2007年6月3日日曜日

妙深寺 ~無料!なんちゃって英会話教室~

 妙深寺では、誰もが安心して暮らせるように、地域社会の中での役割を考えている。

 いじめの問題がある。老老介護の問題もある。家庭の崩壊、子どもが一人で食事をし、核家族化が進んだことによって孤独死を迎えるお年寄りがいる。
 そういう社会の中で、「お寺」が果たすべき役割は何なのか。出来ることは限られているし、背伸びしたことは出来ないが、小さなことからでも始められることがあるのではないか。妙深寺ミニ・デー・サービスや寺子屋、生活相談、健康相談室、、、、。
 そう考えに考えた結果、「まずはこれから始めよう」と思ったのが「妙深寺~無料!なんちゃって英会話教室~」であった。

 妙深寺は、幸いにも海外からのお客さまが多い。それはお年寄りだけではなく若い子どもや青年も多く訪れる。住職はじめ、多くの教務が英語を話すし、国際色は極めて豊か。そんな妙深寺だからこそ、できることがあるのではないか。

 子どもたちの周辺にある様々な問題。一人で食事を食べる子どもたち。両親共働きで「チンして食べといて」という書き置きだけの家がたくさんある。当然ながら、「いただきます」も「ごちそうさま」もなくなる。経済的な問題、社会制度、いろいろなことが関係しているだろうが、突如「徳育」とか「学力が落ちたからゆとり教育を止めよう」などなど、それも良いのだろうが、何か根っこを見失っているような気がする。

「そこで」という訳ではないのだが、妙深寺が地域社会の中で果たすべき役割を考えてみたい。

 第一に「無料」というのがお寺らしい。そして、今できることの中で考えていくと、大人たちは子どもたちの教育には熱心だし、特に英語については国際化する社会を見越して子どもたちに教えたいと願っている。
 勿論、グローバリズムの是非を問う問題もあるし、「美しい日本語」を学ぶ前に英語なんてやってもダメだという議論もある。しかし、だからこそ、しっかりした教育ではなく、お寺であるから日本語から古語、漢語まで勉強できる機会はたくさんあるのだけれど、「無料で英会話を子どもたちに教えられたら」ということを考えた。

「なんちゃって」と題しているのは、真面目に受け止められると教師陣(私や教務さん)の英語力はたかが知れている。正直にいうと、英語を教えるなどと言うのはおこがましいレベルなのである。だからこそ「なんちゃって」。子どもたちに英語に触れてもらいたい。書店で買える簡単な教材を元にしつつ、「触れる」という日常会話を英語で教えてあげるレベルで良いと思う。楽しく、明るく、日本語と英語で交流できたら嬉しいではないか。そして、海外からのお客さまが来たら、交流する機会を作りたい。きっと、勉強の成果もでる。もちろん、これはご信者さんの子どもたちだけではなく、ご信者さん以外の地域の子どもたちにも声を掛けていきたいのだ。


 今日は、薫化(くんげ)会御講の前に簡単な「英会話教室をやるよー」という話を子どもたちにした。御講に出掛ける直前の数分だったが、これをきっかけにしてスタートする。

 妙深寺 ~無料!なんちゃって英会話教室~

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