夏期参詣が続いています。真夏の最も暑い最中に「朝参詣」の修行に励む。「負」を取るからこそ「正」がある。楽は苦の種、苦は楽の種。心に任せていたら、「暑い」「眠い」「遠い」「忙しい」「大変」でしかないのですが、だからこそ修行になります。そして、厳しい修行だからこそ大変な功徳、御利益に繋がります。
今朝も大勢のお参詣をいただきました。是非、週末はもちろんですが、平日も朝参詣して、功徳を積んでください。朝のご供養は交代でご奉公くださっており、みんなでお寺で朝食を頂戴できます。本当にありがたいことです。
夏期参詣、か細い声になっていますが、それでも何とか出るようになりました。夏期参詣、学校やお仕事に行く前の方々に勇気が湧いてくるような、ご病気の方々やお年を召した方々の励みになるような、癒しになるような、そんなご奉公をさせていただきたいものです。
今朝も、遠くから、チラチラと雨の降る中でも、地下鉄の階段からお詣りくださっている方々がいて、感激しました。必ずや健康のおはからい、現証をいただかれます。
私事ですが、僕のような怠け者がなぜジェットのプロになれたのか、まがりなりにもチャンピオンになれたのか考えてみたのですが、あの「階段」だと思うのです。
お寺から地下鉄、地下鉄からお寺まで、きつい階段があります。本当に大変な階段で、しかも最後にギュッとアップするんです。長い階段を上って来て、最後の最後の十段くらいが一番きつくなる。本当に、こんな厳しい階段はありません。
でも、それがちょうどいいんです。ゆっくり上っても、最後の最後に決まる。息も上がるし、筋肉もプルプルします。学生時代は一日に2回も往復していたし、朝は時間がないから駆け降りていたのですから、トレーニングもしましたが基礎的な足腰の筋力はあの階段がつけてくれたのだと思います。感謝の階段です。
昨日も話をしていたのですが、よく若葉教区の吉村さんのおばあちゃんは80才を過ぎても地下鉄の階段を上ってお詣りしておられました。きっと、あの階段で、何度も何度も休みながら、上ってこられたのだと思います。そういう心、そういうサイクル、そういう営みが、大切なのだと教えてくださっています。
寒参詣、夏期参詣といえば、篠行子さん。伝説のお母さんです。いつも、私たちを励ましてくださる後ろ姿、心意気、ご信心です。何が何でも、しっかりとお参詣をなさって、功徳を積まれる。人を励まして、人に勧めて、いつも笑顔で功徳を積んでおられました。
楽は苦の種、苦は楽の種。楽な道を選ぶと得るものは少なく、美味しいものは身体に悪いものです。ちょっと辛いけど踏ん張って続けると上手くなるし、大成功します。
知らず、知らず、心にも、身体にも、力がついて、その力が自分の人生を支えてくれる。それが信仰であり、そのための修行ですね。
関東ではお盆の期間でもあります。京都では祇園祭。明日は開導聖人の祥月ご命日。
心がけて、気合を入れて、いや、ちょっと気合を入れ直して、夏期参詣に頑張って、踏ん張ってください。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
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