2020年4月4日土曜日

生きる












昨日は先住がお怪我をされてから27年目の4月3日でした。


あの日がなかったら、今の僕はありません。父が、命がけで渡してくれたバトンを落とさないように、今回のこの世界を生き切りたいと思います。


南米エクアドル、第二の都市グアヤキルでは、遺体安置所が機能を停止し、遺体が通りに放置されている状況。グアヤキルの市長は「ぞっとするような状況」とコメントしています。軍や警察が「遺体収容作戦」を展開していると。


まさに立正安国論の冒頭に描写された世界のようです。


「近年より近日に至るまで、天変地夭、飢饉疫癘、遍く天下に満ち、広く地上に迸り。牛馬巷に斃れ骸骨路に充てり。死を招くの輩 既に大半に超え、悲まざるの族 敢て一人も無し。」


妙深寺から目と鼻の先にある横浜市民病院でも女性研修医が新型コロナウイルスに感染。濃厚接触者として指導医4人と研修医45人全員が自宅待機となりました。


横浜市民病院は県内に8つある「感染症指定医療機関」の一つ。市は「研修医は救急患者の初期対応に当たり一定の戦力だった。救急診療体制の維持が厳しく、かなりのダメージだ」とコメント。すでに間近で医療崩壊が始まっています。


地域差もあると思いますが、神奈川は首都と一体ですから大変な事態が進行しているのでしょう。まだまだ駅にも道にもお店にも、人がたくさんいますので、なかなか実感できません。政府の発表と報道、実態が乖離しているので、どうにもならない状態です。


しかし、横浜市のいろいろな場所でクラスターが発生しています。青年会の女の子の勤務先でも感染者が出たとのこと。しかし、その方だけお休みとなり、通常営業しているといいます。


志村さんの追悼番組が放送されています。本当に残念です。慰霊の言葉を聞きますが、やはり本人の無念を思ってしまいます。どれだけ、突然のことか。心の準備も、当然ながら部屋の整理も、何も出来ないとは。そして、そのまま荼毘に付されてしまう。


このウイルスで死ぬことの怖さ。正しく恐れる大切さと、恐怖に囚われない生き方の大切さです。


恐怖を知らなければ正しく生きられない。恐怖に支配されていたら、正しく生きられない。


正しく終わりを念うことも大切。その上で、今を精一杯生きることが大切。


今回の大変な事態。それぞれの今回の一生、生きている間の修行です。精一杯、立ち向かいましょう。


今夜は長松寺のお総講でしたが、今までのように横浜と京都をとんぼ返りすることが出来ません。申し訳ないことですが、淳慧師に代行いただきます。


山宥清寺はほぼ通常どおりの参詣体制とお聞きしていますが、極力寺内奉修と考えております。どうか、よろしくお願い申し上げます。


これから妙深寺の本堂で新型コロナウイルス早期終息特別祈願口唱会です。


南無妙法蓮華経ー。


ありがとうございます。

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