2009年3月5日木曜日

班長さんへの手紙

 ありがとうございます。

 門祖会のご奉公が無事に円成いたしました。奉修前、お供水の横に張り出された参詣確認の表を見て、今回の門祖会はお参詣の声かけや将引が出来ていないのではないかと心配をしていました。当日、地元一二七〇名の参詣という表を見て、参詣目標には到達しませんでしたが、お役中の皆さまのご奉公に心から随喜させていただきました。

 正直、当山住職が奉修導師では、将引にも力が入らないのではないかと心配していたのです。新しい教区長や部長もおられますし、難しい面がたくさんあったと思います。その中での将引ご奉公。本当に有難いです。

 最近の三大会で感じることは、お友だちを連れて来られる方が多いことです。他寺院や遠隔地(北海道、九州、大阪、もちろん東京や関東近県)からのお参詣もあるようですが、お友だちをお連れくださる方が多い。これは最も嬉しいことで、「お教化の志が高まっている」「お寺に連れてきたいと思える妙深寺」「お友だちも喜べるお会式」になっているのではないか、そう感じてくださっている方が増えているのではないかと思います。教区の参詣数を底上げしてるのはお友だちかな?

 いずれにしても、門祖会のテーマであった「現代に活かす立正安国論」は、不幸の原因は間違った考え、宗教・信仰に執着しているからだと理解し、正しい御仏の教え(正法・南無妙法蓮華経のご信心)を心の柱として、他の人の誤りも正す。そうしなければ、個人の幸せも、家族や社会の平和や安穏も来ない、というものでした。ですから、「内向き」の立正安国論の拝見はありません。

 ご信心を外向きに、積極的に、働きかけることを第一にしましょう。自分の家族、自分の友人、自分の周りにいる方々に、ご信心のお話をしたり、お寺にお連れしたり、お講にお誘いしたり、功徳が積めるようにお勧めし、ご利益がいただけるようにお折伏ができるようになりましょう。それが今年の目標です。

 家族の中で自分一人が信心しているという方は、今一度家族への働きかけをしてみる。寺報を見せる、お寺に誘う、御講師や住職の時間を割いてもらって会わせる、等々考えてみませんか。同じように、お友だちも誘って、お寺にお連れしましょう。お寺のお話をすると、意外にも興味を示してくれるはずです。そうなれば、すかさず私や受持御講師の時間を取って、会話する機会を設けましょう。

 教区内や部内でなかなか出て来なくなってしまった方。一度閉じてしまった殻、怠惰に流れてしまった方々への働きかけは、新教化よりも大変な面もあります。今年、少々覚悟の上での働きかけ、お折伏をいたしましょう。三大会しかお参詣しない人をお講へ。お講にしか参詣しない人を当番参詣日へ。準宗徒の方に御本尊のご奉安を。宗徒の方には願主を。のらりくらりご信心されている方には厳しくお折伏をし、後は少し待ってみましょう。

 本年は、御法さまと一人でも多くの方との御縁を結ぶことです。とにかく、外に向かった積極的な菩薩行へと向かうことが大切です。妙深寺は、明るく、良いお寺です。ご信者の皆さまがその雰囲気を作ってくれています。誰をお連れしても喜んでいただける。これは間違いありません。立正安国論に、

「国を失ひ家を滅せば何れの所に世を遁れん。汝須く一身の安堵を思はゞ、先づ四表の静謐を祷るべき者歟」

とお諭しです。「四表の静謐」とは国や社会の平和や安定、人々の幸福です。自分一人安穏に暮らそうと思っても許されません。だからこそ、お折伏やお教化が出来るようになりましょう。それが目標です。

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