2009年3月15日日曜日

日本の御講も負けないぞ ⑤

 何度も書くが、妙深寺の御講席ではご信者さんが語る、語る。とにかく、何でも良いのです、お話をお聞きしたい、ということで、ちょっと良い話やら、時々ちょっと悪い話が聞ける。僕にとっては、この時間が一番たのしみ。
 今月の御講でも、たくさんのお話をいただいてきた。川上さんのお席でも、ケラケラとみんなが笑える話から涙が溢れる話まで盛りだくさん。特に、高橋さんの奥さまのお話は有難かった。
 朝参詣の折に御祈願をさせていただいてきたが、子宮癌が発見され、手術を行われた。その発見も、あるご信者さんが帰寂されたことをきっかけに、60年以上検査に行ったこともないのに「行かなきゃ」と思って行ったとのこと。そこで子宮筋腫が発見された。しかし、それは悪性腫瘍、癌だったのである。10センチ以上あったというから、かなり大きな癌だったが、他への転移もないということ。ご本人から、「もう、本当に有難い」という喜びのご披露をいただいた。「病は成仏の仲人」。
 ムツミ君も、久しぶりにお参詣していて顔を見た。すかさず、「久しぶりだなぁ~」と嫌みっぽく声を掛け、ご信心をコンスタントに、しっかりと日々の生活の中でするようにとお折伏。そして、一刻も早く御本尊が奉安できるように、と。結婚して新居を構えて、まだ懐中御本尊だけだから。朝夕に自宅で、奥さんと一緒に御題目をお唱えできないと。しっかり!と。
 神港教区の御講では草刈さんから、本当に感動的なお話をいただいた。自分自身の体験、そして自分の友人の力になりたいという想い。その中で、たくさんの御法さまからのサイン、御利益、おはからいをいただいていることをお話くださった。
 彼は、自分自身も辛い状況にあった。そうなるまで、彼のご信心がコンスタントにできていたとは言い難い。しかし、その苦しみの中からご信心を一からやり直す決意をし、寒参詣も皆参(全ての日を休みなく参詣したこと)した。きつかったと思う。同時期に、苦しんでいる友人の力になりたいと思って行動を起こした。その経緯、その温かさ、思いやりが有難く、御法さまは着実にお計らいを彼に現してくださっている。あり得ないタイミングで新しい仕事も決まり、それこそ心機一転して再スタートを切れた。本当に、有難い。
 こんな「生の声」が聞こえる御講。なんと、ありがたいことか。毎回、こんなん、すごすぎる。

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