2019年5月26日日曜日

北野ツクモール









































帰国の翌日は赤坂のTBSさまに伺い、「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教」展についての打ち合わせをさせていただきました。


夜は翌日の「北野ツクモール」に備えて京都へ移動。


北野ツクモール、賑わっていました。地域の活性化を目的として、毎月開催してきたほんもんさんアート市にあわせて、大将軍商店街の方々にミュージアムを開放して様々な催しがありました。


大将軍商店街は妖怪や物の怪をモチーフにしているため、私たち京都佛立ミュージアムからは【日蓮聖人と大蛇の物の怪】について特別展示を行いました。


ボルダリングの壁が登場していて、びっくり。令和初の新茶を販売するお店やお菓子屋さん、農園、あんこ屋さん、カキ氷屋さんなどなど、お店が立ち並んでいました。近所の金魚屋さんが金魚すくいまでしてくれていました。


アート市でお馴染みの紙芝居は加藤喜信師と学生師がしてくれており、館内では松本現薫師と小野山淳鷲師が来館者からの相談を受けてくれていました。たくさんの方が個人的な悩みを相談されていて、新しい発見でした。


篠笛の演奏もあり、大変盛り上がりました。私も「葦笛」を頂戴しました。練習します。


真夏のような暑さの京都でした。5月で35度?本当に気候危機。異常気象。地球の水循環システムが狂うに違いなく、これからの大雨、真逆の干ばつなど、天変地異は目に見えています。本当に、ヤバイです(涙)。


麩屋町の庭の緑は、和やかに、美しく輝いていたけれど。照りつける太陽で、かわいそうなくらい苔はカラカラに乾いていました。


とにかく、地域貢献のため、初めて開催された北野ツクモール、今回も松本現薫師が撤収の最後まで見てくれて、無事に終了いたしました。ありがとうございます。


夕方、本山の境内で随伯師と清行師に会いました。いま、2人は本山で修行中です。ネパールに清康師や博くん、航平くんが行っている時に、本山で清行師と会って、不思議な気持ち。まさにご弘通は生き物であり、人作りは1日にして成らずです。初心を忘れず、弘通家として京都から帰ってきて欲しい。


私はまた横浜まで戻って参りました。日曜日は妙深寺で2組の結婚式。とっても目出度い日曜日になります‼️


ありがとうございます。


【日蓮聖人と大蛇の物の怪】


「京都を代表する画家としても知られた長松清風・日扇聖人は、敬愛する日蓮聖人の生涯を自らの手で描いています。

この絵は日蓮聖人が大蛇の物の怪を教化・救済している情景が描かれています。

 

文永八(一二七一)年十月、佐渡ヶ島に流罪となった日蓮聖人は寺泊から船出されましたが、悪天候で角田浜海岸に漂着されます。

そのとき現れた老翁から「近くの洞窟に大蛇が住むので『法華経』のお力で退治して欲しい」と願われたといいます。

日蓮聖人によって教化された大蛇は、「この後は法華経の行者をお守りします」といい、現在の山梨県身延山久遠寺の裏手にある七面山に移り棲んだと伝わっています。この絵は上の伝説をもとに描かれたと思われます。

絵図の右下には

「嘉永二年巳酉正月 清風」と記されています。

清風自身が書き残している「蛇と云うものたゝりをなすもの也との事」という指南書には、災厄が続く家から相談を受け、蛇の祠を見つけ、「南無妙法蓮華経」の御本尊を奉安し、教化・口唱をすると災厄が去ったという体験記を記しています。法華経の教えでは、生きとし生けるものはもちろん、山川草木に至るまで仏となる可能性が宿っていると説きます。たとえ物の怪であっても退治するのではなく、あくまで救済の対象であり、確かに救っていただけるということを伝えています。」

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