2010年2月4日木曜日

ブラジルとインド

今朝はブラジルとのウェブ会議でした。

最大ブラジル側で5拠点、日本側で4ヵ所からアクセスして会議を行いました。すごいことだし、ありがたいことです。

特に、いつもお世話になっているインド方面に強いツーリストの小倉さんにも参加していただきました。実は、ブラジルでは2011年5月に奉修される日教上人の御100回御遠諱に日本への大団参(大きな団体参詣)を考えておられます。その一行は、法要にお参詣された後、インドに立ち寄ろうと考えられています。これまで準備の打ち合わせを重ねてきましたが、ブラジル本門佛立宗の機関誌「Lotus」にも旅行日程が掲載され、今回は最初の実質的な会議となりました。

インド。ブッダの歩かれた道を辿ることは、私たちにとって特別の感慨を与えてくれます。私も何度かインドでご奉公させていただきましたが、何より福岡御導師にお供して行かせていただいたインドでの強烈な印象が脳裏に焼き付いています。現地の方々も参加して行われたラージギルの霊鷲山でお看経。今でも鮮明に覚えています。本当に、感激、感動のご奉公でした。

ブラジルの方々にとって、インドは本当に遙かな国です。佛立仏教徒であるブラジル本門佛立宗のお教務さん、ご信者さんでも、インドを訪れたことのある人はほんの一握り。ですから、今回は極めて貴重な機会だと考えておられます。

今回のインドには、出来ればスリランカの方々も合流できればと思います。スリランカとインドは隣国。何度かスリランカのご信者さんは霊鷲山やブッダの聖地を訪れています。しかし、今回は、ブラジルのご信者さんと一緒に行くことができるのですから、特別のはず。貴重な出会いは、何ものにも代え難い人生の宝ものですよね。それをお手伝いすることができたり、その機会をご紹介できることが一番うれしい。もともとスリランカ本門佛立宗には日本人が一人もいませんから、海外のHBS
Membersと会うことは彼らのモチベーションを上げてくれるに違いない。

さらに、できれば、日本からも合流したいと思っています。日本のご信者さんにも、この、またとない機会に参加したいという人がおられたら一緒にインドに来ていただきたいと思います。仏教徒として聖地を巡ることはもちろんですが、あの霊鷲山で国際的な口唱会ができれば、これも歴史的なターニングポイントになると思います。

霊鷲山。私は、霊鷲山の頂へと上ってゆく、あの、なだらかな坂が、とても印象に残っています。

如説修行抄の結び。

「釈迦・多宝・十方の諸佛、霊山会上にして御契約なれば、須臾の程に飛び来て、手を取り肩に引懸けて霊山へ走り給はば、二聖・二天・十羅刹女は受持の者を擁護し、諸天善神は蓋を指し、幡をあげて我等を守護して、慥に寂光の宝刹へ送り給ふべき也。あらうれしや、あらうれしや。」

この「霊山」とはインド・ラージギルの霊鷲山に他なりません。そこに「走り」とある情景を、坂を上りながら考えていました。私たちの日常信行に於いては「霊山」とは「御宝前」ですが、それでも、インドの霊鷲山では、特別の感慨を持ちます。是非、一度は訪れていただきたい。この機会、参加していただきたいです。

加藤晶ちゃんも、ウェブでご挨拶してくださいました。頑張っています。体調も崩していないとのこと。また、藤本御導師のご納骨と法要について、吉川淳省師から正式にご報告をいただきました。納骨式典も行っていただいたとのこと。また、事務局長がお手紙を書かせていただいたとも言っていました。本当に、有難いことです。

みんな、ウェブ会議の席上でも、偉大な藤本御導師のご遷化を悼み、その深いお徳を偲ばせていただきました。悦っちゃんが、ご家族みんなと、良風寺のみなさんと一緒に頑張っていることも、簡単にはなりましたが、藤本御導師への思いの深いブラジルのみんなに報告させていただきました。

藤本御導師のご報告の際、新たにブラジル本門佛立宗の教区長に就任したコレイア御導師が、静かに、しかし、極めて厳しい顔で、そのことを聞いてくれていたのが、その覚悟を表していて、僕は、涙が出そうになった。コレイア師は、藤本御導師のご遷化に当たり、悦っちゃんを守るために、急遽ブラジルから日本に駆けつけた。そして、あの日から、数日間、良風寺で、寝ずのお看経を続けた。4日間で数時間しか寝ていない状態で、「これは記録となりました」と帰りの車の中で言っていました。飛行機の中でも、悦子さんが、もし話しかけてこられた時に寝ていて返事ができないのでは申し訳ない、と、ずっと横で、途中で斜め後ろから、様子を見させていただきながら日本まで。そして、そこから、ずっとお看経。

心ある、志ある教務は、藤本御導師の出来事で、笑顔が消えた。もちろん、笑顔でのご奉公は、大切なことですから続けていますが、心の中での、中途半端な笑顔は消えたのです。ご奉公に、御宝前に、向かって、中途半端が許されないことを、あらためて知ったし、覚悟した。コレイア師と、藤本御導師の葬儀の後、覚悟を約束した。ご弘通の中で死にます、死にましょう、と。

すいません、また、なんか最後に、またトーンが落ちたように感じられたかもしれませんが、いや、もちろん、ご弘通ご奉公に、強く、明るく、いい会議で締めくくりました。みんな、真剣に、ご奉公させていただいてます。

ウェブ会議では、コレイア師とは会話も交わさなかったけど、お互い思っていることは言わないでも分かる。

コレイア師、ありがとう。

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