2010年6月24日木曜日

末法の弘通、ここにあり 『お助行』

お助行こそ、悪世末法のご弘通の方法、ご弘通の要諦、コツ、ツボ、である、と。

「信要組長澤の日 堅信組 又柴田氏に此傅を語る 大に喜ぶ。

御看経助行には新教化の人をつれて行こと御弘通の利あり。
病者に我御利生を語る。我又御利生を見て信心増進す。われもあのやうに御苦労になりたることをわすれず。必ず御利生あり。末法の弘通こゝにあり。
助行にはつれてあるけよ新教化  現証を見て信心をます」(扇全18巻302頁:御看経助行にはの事)

本件について、石岡日養上人が、「日本第一の弘通家」と称されたお師匠さま・日歓上人のご教示を後世に伝えてくださっている。

「日歓上人は、大の弘通家でおありなされました。御弘通の器となれ、御弘通をせよ、御弘通の御奉公を忘れてはいけない、と。
信心で押倒せ、佛立は信心で人を助ける宗旨や、解にづってはいけない。教務の信心は信者の信心に負けてはいけない、御看経をたくさん頂け、キットお教化は出来る。お看経が減るとエゝ事がない、と。御自身、朝の中に一万遍のお看経をお上げになり、殊に晩年は十時間のお看経を頂かれた。

師匠によく仕えよ、キット結構になる。○○(おそらく講有だと思うのですが、読み取れませんでした)日教上人に身を以て仕えられ、為に日教上人は、「清歓は来たから安心ぢや」と仰言った由。師匠の御安心の行くように、心を尽し、身を労さる。
不自惜身命、一身を犠牲にして、御弘通遊ばさる。遂に当時の講有第三世日随上人より「日本第一の弘通家」とお賞めの詞を頂戴せらる。
本をよくせよ、もとを忘れるな、本山に尽せ。
弟子の躾けは非常に厳しく、行学、特に行の面に重点を注がれ、「弟子は叱り使い」やと体でご奉公することを教えらる。
信者にはやさしく、親切に信心を教えよ。信心さえ教え込んでおけば、後は仏祖のお計らいにお任せ申す。

信者に物をネダッてはいけない、欲張ってはいけない、情実を作るな。教務は信者の奴隷になってはいけない、折伏が出来なくなる。折伏が出来ず随他意に流れたら御利益が頂けない、御弘通が止まる。

謗法を軽く思ってはいけない、謗法をやかましく教えないと御弘通が止まって了う。
御宝前は叮嚀にお仕え申せ、御給仕をゾンザイにしてはいけない。御願い申せば、御返事こそないけれども、キット叶えて下さる。
御法の為のお金は、御宝前の物であるから大切に監督を厳重にせよ。教務もよく功徳を積ませて頂くように。
御法門は、会席料理の如く、手短かに、要領をつかんで、誰にもわかり易く、今日聴聞して、御利益を頂いて、明日はお礼に来るように拝む。
御助行は、教務が先頭に立って、役中を引っ張って歩く。御助行で信心を鍛え、御講へ詣って信心を整える。新教化のお助行をよくし、御利益を頂いたら、そこからお教化をすることを教えよ。
以上、そうすれば、キット御弘通は出来る。私のはナ、人から聞いた話ではない、皆な自分で、御指南通り実地にやってみて、骨身に染み付いているのだから間違いないからやって御覧、キット御弘通が出来るから、と承りました。
このお言葉は常に我が心の燈明となり、強く鞭打って下さいます。」

私たちのご信心も、鞭打たれる思いです。

清潤拝、

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