2014年6月20日金曜日

壮大な伝言ゲームの果てに

今回、テラワダ僧の方々にお話をするのは、福岡御導師が書かれた「スリランカで語る本化仏教」というテキストを元にさせていただきます。
 
15年間の重みが、ギュッと詰まったテキスト、御法門、対談集で、表現は難しいけれど、グッと来ます。
 
機内では、ある本を読んでいました。とっても勉強になります。
 
「三国伝導」と呼ばれる、インドから中国、中国から日本へと伝わる約3000年間を、「壮大な伝言ゲーム」として、そこにある理解や変遷や誤解を表したものです。
 
インドでも書きましたが、本当に、インドでご奉公していなければ気づけなかったことがあります。
 
「本化仏教」とは、教義的、思想的なだけではなく、スピリチュアルなものでも無いということ。
 
原点に返る、原点に返らせていただけた、教えであることが、分かります。
 
スリランカという、インド仏教が壊滅した後も、最も古い形で仏教を伝え、保持してきた国で、こうしてご奉公できていることは、ずっと、ずっと後になって、その意義の深さが分かると思います。
 
この100年の文明の進化と発展は言うまでもありませんが、さらにインターネット時代がもたらした地球史、人類史的な大変革。これらは仏教史上の劇的な大変動をも、もたらしたのです。見逃すことは出来ないし、乗り遅れることも許されません。
 
ここで勉強させていただけて、ご奉公させていただけて、とても有難いです。
 
仏教文化の中心に、本化仏教、佛立仏教があります。

福岡御導師のこのレクチャー、このテキストを読みながら、「壮大な伝言」の果てに、ここにたどり着いた本化仏教の凄さ、尊さ、有難さを思いました。
 
僕にやれる分だけ、やります。ご奉公させていただきますー。

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