お彼岸が近づいてきました。妙深寺では9月20日から26日までお彼岸週間、23日午前11時から秋季総回向を奉修させていただきます。
家族の幸せや繁栄を願うなら、みんなでしっかりお参りして、ご先祖様に手を合わせ、お塔婆を立て、ご回向させていただきましょう。
日本の民俗学の創始者・柳田國男は60代半ばを過ぎて『先祖の話』を発表しました。日本人の精神文化の根底を探り、柳田自身が「これだけは後世に伝えておきたい」と強く意識して書いたものです。その中の「十一 家督の重要性」に次のような確信的な言葉があります。
「屢々滅失の危険にさらされる有形の財産よりも、空ろかほど迄に親密であった先祖と子孫の者との間の交感を、出来るだけ具体的に知って居る方が、どの位家の永続に役立つか知れない。」
現代語訳
「たびたび失われる危険にさらされる有形の財産よりも、むしろこれほどまでに親密であった先祖と子孫の交感・供養や回向の方法を、できるだけ具体的に理解していることの方が、家の永続にどれほど役立つか分からない。」
柳田國男は、家族が存続、一族が永続するためには、土地や財産などという形あるものよりも、目に見えない「先祖との交感」という「無形の営み」こそが大切であると述べています。
「先祖と交感する営み」こそ「ご回向」です。お彼岸はその大切な機会、タイミング。ぜひ家族みんなで大切にお参りしましょう。
日蓮聖人のお言葉を下記に。
「いかにも、いかにも、追善供養を心のおよぶほどはげみ給うべし。古徳のことばにも、「心地を九識にもち、修行をば六識にせよ」とおしえ給う。ことわりにもや候らん。この文には日蓮が秘蔵の法門かきて候ぞ。」上野殿後家尼御返事
「我父母の物をゆづられながら、死人なれば何事のあるべきと思ひて、後生を訪はざれば、悪霊と成り、子々孫々にたたり(崇)をなすと涅槃経と申す経に見えたり。」 功徳回向抄
申し込みなどが分からなければ寺務所にお聞きください。
南無妙法蓮華経
ありがとうございます。

0 件のコメント:
コメントを投稿