2020年4月18日土曜日

過去と現在、現在と未来

 






横浜は朝から強い雨。

 

土曜日の朝。1ヶ月前は溢れるほどだった妙深寺の本堂。雨だから余計に寂しく感じます。とんでもない事態が訪れていることを痛感します。

 

新型コロナウイルス、COVID-19は、インスタントでコンビニエンスを許さないのかもしれません。

 

仏教の説く三世の教え、因果の道理、原因と結果の法則。

 

日蓮聖人は、開目抄に「過去の因を知らんと欲せば、その現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、その現在の因を見よ」とお愉しです。

 

読めば当たり前のように思いますが、とんでもありません。ここが、分かっているようで、わかっていないのです。

 

過去を知ろうと思えば現在の結果を見なさい。未来の結果を知りたければ現在やっていることを見なさい。

 

簡潔にズバッと教えてくださっています。

 

新型コロナウイルスの感染状況は、2週間前の対策の結果です。今の努力はおよそ2週間後に分かる。すぐには分からない。

 

「いますぐ」と思う気持ちが前に出てしまう現代。即席で何でも出来る社会だし、便利なことに慣れているから。すぐに結果が欲しい。待っていられない。

 

でも、そうではないし、そうではいけないという。

 

因果の道理を知る。因果の法則に則って生きる。

 

御教歌

「今こそは うきゝあらしに吹かるれど 花さく春をたのしみにして」

 

今は、つらい嵐に吹かれても、冬は必ず春となる、花さく春を楽しみにして、耐えようではないか。

 

今の私たちにぴったりな教えです。

 

風雨に揺れる妙深寺の手水鉢(ちょうずばち)を撮りました。

 

梅も新しい葉を一生懸命につけているし、松の花も天高く花を付けています。松の花。中央の天に向かってまっすぐに伸びているのは雌花、それを囲んでいるのは雄花だそうです。

 

「今だけ見るな」「置いて見よ」ということだと思います。

 

ありがとうございます。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ありがとうございます。
とても、心に染み渡る御法聞です。
仏立信者で良かった。
でも信者とは名ばかりの、すぐ
なまけたり、思い上がったり、してしまいがちな
ダメ信者ですが、、、
改良させて頂きます!
2週間後の自分や周りのみんなのためにも。m(_ _)m

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