2011年7月22日金曜日

カエサルと小カトー

ご宝前のお給仕を終えて参議院予算委員会を観た。片山氏と首相、官房長官、経産大臣との質疑。

国家の危機に当たって、まるでカエサルと小カトー、キケロの応酬。いや、本質的な議論にならないからレベルが低過ぎて彼らに申し訳ないか。

危機を前提に、危機を想定していない憲法の下、低レベルの小競り合い。そもそも完璧な政体などない。君主制は独裁制になり、寡頭制は貴族制になり、民主制は衆愚政治に陥る。

憲法の改正、国家公務員法も抜本的に改正しなければ国家の危機は再び訪れる。

セシウムが検出された牛肉の問題が連日報道されているが、牛肉に続いて次々に他の食品から放射性物質が検出されるのは間違いない。

豚、鳥などの畜産系の食品群、牛乳においてはブレンド牛乳が全国的に流通しているためにフォローも検査もできていない。それを許している。

震災後、特に、原発事故後、厚労省・農水省関係公務員を総動員して食の安全を確保するために動き出すべきではなかったか。

椎茸など菌類の食品群、ブロッコリーやカリフラワーなど、チェルノブイリで報告されてきた放射性物質を取り込みやすい食品群は、本当に安全が確保されているのだろうか。

ここで国民の安全を守れない組織や人員、言われなければ動けない想像力の欠如した者などいらないのではないか。緊急事態に役所の論理を語られても詮ない。

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