2010年11月17日水曜日

ブラジルのメールから、思うことを長々と

野崎清翔師、無事にブラジルに到着し、元気にご奉公をスタートしているようです。ご祈願、ありがとうございます。
到着してすぐコレイア師から電話をいただき、本人から14日に初めての報告メールが届きました。
「すみません、昨日、夜にお通夜のご奉公が入ってしまい、報告を書くことが出来ませんでした。深夜の報告になってしまって申し訳ないです。
こちらへ来て、まだ三日目では御座いますが、コレイア御導師や、淳省師、ブラジルの御教務様方、皆よくしてくださり、何とか言葉が通じないながらもご奉公させていただいております。
朝参詣の時間が、妙深寺よりも早く、二日目の朝のお給仕は4:30からの開始で、三十分のお看経を挟んでから、朝のお給仕が始まるというスタイルで、御法門はお看経の途中に、御教歌を除き、全てポルトガル語での御法門で、恥ずかしながら全く理解することが出来ませんでした。
初日、二日目と、佛立祭に向けての掃除、片付けのご奉公を中心にさせていただきました。
お花で門の上や、お寺の正面入り口を飾り付け、御宝前は、山に見立てて花を生けて、非常に綺麗にできあがっております。
高崎御導師も準備にいらっしゃり、ドリルを片手に、看板の取り付け等をされておられました。
二日目の夜には葬儀があり、コレイア御導師に言われまして、田所師と、山田さんに随伴して、お通夜のご奉公に、お墓の方まで行って参りました。
キリスト教圏の国だけあり、十字架が亡くなった方の祭壇に飾り付けてあり、それをどけて御本尊をお奉りしてのご奉公でした。
また三日目の、今日のご奉公は、先ほどまで、佛立祭のビラを、町中で配っておりました。淳省師の妹さんも一緒にご奉公され、かなりの量を配り終えました。
また本日のご奉公には、日教寺のご信者も多数来て下さりまして、非常に賑やかなご奉公となっています。
ありがとうございます
清翔拝、」

ブラジルでのご弘通ご奉公の息吹、詳細が感じられて、うれしい。こうして、ブラジルのみんなは、必死にご弘通ご奉公してくれているのですね。キリスト教圏でのご奉公、十字架を外してのお葬式など、貴重な経験をさせてくれています。うやらましい。本当に、素晴らしい機会をいただいて、清翔は幸せ者です(涙)。
そして、今朝、第二弾の報告メール。ご弘通のため、宗名宣揚のため、下種結縁のための「佛立祭」が、盛大に開催されたようです。
「昨日一昨日と、佛立祭りのご奉公をさせていただきました。
この二日間で合わせて2400名のご信者さんがいらっしゃり、非常に盛大に奉修されました。
お天気にも恵まれまして、暑過ぎも、寒すぎもせず、前日の昼からと、本日雨が降ったことを考えると、本当にお計らいだなあと実感致しました。
佛立祭では、お寺の前の道路を封鎖し、そこに出店を出したり、体育館を使い、ご信心の説明や、夜は劇をしたりと、日本では見られないタイプの奉修形式でした。
出店では、日教寺の前局長さんがされている、自閉症の自立支援団体がお店を出したりと、本当に対外的にも大きな行事で御座いました。
初日には、御法門の後に講演会があり、その後、お昼からは、御題目を唱えながら、又、こちらで制作された佛立宗の歌を流しながら、町中を行進してお寺に戻ってきまして、高祖会を奉修させていただき、夜は体育館で、仏様と日水上人を題材にした、御仏の大慈悲という題の劇を上演致しました。
あいにくポルトガル語が分からないので、劇の詳しい内容が分からなかったのですが、どうもブラジルに渡航する際の話と、仏様のエピソードを交えた劇の様でした。
二日目には高祖会併得度式が御座いまして、こちらで見習いをされておられましたお二人の内、お一人が得度され、行法師と新たに僧名を頂かれ、得度なされました。
高祖会には、仏教連盟なる所からお坊さんも参列され、又日本では見られない珍しい光景でした。
その後は、本日、明日は片付けのご奉公になり、明後日、もしくは明明後日、蓮徳寺へご奉公に向かわせていただく事と成ります。
添付させていただいた写真は、前日までのご奉公のモノと、劇の写真。それにブラジル弘通の際、日水上人がお供された御本尊の写真で御座います。
残りの写真は重くなります為、後で又送信させていただきます。
ありがとうございました。
清翔拝、」

ブラジル本門佛立宗が開催した「佛立祭」、完全に、その目的を達成していますね。すごい。参加者2日間で2400名とは、素晴らしい。コレイア教区長を先頭に、本当にピタッと同じ方向を見て、ご奉公が進んでいるのを感じます(日本も見習わないと、置いてかれますぞ!)。ご弘通ごっこ、評論家きどり、ブリッ子の信心には辟易です(汗)。「志が低すぎる!」と悲憤したくなる時があるし(涙)。負けていられません。
この佛立祭では、本格的な劇もあったようだし、いろいろな要素がグーッと一つの目的に吸い寄せられて、調和している感じがします。この前も書きましたが、「凡なる一将は、非凡なる二将に優る」「船頭多くて船が丘に上がる」という感慨を抱かざるを得ない日本の状況とは違います。「賢そうな人はいるけど異体同心でない」ということを、お祖師さまは最も嫌われた。「それでは勝てないぞ」「負けるぞ」と。「異体同心は基本中の基本」のはず。
しかし、今の日本は、その悪循環に陥っている。「サイレント・マジョリティ(Silent Majority)」「静かなる多数派」の反対側には「ノイズィー・マイノリティー(Noisy Minority)」「うるさい少数派」がいます。新聞やテレビを観ていても、この「うるさい少数派」「賢がり」ばかりが目立ちます。それを、メディアが拡大しているのですから哀しい。
私が政治家だったら、まず「街頭インタビュー法」や「世論調査法」を成立させたい(笑)。ディレクターや制作者の意図が入らないように、「街頭インタビューを収録して撮る際には、無作為撮り始めてから順番に紹介すること(ちょっと説明が乱暴ですが)」のような規定を作らないと。ディレクター次第で、何とでも編集できます。
門倉貴史氏の「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」や谷岡一郎氏の「「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ」を読んでみてもいいですが。何度もいいますが、日本はロビーが小さいから、なんとでもなる。いろいろなところで理想や中立性や論理性を求めても、結局は欲深な権力闘争や偏った宗教や思想の恣意が働きやすかったり。人心収攬やガス抜きのための委員会や会議が増えても、それに誤魔化されないような免疫や感覚が必要かもしれません。結局、ある方向に突き進んでいくようなことが、国も、組織も、ないようにしないと。そもそも間違っている問題に対して一生懸命正確な答えを出そうとするのは、虚しい。
閑話休題ばかり。
この清翔師のメールに対して、兄弟子の清従師から返信がありました。間違って僕にも送られてきて、それを読むことが出来ました。清従師、やさしいなぁ。間違って送ってくれてよかった。
「ありがとうございます。
清従です。
興味深い報告ありがとう。
ちょっとあっさりしてて、もっと教えて!という感じですが。
これでも同じ佛立宗なの?というくらい、日本と全く違うご奉公が展開されていると思います。
い~~~っぱい見てきて、日本でのご奉公の参考にさせていただきたい。
細かく見てきて、こっちでできるようにしておいてね。
本当は、報告書は、それを見た人が、報告した人と、全く同じことが実行できるように作るもの、と教わったことがあります。
メールでの随時報告は簡単でもいいですが、手元にはちゃんと記録をしておいて、最後はシッカリとした報告書が出せるように準備しておいてください。
あと、配布された資料や要項なんかがあれば、シッカリ保存しておいてね。
それと、機会があったら聞いてほしいんですが、ブラジルでは、正宗徒・宗徒・準宗徒とかの、信徒区分とその条件はどうなってるか聞いてほしいんです。
特に正宗徒の条件。
日本では、「御講願主」で、「奉安して三年」ですが、特に「御講願主」の仕組みと、お布施ご供養の授受の仕方。日本では毎月包むが、関西は、お席主だけ包んで、あとは包まないとか。
基本は関西流かな、とも思うんですが。
どうやって、毎月お布施を預かっているのか。
こちらのように部御講と教区御講があるのか、とか。
そこら辺が知りたいのです。
きっとこちらでのこれからのご奉公の仕方に大きなヒントをもらえると思うので。
よろしく。」
素晴らしい内容です。さすが、清従師。清翔師にとっては頼りになる兄弟子。妙深寺にとっても、極めて重要な視点でご奉公を進めてくれています。
そうです、佛立宗の命でもある「御講」の在り方を、全世界から学び、教務がお預かりするお布施やご供養について率先して研究することは大切です。期待しています。

私は、一応の原稿のリミットが25日にとなり、それまでに重要なご奉公も山積していますが、没入したいと思っています。実は、今週末は本山宥清寺で「本山奉仕会」というご奉公があります。今回は、全国から最小菩薩行単位である「班長さん」の代表者にお集まりいただいて開催されます。結構、朝から晩までびっしり張り付くご奉公で大変。当初、スリランカに出張する予定を立てており、この本山奉仕会は欠仕のご許可をいただきました。スリランカへの出張は事情があって中止となり、この期間に妙深寺での重要不可欠なご奉公をさせていただくこととなりました。申し訳ありませんが、本当に過密スケジュールで甲乙の付けられないご奉公の連続。となると、代わりのいない妙深寺住職というご奉公を優先しなければならなくなる(涙)。淳鷲師と一緒に応接間の床で寝たかったんですが、本当に申し訳ないです。
昨夜は京都長松寺の御総講、今日の夜は妙深寺本堂で住職御講、明後日は10時から御総講です。香港から稔子さんがお参詣くださっており、今夜お会いできると思います。有難いです。
23日には第5支庁の4布教区青年会合同リーダー研修会でお話をする予定です。プログラムが詳細に立てられていて、本当に頭が下がります。すごいです、4布教区の青年会は。
こちらでは以前も講演をさせていただいたことがあるのですが、この4布教区合同青年会を動かしている方々のご信心はすごい。清雄寺の江原師等の指導も行き届いているからだと思いますが、異体同心でご奉公されています。この姿を見聞きしていたからこそ、「第2回 青少年の一座は東京で」という流れになったのだと思います。
本当に、ギリギリの日程で、あっちに行ったりこっちに来たりが続きますが、ご奉公を懈倦なく、御本意に適うように、させていただきたい。
「ご奉公」と思っていることが、実は「ご奉私」になってしまっている人がいます。ご奉公が目先のこと、自分の価値観に限定されていて、「御法」のことを考えていないと、それは「私に奉ってるだけ」の「ご奉私」です。せっかくご信心していて、時間も使っているのに、罪障を積んでいることに当人だけ気づかないなんて、なんと哀しいことか。多いです、そういう方。妙深寺では、お互いにお折伏し合うようにしましょう。「ご奉公です」と良い子のフリをしていても、私欲や自分の立場を守っているだけというならご奉公ではありませんよ。御法さまは、すべてご覧になっておいでです。

今夜、19時からの夜の住職御講。自分の罪障を忘れ、油断と慢心の中にいる者へのお折伏という厳しい御法門を頂戴いたします。昨夜も長松寺で拝見させていただきましたが。高祖会でいただいた御法門の復習です。決して、習い損じをしないように。「一度御法門を聴き逃したら、一生損をする」と思っていただけるように、御法門に挑む。「事実、そうである」と開導聖人がお示しなのだから。
ご弘通が停滞し、お教化もできないのは、信心が曲がっているからだと思います。いつしか、曲がったのです。それを、断ち切る、断固として切り替えることが大事です。そのきっかけを、作らないと。いや、なかなか、作れないのです、わかってもて、避けたり、後回しにしたり。禁煙日を延期し続ける人みたいに、難しいものですが。
何を書いているのか、ゴチャゴチャですね。とにかく、25日の原稿締め切りまで、頑張ります。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今回は苦言を呈させていただきます。
清翔師と清従師のメールのやりとりと、それへの御住職の共感をご紹介なさったほうが、ブラジルでのご弘通のよろこびがストレートに伝わったとおもいました。
「閑話休題ばっかり」等は、もうすこし整理されて、章をあらためるなり、日をあらためられたほうが、問題提起として伝わるようにおもいます。
こんなことを書きこめば、小生も「うるさい少数派」の一人として、きらわれるかしら、いやですよ(笑)伊那谷

Seijun Nagamatsu さんのコメント...

ありがとうございます。
仰せのこと、分かります。
ざっと書いてしまいました。
申し訳ありません。
ありがとうございます。

清潤拝、

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