」という文字があるのを発見し、驚愕しました。


日扇聖人全集3巻53頁に、「海援隊 文司 筆記」とあります。しかも、この龍馬存命中に出版された海援隊の公式出版物『閑愁録』を開導聖人が称賛されている。「高祖(日蓮聖人)の立正安国論の御説と同じだ」とまで絶賛している。しかも、明治2年5月13日の時点で。あり得ないことです。


溢れるほど龍馬の書籍は出版されていますが、こうした事実を丁寧に研究し、発表したものはありませんでした。孤独の中で執筆を続け、13年前の2012年に講談社さまから『仏教徒 坂本龍馬』を出版させていただきました。


『仏教徒 坂本龍馬』を出版した後、小美濃清明先生をはじめとする龍馬研究家の方々とお会いする機会が増えました。小美濃先生には大変お力添え、ご後援をいただきました。本を褒めてくださったことが、どれだけ励みになったか分かりません。


そして、小美濃先生にご紹介いただいたのが、坂本家九代目、匡弘さんのお父さまである坂本登さまでした。登さんは本当にあたたかい御方で龍馬の功績を守るための活動をなさっていました。


そして、困難な時代に坂本家の十代目として活動を受け継がれた坂本匡弘さんとお会いすることが出来ました。同年代の匡弘さんとお会いしながら、いつか京都佛立ミュージアムで企画展を開催したい、その時には是非ともご協力いただきたい、とお願いしていました。


こうして、京都佛立ミュージアムとして何度目かの龍馬展、そして開導聖人とのご縁を紹介する機会に、絶大なるご協力をいただくことが出来ました。感謝してもしきれません。本当に、ありがたく思っています。


渋谷龍馬会、横浜龍馬会、麻布龍馬会をはじめ、京都龍馬会や全国、全世界の龍馬会の方々とお会いすることが出来、本当にありがたく思っています。京都龍馬会の赤尾理事長さまともお会いできて、しかも不思議なご縁があったことも分かり、これからご一緒できることを楽しみにしております。


昨日は本山宥清寺の門祖会も奉修され、本当にありがたい機会となりました。ただ一つの命、たった一度の人生、一日一日を大切に、今生人界のご奉公、毎日が幸せの種まき、毎日が最幸のクライマックスのように感じて、ありがたく思っています。純粋な気持ちによる種まきだけが、大切なのだと思います。


ありがとうございます。

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