今日、法深寺からの帰り道、テレビで『白い巨塔』が放送されているのを知りました。懐かしい。場面はもう後半。裁判のシーン。財前教授の横暴が暴かれてゆくところ。
頭に残っています。唐澤さんの迫真の演技が印象的で、録画して観ました。
野心と野望。野望と野心。
既得権益が渦巻く、外からはなかなか見えない特殊な世界、巨大な縦割りの塔の中で、いつしか平衡感覚を失い、何より大切な患者さんを蔑ろにしてしまう聖職者。
でも、なぜか財前先生を、憎めないまま、回が進みました。これが、この作品のすごさなのでしょうね。人間の巨悪、巨悪の中の人間、
「無念だ」
とにかく、この言葉だけが耳に残っています。あれほど上昇志向で突き進んできた財前教授が末期の癌に侵され、友人に語る言葉。
本当に、耳に残っています。
人生とは、かくなるものかと、このドラマから学ぼうとしたものです。
今日、思い出しました。
途中で終わると思えば無念かもしれませんが、そうではない道があるはず。早い短いではない、命の見据え方があるはずですね。
2014年1月27日月曜日
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