この前から、御衣の掛け方ひとつ、私が随行役をして、彼の肩に掛けてみる。一つ一つ、丁寧に教えてあげなければならないと、私自身も改良した。
昨日、涙を浮かべて、「もっと出来ると思っていました。」と言った。「その悔しさ、情けなさがお前を変える。頑張るしかない。」と伝えた。
涙を浮かべていた清翔。打たれ強い男だと思っていたが、ようやく、彼も変われるかもしれない。その悔しさ、情けなさが本物であれば、男として、人間として、教務として、成長するだろう。
成長するために、男泣きは、必要なもんなんだ。男に限らない。泣くほどの痛みや哀しみ、怒りや情けなさをバネにして、人はより良く変わらなければならないんだ。
甘えて、逃げている奴に、成長があるはずもない。情けなさに慣れて、泣いても忘れて、アホなことを繰り返している奴に、成長などあるものか。
自分も、何度泣いたか分からない。ただ、泣くたびに、「二度と泣くものか」と思い、何とか至らぬ自分を変えてきたように思う。
清翔の涙は、いい涙だったと思う。気づいたのだとしたら、大丈夫。そばにいて、見守り、教えていこう。
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