2017年10月24日火曜日
明治維新150年記念展示「維新外伝 ~日本のアナザーストーリーズ~」 オープニング映像
今を遡ること150年。
この京都を舞台に、歴史は大きく動きました。
大政奉還、小御所会議、王政復古の大号令。
日本は「明治維新」という他に類を見ない大転換によって近代国家としての歩みを始めました。
『歴史はいつでも敗者に背を向けて、勝者を正しいとするものだということを忘れてはならない。』(シュテファン=ツヴァイク)
「歴史」とは、連続した“事実”が積み重ねられた一つのストーリーです。しかし、その傍らに幾多の選択肢があったことも“事実”であることに変わりはありません。
『巨大な「もし」を考えるとき、何より必要なのはこの構想力なのである。
歴史に「もし」は禁句だ、などと歴史家がいうのは、自分にそういう構想力が欠けていることを隠すためではないか。』(会田雄次)
日本の夜明け、近代日本の転換点となった「明治維新」から150年。
今こそ、ここで、歴史に埋もれた、あるいは隠されたままの、明治維新のアナザーストーリーにスポットを当てて、知られざる史実、事実を知らなければなりません。
あなたの知らない明治維新の真実。
「明治維新」という歴史的スキャンダル。
明治維新の背後には権謀術数渦巻く壮絶な権力闘争、思想や信仰の対立が存在していました。
その闘争や対立は凄惨な国内戦争となり、後の日本人の歩みにも暗い影を落とし、得体の知れない暗い影は現代にも深い闇を生み出しています。
私たちは、明治維新の「光」に目を奪われ、その「影」を見落としているのではないかー。
影の中には、これまでの評価が一変するほどの謀略、世界史を覆すほど純粋な理想や理念がありました。
前者は天皇を利用した政治工作、後者は日本人が日本人のために初めて唱えたデモクラシー。
京都佛立ミュージアム 明治維新150年記念展示 「維新外伝~日本のアナザーストーリーズ~」
日本が歩んだ道、日本が歩めなかった道。
日本に芽生えた思想、彼らが夢見た国づくり。
今だからこそ、明治維新という近代日本の原点に立ち返り、あのとき選んだ道、これまで歩んできた軌跡を見つめ、紡げなかった物語に思いを巡らせていただきたいと思います。
その物語の数々は、日本や、日本人を知る、新たな発見となり、同時に、私たちの希望や可能性にもなるはずです。
未完の明治維新。
私たちはどこから来て、どこに向かおうとしているのか。
平和を愛する、平和をもたらす、徳高く、美しい国・日本、そこに暮らす私たち日本人の誇りや実りある生活のために、ここで共に考えていただければと思います。
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