2018年7月16日月曜日

おうどんさん










世の中は三連休でした。


横浜まで指定席はもちろん、グリーン車までいっぱいで、自由席の切符で出入り口近くに立って、横浜まで戻ることにしました。


少し京都でモタモタしていたのがよくなかったです。


帰りを待っていた。


仕方ない、自分が悪い。


今日は少し休ませていただき、昼間は熱波の京都を自転車で走りました。


ジャンジャン汗をかいて、運動不足の僕には一番のリフレッシュでした。


鴨川には鮎釣りの方が涼しそうに川に入っておられました。


僕はどんぐり橋から川面を眺めていました。


四条大橋のすぐ南にある橋です。


フィレンツェで言ったらアルノ川に架かる有名なポンテヴェッキオの南、グラツィエ橋(ポンテ・アレ・グラツィエ)みたいなものかな。


頭に巻いたタオルから湯気が出ていたと思います(笑)。


帰り道に大好きな山乃家できつねうどんをいただきましたー。


サンマリノにいた時から珍しく日本食が恋しくなって「京都に帰ったら山乃家のおうどんさんを食べよー!」と思っていたんです。


麩屋町の長松寺から歩いて1分もかからない、御幸町通と綾小路の角にあります。


本当の本当の京都のおうどんさんを食べてみたいと思ったら、ちょっと立ち寄って食べてみてください。


長松家の面々は50年くらい前からずっと食べてるんじゃないかなー。


きざみのきつねうどん、夏は冷麺、絶品です。


先住は、夏になると葦簀の掛かった長松寺で、扇風機を回して、甚平さんを着て、山乃家の冷麺を食べていました。


風鈴も鳴っていたかなー。


そんな光景が印象的に思い浮かびます。


とにかく、美味しい高級な京うどんもありますが、本物の京都の庶民の味も体験してくださいませ。


ふとした時に食べたくなる、病みつきになるはずですー(笑)。


そういえば、京都では何にでも「お」をつけますね。


「うどん」を「おうどん」と言ったり、擬人化して物の名前の後に「さん」をつけるのも京都らしい。


面白いものです。


これは京都に限らないかもしれませんが、定番のイディオムのように2回繰り返す言い回しも特徴的です。


たとえば「暑いなー」というのを「あっつい、あっついなー」とか、「寒い」のを「さっむい、さっむいわー」とか(笑)。


2回言うと本当にそうなんだなーと思って、こちらまで暑くなったり、寒くなったりするんですよね。


「あかんあかん」とか「おっきおっきい」とか「きっついきっつい」とか(笑)。


独特の抑揚で言わないと分からないかなー(汗)。


と、ここまで書いていたら、名古屋に着きました。


あっという間に40分。


これも運動不足の解消だと思って感謝しなければ。


本当に、大変な混み方だし、危険な暑さですー。


明日は、佛立開導日扇聖人、幕末維新の仏教改革者・長松清風の128回目の祥月ご命日です。


明治23年(1890)7月17日にご遷化になられました。


「遷化」とは「今回のこの世界から別の世界に教化の場所を移す(遷す)」という意味です。


まさに、最後の最後まで今生の使命を果たされて、時が満ちてご奉公の場所を移した、というご生涯でした。


御教歌

「おもひ見ればとしは七そじあまりよつ 御用済にて帰るのであろ」


「思い返せば年は七十有四才となった。仏祖から頂戴した御用命を果たして帰る時が来たのであろう。」


この御教歌は、ご遷化の2日前、明治23年7月15日に、開導聖人が神戸のご信者 浅田米吉氏宛にお出しになったお手紙の末尾に記された一首です。


開導聖人はすでにご遷化の時が訪れたことをご自覚なさっていたのですね。


尊いお手本です。


妙深寺の初代ご住職・清水日博上人の辞世の句。


「ワッハッハ よきも悪しきも今生は まずはこれまであとは来世で」


すごい人生観、死生観だと思います。


同じ人と生まれて、同じ命をいただいて、こんな風に生き、こんな風に死ねたら有難い。


弟子の末端に加えていただいている僕もそうありたい、そうなりたい。


と書いていたら、もう名古屋を出発してずいぶん経ちました(笑)。


連休明けではありますが、明日の朝は6時半から開導聖人の祥月ご命日のお総講、夏期参詣の中でも大切な一日です。


「ねむい、ねむい、めちゃねむいー」でも「あつい、あつい、めちゃあついー」と思っても、「行かな、あかん、あかん」と頭を切り替えて、「お寺さん」にお参りしましょー(笑)。


是非、明日は報恩のお参詣をさせていただきましょうー。


ありがとうございます。


長松清潤拝、

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