2005年4月、ニューヨークから成田に戻り、そのまま新幹線で仙台に来たことがありました。
あの時は秋田県応護寺さまのお会式を勤めさせていただきました。
ラジオ番組の収録のためにアメリカを横断した直後、13年も前のことになります。
仙台で新幹線を降り、松島海岸で皆さまに合流したと自分でブログに書いているのですが(https://goo.gl/f6tYiE)、記憶をたどっても思い出せません。
日本三景の一つ、名勝・松島。
明日、仙台妙護寺さまの門祖会を前に、妙深寺の皆さまと再び訪れることが出来ました。
「松島や ああ松島や 松島や」
確かに芭蕉は願ってここを訪れましたが、江戸後期の別人が詠んだもののようです。
しかし、名句に違いありません。
芭蕉の「おくのほそ道」に松島の句はありません。
それは、「師のいはく、『絶景にむかふ時は、うばはれて不叶』」と弟子の一人が言い伝えています。
日本三景、扶桑第一の好風を目の当たりにして、あえて詠まなかったと思われます。
中国では古来「景にあうては唖す(絶景の前では黙して語らず)」ということを意識していたとする見方もあるそうです。
本当に、よく分かります。
確かに、松島とは松島、あぁ松島で、言葉が続きません。
小さな島々に松が茂っている姿は、美しくあるのと同時に不思議でなりません。
だからこそ、名勝であり、だからこそ日本三景なのですね。
お天気を心配していましたが、雨に濡れることもなく行程を終え、宿泊場所まで来ることが出来ました。
西からお天気は崩れているそうなので、明日が心配です。
しかし、ご下命いただいた以上、精一杯ご奉公させていただきたいと思います。
どうか、よろしくお願いいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿