2014年7月23日水曜日

「ブラジルと仏教展」 コレイア教伯ブラジル教区長 インタビュー

「ブラジルと仏教展」 コレイア教伯ブラジル教区長 インタビュー

久しぶりに、文字起こしをしました。

どうしても、したくて。

で、分かりました。

文字にすると、本当に、直接聞くエネルギー、威力、意味、そして功徳も、半減する。いや、それ以上かもしれません。

「御法門は目で聴聞せよ」というのは、真実です。

耳で、聞いているだけではダメ。

目で、説いている方を見据えて、聴聞させていただく。

きっと、目を伏せているのは、ご信心が濁っているか、曲がっているのです。我に、負けているのです。

そう、直接お聞きすることの尊さ。

インターネットでも、だいぶ減ってしまう。

文字になると、そこにこもる、熱、体温、慈悲が、残念ながら、減ってしまう。

でも、伝えたい。

この文明の利器を通じて。

このインタビューは、時間に余裕をもって、リハーサルをして、行ったものでなんか、ないのです。

僕がブラジルを離れる直前、御礼のお看経の後、ほんの15分、「あ、コレイア師のインタビューが撮れていない」と言って、日教寺のお控えの間で、パッと撮ったものなのです。

それで、この内容。

いかに、いつも、どこでも、このことを、こうしたことを考えているかが、分かるではないですか。

文章の読み上げでも、ないのです。

心。

私たちから、質問しました。

若手教務さんたちのインタビューを撮り終えてみて、いったいどんな気持ちで教務さんたちを育成しているのか、と。

それで、下記の内容でした。

教務教育には、こうした確固たる指針が必要です。

生きた指針が。

文言ではなく。

改良や改革を求められながら、ついぞ着手できずに数十年間が経過しているようでは話になりません。

教育は、人ですね。

人とは、まず大人から、先生からですね。

ありがたい。

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「ブラジルと仏教展」 コレイア教伯ブラジル教区長 インタビュー

まぁ最も大事なのは、最初から私が思ってましたのは、みんなが、茨木日水上人を、心から御師匠としていただくこと。日水上人につながってはじめて、先師上人、日扇聖人、お祖師さま等につながってゆくということ。この、法脈を、まず最初から正さなければいけないということ、昔から心にありました。

その前に自分を正さなければならなかった。正すのに30年かかった。これからもかかりますけれど、みんなに助けられて、自分がようやく、正されてきたな、と思うこの頃です。

で、教務さんたちには、そうですな、あの、人に言われて、ご奉公するんじゃなしに、御講屋さん、お助行屋さんじゃなしに、自分から望んで、弘通家、ご弘通家、になっていただくのが、本当の目標なんですね。そうでないと醍醐味を味わうことが出来ない。そう思いましたね。

自分が乗り移られないといけません。ご奉公している時でも、御法門を拝んでいる時でも、特に自分が迷ったような時でも、乗り移られてはじめて教務だということですな。

われわれの場合は、ブラジルのこの歴史、ようやく分かってきたんです、どれだけ多くの先師上人、御導師方の恩恵を受けてきたか、分かった時点で、もう時間がないぐらいに、これからご奉公に、邁進していかなければならないと、焦るぐらいの気持ちが、あるんですね。恩返しをしなければならない、と。

で、今の時点で言うと、われわれは今まで、もう、もう収穫ばっかりしてきたんです。もう恩恵ばっかり、恩恵、恩恵いただいてきて、われわれの時代は、もう種まきを、もうしまくらなければ、とても死ねません。種まきの出来る教務さんが、ご信者さんが育たなければ、後がありません。

な、装うな、責任は自分が引き受けろ、正しい間違いは関係ない、お看経しなさい、ご信者さんを助けなさい、自力は使うな、頭を使うな、ご弘通は、させていただけよ、と、そういう理念が一番基本だと思います。

まぁ、私から見れば、私もそうだったんです、踏まれる方がいいんです、慈悲が伝わって。心配をかけて、師匠が亡くなった時でも、悪いと思った、み、ん、な、じぶ、悪いと思った、今でも思ってます。自分の在り方、持っている心、そのまま伝えたいです。苦しいことなんて無い。みんなもっと苦しかった。慈悲を持って伝えれば、みんなも苦しくないはず。逆に、言うてくれて良かった、わしも頑張れる。慈悲が伝わればいいんです。苦しめば苦しむほど、われわれ一緒だという一体感が出来ていきます。いつも、いつも、いざという時にはご宝前が助けてくださる。そしたら、もっともっとご奉公が、ご奉公ができていきます。その思いです。



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