2012年2月27日月曜日

西遊記の終着点

古代都市「王舎城」は文化遺産として保護されているのが幸いして、乱開発というか、どこにでも広がっていく人々の暮らしを受け入れず、深いジャングルとなっています。

仏陀釈尊が確実に暮らしたラージギル。第一次結集も第二次決集も、この地で行われています。この都市で仏陀の教えは編纂を開始し、この街の近くに巨大な僧侶たちの研修施設、ナーランダ大学が建設されました。あの三蔵法師・玄奘も、「西遊記」で有名な天竺を目指した旅の目的地は、このナーランダ大学に入学することでした。言い方を変えれば、西遊記の終着点、彼らが目指した天竺とは、このラージギルだったと言えます。

仏陀がみて、仏陀が歩んだ景色。仏教の原点。仏陀が法華経を説かれた地。

今日は霊鷲山の頂を見上げながら、ブッダガヤへの帰途につきました。古代の城壁が聳えるラージギルの峰々の向こう側に、夕陽が落ちてゆきました。

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