2016年11月17日木曜日

旅の結びに

午後一番のフライトのため、空港近くのパシュパティナートに立ち寄るだけのプログラム。


しかし、参加した者の人生を変える旅行の最後を締めくくるに相応しい場所。


ヒンドゥー教最高の聖地、ネパール最大寺院である世界遺産・パシュパティナート。


私たちはこの寺院ではなく、すぐ横にある川辺を歩きました。


パシュパティナートに隣接する火葬場では毎日50~60人が荼毘に付され、その遺灰は聖なるバクマティ川に流されてゆきます。


すぐ目の前で、人が焼かれて灰となり、跡形も無くなってゆく。


宗教を超えて、ここに人間の死があり、死があるからこそ生がある、いつか順番が来るということを、有無を言わさず悟らせてくれます。


そして、だからこそ、精一杯生きようと思える。


死について。


生について。


仏教、信仰について、否応なく考えさせられる場所。


今回のネパールツアーに参加してくださった皆さまは、この数日間で体験したすべて、そして最後に目の当たりにした私たちの生命と人生について、きっと様々なものを感じとってくださったと思います。


その後、慌ただしかったのですが、御本尊をご奉安させていただいているスニルの家に寄り、全員で一座のお助行をさせていただきました。


世界遺産のパシュパティナートに、みんなの大きな御題目の声が響き渡りました。


本当に、ありがたいことです。


ご両親がみなさんのためにご用意くださったお茶やお菓子やゆで卵をいただきました。


7ヶ月前に生まれたスニルの赤ちゃん・サラを抱かせてもらいました。かわいかったー。


今回のような観光地を離れて現地の村々を転々とするツアーは、旅行会社さんからもこれまでに無いと言われました。


ネパール人のプロのドライバーが根をあげる悪路でした。


車を捨て、徒歩でたどり着いたサムンドゥラデヴィの学校。


天空にそびえる平和題目塔。


皆さまには、本当に海外弘通の最前線に立っていただきました。


すべてがご奉公でした。申し訳なく、そして心から有難いです。


小野山日将御導師は、38年前にネパールを訪れ、ヒマラヤでアンナプルナに登ったとのこと。


今回の過酷なツアーの中でも、誰よりも屈強な登山家のようにどっしりと構え、突然の予定変更や遅延、予期せぬトラブルにも動じずにリードくださいました。


ここまでネパールのご弘通ご奉公を進めてきた清行師、支援活動に参加したすべての教務、HBSネパールのみんなの素晴らしいご奉公に、ひたすら感激です。


同時に、今回のツアーに申し込み、参加してくださった皆さま、このツアーの時間を一緒に過ごしてくださった皆さまのご奉公は、大変な覚悟と勇気、忍耐をもってのことで、彼らと同じくらいミラクルな、素晴らしいご奉公をしてくださったと思っております。


本当に、本当に、ありがとうございました。


ご奉公の姿、動きが、一騎当千の佛立教務の証でした。


ありがとうございます。


駆け足で空港に向かい、先ほどマレーシアに着きましたが、まだ予想もしなかった事態もあり、油断は出来ません。


とにかく、清康師、淳鷲師、清顕師、淳亜師、法光師と、教務さんがいますので、しっかりします。


「人生が変わります」とご案内してきたネパールツアーも、もう少しで終了します。


参加くださった方々の人生が、よりよく変わり、輝きますように、心から願っております。


ネパールに、素晴らしい場所に、私たちのリトリートセンターが誕生しました。


世界中からのお客さまをお迎えしたいと思います。


ありがとうございます。

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