2010年5月14日金曜日

キケロ

ジャーナリストでも教養人でもなく、単なるキケロがたくさんいる。

古代ローマきっての弁護士、文筆家。古代のマスメディアとも考えられていたキケロ。しかし、書簡集が発見されて明らかになってきた紀元前の名士・キケロは、知識は豊かでも先見性を欠き、日和見で優柔不断、自己陶酔型、自己保身ばかり考えてる。不動産投資が大好き。情けない。品性がない。

友人アッティクスとの文通を読んでいると、少なからず彼を言動に左右されていたローマの世論というのは、悲劇というより喜劇だったと思う。

いまも同じかな。テレビの中にキケロみたいな人がたくさんいる。いや、会社や職場、いろんなところにいるように感じます。

0 件のコメント:

妙深寺に杉野宣雄先生の大作が

杉野宣雄先生の企画展が終了し、図録も大好評をいただき感激しています。 杉野宣雄先生は京都佛立ミュージアムに見事な作品十数点を寄贈くださいました。今後数百年にわたり大切にしたいと思っています。 これらの素晴らしい作品をミュージアムの倉庫にしまっておくだけではもったいないので、貸出契...