魔法の森の謎。なぜ、こんな風になっているのか、どういうことで、こうなってしまったのか。
すべての物事に原因があるのだから、ここに至るにも原因がある。そんな思いで書いたのが『仏教徒 坂本龍馬』でした。
歴史に「もし」はないと言いますが詭弁です。「あの人が生きていたら」と思うのと同じように、その疑問から学ぶからこそ、勝者や長寿者が作った歴史を正しく解釈することもできます。
歴史を学ぶこと、大切です。
「攘夷」は明治維新の原動力でしたが、政治家たちはこの宗教的とも言えるエネルギー、アレルギーを権力闘争に利用しただけです。維新後、権力者たちは鎖国も攘夷もしませんでした。すぐに開国し、むしろ政府の重役は海外に長期の視察に出かけました。岩倉具視の側近だった玉松操は絶望し、島崎藤村『夜明け前』の主人公は狂人となりました。
これまでの政治に失望する気持ちは分かりますが、浅はかな言説に踊っていては破滅します。
この国には「魔法の森の謎」があります。その謎を解かなければなりません。なぜ、このようになっているのか、なぜ、こんな風なのか、どうしてこうなのか。
歴史です。連綿と続いてきた。それを選ばざるを得ない時もありました。誰かのせいにして、前に進むことはできません。
今、ここで、最善の道を、アジテーションではなく、冷静に見極めて、進むしかないです。
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