2025年9月4日木曜日

ディヌーシャ君の旅立ち

 






ディヌーシャ君が帰国の途につきました。清朋師と信太郎くんが成田空港まで送ってくれました。


石川日翠上人は言っておられました。「開導聖人は寺の大小を比ぶるはアホ、とお示し。それぞれのお寺にどこに出しても恥ずかしくない本物の佛立信徒が何人いるかが大切です」。石川御導師のお言葉、まさにその通りだと思います。


ディヌーシャ君はスリランカ大白蓮寺を代表する佛立青年。明るく、裏表のない透き通った人間性、真面目で、クリエイティブで、献身的。アチンタ君のお教化でさらに本物の佛立信心を感得しています。


今回、妙深寺独自の留学プログラム、INS(インド・ネパール・スリランカ)国際弘通基金の留学枠で来日、妙深寺国際部のサポートもいただいて充実した日々を過ごすことが出来ました。


本業はカメラマン&ディレクターのディヌーシャを日本の最先端の撮影現場に連れていってほしいと思い、亀村くんにお願いしました。お許しをいただき、現場に入ったディヌーシャ。夢が叶ったと感激していました。現場では完璧な動きだったそうで、亀ちゃんからお褒めの言葉もいただきました。ギャラまでお預かりし、飛び上がるほど喜んでいました。本当によかったねー。


また一つ、また一人、希望が増えました。力強い希望です。法は人に依りて弘まる。人こそ希望。人を信じて、人が生まれる。一人が変われば世界は変わる。佛立菩薩が世界を変える。


「ご奉公」とは「公」に「奉る」こと。「ご奉公」と言いながら内実は「私」に「奉って」いる者が多い。衰退するのも当然。果報を使うのではなく功徳を積み重ねること。


高祖の千年諱を目指す。ひたすらに種をまく。必ず未来は変わる。僕たちは数年でいなくなっても、人を残せば流れは変わり、広がってゆく。そんな世界を夢見たい。


世界をよりよく変えるために、僕たちのご奉公がある。当たり前だが本物を育てるためには僕たちも本物でなければならない。偽物は本物にそっくりだから偽物。偽物にも需要はあるが、人間ならば本物を目指したい。佛立仏教徒ならば本物でありたい。みんなで本物を目指そう。


危機的な状況にある世界であることを胸に刻んで、なすべきことをなせ。


気候危機がティッピングポイントを超えればそれは単なる環境問題ではなく社会・経済・文明そのものを根底から揺さぶる「システム崩壊」に直結します。人が人を食うような飢餓や飢饉もあり得ると考えています。


それはともかく。


妙深寺の教務部、清和会、みんなでディヌーシャ君の送別会をしました。今日は久しぶりの京都です。京都佛立ミュージアムの運営委員会。夜は長松寺のお総講。台風が近づいていますね。お互いに気をつけましょう。

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