2008年2月15日金曜日

フィレンツェの朝

 眠い目をこすりながら、朝食のために部屋を出た。昨日は曇っていたのだが、今日は青空が見えている。
 ホテルを10時に出て、センターに向かう。そこからタクシーでアントニオの家に行ってお助行。次のお宅にはアントニオの車で移動していくという。
 このホテルには4度目の滞在。最初に妙深寺からの団参で泊まらせてもらった時から他のホテルを使わずにこのホテルを使うようにしている。屋上に、とても広いテラスがあって、市内を見渡せる。駅にも近いし、ローマに出るときなどは便利だ。
 周りを見渡すと教会ばかりだから、写真も教会だらけになる。それは許していただこう。フィレンツェには有名なサンタ・マリア・デル・フィオーレ寺院があり、このドゥオモは市内のどこからでも見える。ジョットの鐘楼も大きい。朝食を食べる部屋の窓から、朝日を浴びて浮かび上がっている。すごいものを建てたものだ。100年近くかけて建設されたというのだからすごい。圧倒的な迫力がある。
 しかし、この街で、仏教徒が育っているのである。それを思うと、福岡御導師やダニエレ・良誓師たちのご奉公の素晴らしさが分かる。カトリックの本家、しかもフィレンツェというサヴォナローラまで生み出したカトリシズムの強い街で、仏教が、本門佛立宗の信仰が求められ、語られ、伝えられているという事実こそが尊いではないか。そのことの意義を知らなければならない。
 それにしても、このホテルの朝食は美味しい。いつもながら、ただのハムなのに、なんでこんなに美味しいのだろう。チーズも特別なものではないし、パンだって普通のものだろうに、口に運ぶとびっくりするほど美味しい。
 「少し食べ過ぎたかな」と思うくらい。いや、今日の一日、元気でご奉公させていただくために、しっかり朝食をいただいて、スタートしよう。

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