2016年7月1日金曜日

ほどける人

「法華経を持(たも)ちながら鬼門金神のタタリを恐れ、また幽霊狐狸等をこわがり、余宗の祈祷、マジナヒを信ずる人々は、是れ世間第一の馬鹿者、あほの部類眷属なり。」

仏教徒がまず最初に到達すべき境遇-。

「信」が起これば「迷」が消えるという実感。

「ほどけなさい」

仏陀が説かれたこと。

まだ、囚われているのですか?

まだ、後ろ髪を引かれているのですか?

縛られている。

だから、スッキリしない、グチャグチャになる、腐る、イライラする。

原因は、自分で自分を縛り付けているからです。

ほどけなさい。

仏教とは「ほどけること」です。

コンプレックスから離れなさい。

コンプレックスを捨てなさい。

ジンクスに振り回されるのはもう止めなさい。

占い、オカルト、スピリチュアル、方位方角、風水、ラッキカラー、挙げれば切りのない「迷信」から、一刻も早く離れなさい。

差別を止めなさい。

因果を知りなさい。

あなたが誰かにしたことは、いつか自分に返ってくることを知りなさい。

だから、人を傷つけてはならない。

だから、人を助けなければならない。

ノーコンプレックス。

ノージンクス。

世間の賢そうな人、活躍しているように見える人でも、どれだけつまらない感情、意味のないものに縛られ、囚われて生きているか分かりません。

虚勢を張るな。

ウソをつくな。

都合がいい解釈ばかり成り立たせ、それを自らに言い聞かせ、信じ込ませて、無理して生きています。

疲れるでしょう。

かわいそう。

もう戻れないかな。

がんじからめで。

「ほどけ」て「ホトケ」になる。

仏教とは、そういうことです。

仏教徒は、そこを目指す人のことです。

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