2025年2月7日金曜日

スリランカ国立工学研究開発センター
































今日はスリランカ国立工学研究開発センター(National Engineering Research and Development Centre (NERDC))を表敬訪問しました。


2022年4月、スリランカは経済危機に陥り、国家として破産しました。大統領官邸に群衆が突入する映像に世界中が驚き、そして不安になりました。


ガソリンが尽き、医薬品の入手も滞り、食べ物も無くなっていく状況。これからどうなるのか、誰もが不安を抱えていました。


あの時、ご支援いただいた方々のおかげで、スリランカは復活しました。スリランカ国民は政治の一新を願い、懸命に復興を目指しました。新しい大統領が誕生し、総選挙では何と225議席ある中、160議席以上が議員経験のない新しい人たちが当選しました。女性議員もほぼ倍増。そのくらい、大変なことがあり、大変な事態を乗り越えて、国家が再びやり直そうとしていたといえます。


そのような危機の中、スリランカHBSは苦境にある方々のための支援活動を開始(ロータス・ライト)、支援物資を届けてゆきました。どのような政治体制になろうとも、HBSはスリランカの再出発にふさわしい地道な活動を続けていこうと努めてきたのです。


今回、新しい大統領による新しい人事が行われ、各省庁も関係団体も新しい責任者が就任してゆきました。そうした方々は停滞していた活動を前進させようという情熱に燃えています。門閥主義や縁故主義、腐敗したヒエラルキーや汚職や金権政治とは無縁、彼らはとても賢明で、論理的で、実践的にこの国を前進させようとしています。


NERDCの会長やエンジニアの方々、責任者の方々とミーティングさせていただき、デフォルト後のスリランカに希望を感じましたし、同時に停滞してきた理由や実態も感じました。南アジアで唯一検証できる優秀な研究施設を持ちながら、それを活かせなかったのはスリランカ版「失われた数十年」だったのでしょう。そこには政治の腐敗、組織の硬直化、人民の無関心がありました。


スリランカでご奉公する者にとって貴重な勉強の機会でした。

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御教歌 楽しみは さかぬ間にあり 桜花 さけばちるてふ をしさかなしさ 今年の桜も、ありがとうございます。日本列島を桜色に染めながらゆっくりと北上してくれる桜。感謝というか、手を合わせたくなります。 陸前高田の一本桜、小岩井農場の一本桜、弘前城の桜、いつか桜前線を追いかけたい。...