それにしても、私たちの暮らしに直結して、非常に厳しい状況が続いている。先日も書いたが、金融危機が圧倒的な破壊力で身近に迫ってくるのはこれからだ。このブログでは、さまざまな形で社会の在り方や行く末などについて書いてきた。こうして現実恐ろしいまでに社会不安が広がり、ご信心をされている方にまで影響が拡大していることが哀しい。

おかしいなぁ。おかしいことだらけだと思う。あれだけ、原油高騰で航空券のサーチャージ【航路各社が課する割り増し料。燃料代の上昇や為替相場変動に伴う追加補填料】が上がりに上がってきた。先月より今月、今月より来月と、現有価格に連動して、あれだけ敏感に上がってきたのに、逆に下落していったら全く下がらない。イタリア団参もスリランカ団参でも、格安チケットを買っても、サーチャージが団参費用を押し上げていたのに。

なんと、あれだけ高騰に敏感だったのに、航空各社は来年の1月までサーチャージについて触らずにいた。本当に、おかしい。おそろしいなぁ。ほんと、サーチャージは税金を二度払っているようなものだから。こうして、社会のシステムやマネジメントが、すべて壊れているようにも思ってしまう。独立した学術機関もジャーナリズムもないのかな?頑張って欲しいと思うが。

年末、仕事を失い、収入が途絶え、住む家まで失うかもしれない方々がいるかもしれないのに。全く信頼できない政府に緊急対策をしてもらっても、23兆円規模を拠出するといわれても、何も感じない。野党が埋蔵金を指摘していた時には「そんなものはない」と言っていて、今や政府の出す政策のほとんどが埋蔵金であるということなど、なぜ誰もなにも言ってくれないのだろう。おかしくないか?

吉田茂氏以来、現在の麻生首相もカトリックの信徒らしいが、それと西欧追従の考え方は何らかの因果関係は無いのだろうか。戦後、進駐軍はキリスト教徒を手厚く保護し、ビジネスチャンスを広げていったとも言われている。ピウス12世がマッカーサーに依頼して進めた日本のキリスト教化は失敗した(韓国では成功を収めた)が、経済分野では多くがキリスト教徒となり、経済活動拡大のために経営者がキリストとして各国と信頼関係の構築に努めた。まるでローマ帝国の政策のようだが、社会のリーダーの信仰を西欧化することと、日本の優秀な人材をアメリカで教育することを大きな戦後政策としたことも事実だろう。海外で通用する優秀な人材を日本が輩出することは大切だと思うが、せめて信仰は…と思う。

来年、立正安国論上奏750年の御正当年。お祖師さまは39才で立正安国論を当時の最高権力者に上奏された。それは、政治活動ではない。苦しむ人々、民を救おうと、そのためには、正しく信仰を立てる、正しい信仰を立てることが欠かせないとお諭しになった。立正安国論とは、御一生を通じて果たされた菩薩行の全世界への表明だったと思う。
仏教は「ハルマゲドン」などの世紀末思想のようなものを説いているのではない。確かに、仏典には様々な末法の様相が説かれており、お祖師さまもそれらを立正安国論に引用されている。しかし、あくまでも仏教では、「人の心が曲がってゆけば、社会が間違った方向にゆく」というもの。「天罰」という概念ではないのだから。
「佛法やうやく転倒しければ世間も又濁乱せり。佛法は体のごとし、世間はかげ(影)のごとし。体曲れば影なゝめなり。」
とお祖師さまは富木さまというご信者にお諭しになられている。立正安国論には、確かに御経文から引かれた恐ろしい記述も続く。

「諸有の井、泉、池、一切尽く枯れ涸き、土地悉く鹹鹵(かんろ)し、敵裂して丘澗(くけん)と成らん。(すべての井戸も泉も池も涸れ果てて、土地は塩気を含んだ不毛の地となり、ひび割れて丘や谷となるであろう)」
「諸山も皆焦然として天龍も雨を降らじ、苗稼(みょうけ)も皆枯死(こし)し、生者は皆死(か)れ尽きて、余草更に生ぜず。土を雨(ふら)し皆昏(こん)闇(あん)にして日月も明(めい)を現ぜず。四方皆亢旱(こうかん)し、数々(しばしば)諸の悪瑞を現ぜん。十不善の業道、貪・瞋・痴倍増し、衆生の父母に於ける、之を観ること獐(しょう)鹿(ろく)の如くならん。衆生及び寿命、色力(しきりき)威(い)楽(らく)減じ、人天の楽を遠離し、皆悉く悪道に堕せん。是の如き不善業の悪王、悪比丘、我正法を毀壞(きえ)し、天人の道を損減せん。諸天善神、王の衆生を悲愍する者、此の濁悪の国を棄てゝ、皆悉く余方に向はん」
「国土乱れん時は先づ鬼神乱る、鬼神乱るゝが故に万民乱る。賊来って国を劫(おびや)かし、百姓亡喪し、臣君、太子、王子、百官共に是非を生す。天地怪異し、二十八宿、星道、日月、時を失ひ度を失ひ、多く賊起ること有らん」

「日月度を失ひ、時節返逆し、或は赤日出で、黒日出でる」「金星、彗星、輪星、鬼星、火星、水星、乃至、是の如き諸の星、各々に変現せる」「大火国を焼き万姓焼尽せん。」「大水百姓を漂没し、時節返逆して冬雨ふり、夏雪ふり」「四方の賊来りて国を侵し、内外の賊起らん」「其の王教令すとも人随従せじ」「内外の親戚其れ共に謀叛せん。」「王久しからずして当に重病に遇ふ」
「世皆正に背き人悉く悪に帰す、故に善神は国を捨てゝ相ひ去り、聖人所を辞して還らず。」
とにかく、来年度は、立正安国論の上奏から750年の記念の年。お祖師さまが明らかにされた御意の一分でもいただいて、正しい信心を立てる、信心の立て直しを主眼としなければ。困難な社会の中で生きてゆかなければならないと思う。「立正信行」をテーマにして、来年度のご奉公を進めようと思っている。
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