動くお寺で京都までたどり着きました。神奈川県内は東名の工事で少し渋滞していましたが、順調に走ることが出来ました。京都までトイレ休憩もなくノンストップ。思索の時間。遠く感じません。
御会式を終えた月曜日の未明にご連絡をいただき、あれとあれよという間に「ここしかない」というタイミングでお見送りのご奉公をさせていただきました。シワもシミも消えて、毎日笑顔に変わってゆく。行年93歳とは思えない、美しい姿でお見送りすることが出来ました。
抑制や牽制を離れて、私たちの番の責任として、さらに力強く、時に激しく、今一度思い切りやらなければならないと、そんな覚悟を抱きました。そのために、たくさん与えていただいたのだから。
過密なご奉公の中、10月31日は全日本仏教会の国際交流審議会の委員長と副委員長、国際部長と次長で、担当理事を表敬し、ミーティングを行いました。国内外の情勢はまさに「危機の時代にある仏教」。人類の危機の真っ只中で答申をまとめられるか、どれほど意義と効力のある答申にできるかが大切だと思っています。
11月1日はFMヨコハマ「横浜ラグーン」の放送から始まり、月始総講、そして通夜式。2日は朝8時半から告別式を奉修させていただきました。
不思議なことを、たくさん感じました。朝一番の斎場。清々しさと美しさを感じながら、誰もいない、貸切のような静寂の中、お見送りをすることが出来ました。開いては閉じてきた、人生のいくつかの幕を感じて、胸が熱くなりました。
みんなでお昼のご供養を頂戴して、ひとり車で京都を目指しました。運転している間は何を考えているんだろう。デフラグというか、頭の中にあるバラバラのピースが、一つ一つ整理されていくようです。
動くお寺の中は杉野宣雄先生の作品でいっぱい。今回はスーツケースから陶芸作品も積んできました。11月11日からの企画展。すでに準備期間は10日を切りました。
京都佛立ミュージアムの宿泊棟で少し寝させてもらい、夜が明けるととても大切なイベントです。子どもたちのため、だからこそお母さん、お父さんを元気にするため、みんなで力を合わせて頑張ります。何とぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
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