2016年11月11日金曜日

妙深寺の金丸ご本尊さま、ネパールへ

無事に横浜までたどり着いたのは真夜中の1時半。


いろいろと準備をしていたら3時を過ぎてしまいました(汗)。


金丸ご本尊さまをネパールにお供させていただきます。


このことは、並々ならぬ決断であり、決意でした。


また、カトマンズとインドのラージギルは距離にして450キロほどであることから、今月より有馬清朋師を派遣することといたしました。


まず、ネパールのHBSハウスに3ヶ月間居住してご本尊さま、ご宝前にお給仕いただきます。


保護主義が台頭するであろう世界で、このようなご奉公は逆行しているように思われるかもしれませんが、必ずや報われる日が来ると確信しています。


旭の生命が、そのことを教えてくれました。


思うだけなら、誰もが改革者であり、大社長であり、大政治家であり、大宗教家です。


行うこと、曲がらずに歩んでゆくこと、くじけずに進むこと、準備をし、汗をかき、涙を流し、なお慈しみ、さらに愛して、生きてゆく。


コンピューター技術がさらに進化を遂げ、インターネットやビックデータの集積と、IoTAI(人工知能)が台頭してゆく世界。


「あと10年~20年で消滅すると予想される職業」を英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表しました。


いろいろな職業がありますが、702の職種の中には「セラピスト」や「聖職者」も含まれていました。


なぜか。


この「なぜか」という問いを今こそ反芻しなければならないと思います。


トランプ氏が当選したのは何故か。


米国内部に渦巻く政治不信などと規定せず、マクロとミクロは一致するのですから、いろいろな国や社会、場所や組織、もっと身近なことに重ねて考えるべきだと思っています。


「患者の治療方針はビックデータを解析したAIの方がいい。」「医者はいらなくなる」


そんなことを言われている世の中です。


このままでは、最も「パブリック」であることを優先させるべき政治家もAIに取って変わられるでしょう。


利害が相反する政策決定だからこそ、私情に振り回される人間ではなく、AIの方がいいと言うのです。


宗務本庁でのご奉公をさせていただいている身として、「チェンジを掲げて大統領となったオバマ氏に対する不満の鬱積」とか「いわゆるワシントンに対する不信感」などという意見を真摯に受け止めて考えています。


「改良」「改良」と言い続けて改良できていなかったら、人びとの心は離れてゆく。


こんな当たり前のことに気づけなかったら、明らかに崇高な理念を掲げている人も破れてしまうのでしょう。


公的な組織ではイノベーションは起こりにくい。


しかし、勝利もあれば敗北もある企業ではイノベーションは欠かせない。


公(おおやけ)の世界では思考まで硬直しがちです。


企業では思考も行動も硬直すれば去らなければなりません。


確かに、政治の世界には選挙という選択の時が来ます。


しかし、これを改善すべき道が、二元論の、二者択一の、「劇薬」だけであるということは、そこで多くの血が流されて来た人類の歴史を考えると、それでいいと安易に頷くことは出来ない時代のように思います。


あ、バタバタと準備しなければならないのに、書いていたら横道にそれまくってしまいました(笑)。


これからの世界が心配だけれど、私たちは人びとの心が豊かになり、人類の意識の次元が少しでも上へ上へと向かうために、行動し続けてゆかなければならないと信じています。


今日、私たちはネパールに向かいます。


不幸な大地震や、旭くんの死が、多くの人びとの人生を救うきっかけとなり、幸せをもたらしてくれたと言えるように、努力してゆかなければなりません。


保護主義とは異なる道ですが。


ここからは、さらにご本尊さまのお力をお借りしなければならないと思い、金丸ご本尊さまをお供させていただきます。

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