揶揄のようにしか思えないが、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」をもじって、下記のような歌(?)があった。ネット社会にうごめく人たちが、自らをあざ笑っているのか分からないが、少し衝撃を受けた。
どう考えればいいものか。若い教務さんや青年会の子たちと、末法のご奉公の参考にしている。こういう世相、人々、心情もあるのか、と。上から目線ではなく、彼らを、支援し、救いたいのだから。
下記、参考にしていただきたい。青春の、少しの期間、こんな気持ちや状況に陥ることもあるだろうが、早く抜け出さないと出口が見えなくなる。
この世界で大きくなっていく、子どもたちを守りたい。それは、この、今の世界では、とても難しいことのように思います。
「ヒキオタニート」
雨にも負けるし
風にも負ける
雪にも夏の暑さにも負ける
ひ弱なからだをもち
慾だらけで すぐキレるし 笑顔を忘れて久しい
一日にペヤング超大盛り5箱と
ドクターペッパーとプリングルスを食べ
あらゆることを打算的に
人の言う事は基本的に聞かず そしてすぐ忘れる
年老いた親に鞭打って働かせ
一日中暗い部屋のPCの前にいて
東に病気の子供あれば不謹慎ネタに使い
西に疲れた母あれば小遣いをせびり
南に死にそうな人あればニヤニヤ笑い
北に喧嘩や訴訟があれば全力で煽り
日照りの時はコンビニ行くだけでだらだら油汗を流し 寒さの夏は大喜び
みんなにヒキオタニート社会のゴミと呼ばれ
褒められもせず 苦にされまくり
そういうものに
わたしは
なってしまった
4 件のコメント:
評伝もありテレビドラマにもなりましたから、宮澤賢治が法華経の信者であったことはよく知られています。その賢治の詩を、このような戯れ歌にかえた作者の意図が、もし日本仏教界(僧侶)への揶揄にあるとしたら、その反骨精神は評価されてもいいような気がします。情報の良い悪いを論じるとき、往々にして自分にとって「つごうの」良い情報と悪い情報にわけてしまいがちです。四条河原の落書の例もあります。情報を判別する力を常に養わなければと存じております。伊那谷
ありがとうございます。
落首や落書きは、世相を投じますね。作者の意図は日本仏教界(僧侶)ではなく、題名のとおり「ヒキオタニート」、つまり社会問題となっている「ひきこもり」「おたく」「ニート」と呼ばれる若者たちに向けられていると思います。
現在日本に70万人の若者たちがこれに当たると言われていますが、その彼らが自分自身を揶揄して書いたとのことでした。
如説修行抄に「権実雑乱の時 法華経の御敵を責ずして山林に閉籠り 摂受を修行せんは」とあります。言ってみれば、これも「ひきこもり」「おたく」を意味しているのではないか、とおもったしだいで、いささか深読み早とちりしたようです。ご笑過ください。伊那谷
その詩は賢治の手帳に、冒頭に大きく無妙法蓮華とお題目がかかれてあり、続けて「雨ニモマケズ」の詩が始まり そして最後の、ソウイウモノニワタシハナリタイ」の後に 又お題目、南無妙法法蓮華経とあるそうです。
そしてさらには、その後に 南無無辺行菩薩。南無上行菩薩。南無多宝如来。南無妙法蓮華経。南無釈迦牟尼佛。南無浄行菩薩。南無安立行菩薩。と書かれてあったそうです。
そうすると、賢治が祈ってる、大事な部分を削ってしまった詩になってるというようです。 。。。めだか
コメントを投稿