2007年10月31日水曜日

次男の成長




















 なかなか男前になってきた。ひろし君には「めがねザル」と言われている次男だが、ひろし君には何故かなついているらしい(いや、ひろし君が自分で言っているだけだが)。 

長男の時にも思ったのだが、親というのは一つの催眠術にでもかかっているかのように子どもが可愛く見えるものらしい。長男が赤ちゃんだった頃、本当に可愛くて可愛くて仕方なく見えた。しかし、時間が経ってからあの頃の写真を見てみたら、それほどでもない。あれ~?と思った。

 さて、次男くん。久しぶりに家に帰ってきたら、まぁ大きくなっていること。反応も機敏になっているし、よく笑う。眼があっただけでいつもニコニコ。ありがたいこっちゃ。特に次男は私の父に似ているかもしれないなぁ。長男は歌の才能はゼロ(?)だと思うのだが、次男は歌に敏感に反応する。だから、私が次男をだっこしている時に歌っていると一緒に合わせて歌っているようだ。

 最近、ご信者さんが、この男っ前の次男を見ると、「あら~、ご住職に似てこられましたね~」と言ってくださると母から聞いた。そりゃお世辞だ、そんなはずない、長男も次男もエエ男過ぎる、僕とは似てないなぁ~、と笑っていた。




















 それにしても、将来が心配じゃ。こいつら二人、なんか女の子にモテそう。開導聖人は御教歌で「顔や形を繕うものは多いけれど、心を磨く人は少ない」と教えてくださっているから、心をブラッシュアップして、強くして、大きくして、磨いて、本物のいい男にしたいなぁ。頑固な親父として二人の前に君臨して、ビシッと教えていこうと思う。

 しかし、来年はブラジルの100周年のご奉公で22日間も家族と離れるし、「まるでマグロ漁師さんね」と言われているから、長男や次男も僕のことを忘れてしまうかもしれないが、まぁそういうのも仕方ない。昔から思うのだけど、近くにいるだけが子どもにとって幸せとも限らない。賢者の子は愚者になる、って言う(自分が「賢者」とは思ってません)。優しさが優しさを生むとも限らない。裕福な者の子が愚か者になるというのは古来から法則のようになってしまっているんだから。

 「ダイナスティ」という米ハーバード大学の名誉教授、デビッド・S・ランデスが全世界の大富豪の家系と歴史を調べて本にしていて、興味深く読ませてもらった。歴史家・経済学者として最高権威の著者が、フォード、ロスチャイルド、トヨタ、プジョーなど世界の伝説的13ファミリーを取り上げ、分析を施している。

 近代史などと合わせて読んでいくと非常に興味深い。なぜ彼らが成功し、その後の彼らの一族、後継者たちがどのような道を歩んだか。ダイナスティ(dynasty)とは、「王朝」「世襲による権力の継承」「支配階級」という意味。つまり、歴史に名を残し、現在も多大な影響を及ぼしている「ファミリー企業」について研究し、彼の鋭い洞察力で「ダイナスティ」の功罪、「光」と「影」に切り込んでいる。

 本書を読むにつけても、親の資産を継承することは難しいと分かる。特に、「有形」の資産は受け継いだが、初代がなぜ成功したかという「無形」資産を受け継がなかった子孫らの没落は必読。子孫たちが金や名誉にだけ執着し、結果として地位も、一族の誇りや輝かしい歴史も傷つけてしまうのは哀しい。

 だから、大事なことは、親の生き様をしっかりと見せられるか、伝えられるかに掛かっている。特に、男親としてはそう思ってしまう。子どもの近くで何度キスしても、抱き上げても、それ以上に親が人間として何を目標に、何を指標にして生きているか、が胸を張って示せなければならないということではないか。

 長男と次男との心の絆、これが何より大事だと思う。それはどうやって作ったらいいか。単に時間を一緒に過ごすだけではないと信じたい。心から彼らを愛し、心から大切に思うことと、彼らに生きた教材として自分の生き方を示していけるようにすることと、同じくらい大切だと思う。次男の成長が楽しみ。女性を泣かせるジゴロにならないように教育しよっと。(その前に、ご信心を教えろって!)

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