2010年7月21日水曜日

京都の名店

病院の帰り道、以前から訪ねようと思っていた御店に立ち寄ってみました。

最近、開導聖人と坂本龍馬の関係についてお話する機会が多くあります。坂本龍馬に限らず、開導聖人と姪っ子の玉田(ぎょくでん)、高崎正風から明治天皇まで、調べれば「逆説の日本史」のように貴重で生き生きした事実が浮かび上がります。

今日、お邪魔したのは150年近く京都で筆を扱われている「香雪軒」というお店。

江戸末期の創業で、文人や文豪に愛され続けておられると聞きます。店名は富岡鉄斎によって付けられたそうで、都の歴史が伝わってきます。

私は悪筆ですし書道には暗いのですが、過去帳など年々筆を使うご奉公が増えていますから、避けては通れません。せめて、大好きな歴史を学ぶように、書道にほ近づきたいと思いました。

小さなお店ですが、入ってすぐ歴史に圧倒されました。やはり、幕末から明治期にかけて京都随一の書の大家であった開導聖人とは既知の関係ではなかったか、と思いました。

ご主人と奥さまから丁寧に用途をお聞きいただき、水で何度も試し書きをさせていただきました。私のような悪筆でも、こうして教えていただきながら、自分や自分の用途に合った筆が選べるのは最高です。

武者小路実篤氏の直筆の書、また谷崎潤一郎氏の直筆の手紙などが飾ってありました。これから、長くお伺いしたいお店です。いい出会いをさせていただきました。

モノ頼みではいけませんね。練習もして、苦手なご奉公も克服してゆきたいです。ただ、格好つけた字は大嫌いなので、素直に、等身大の信心で書けるように、修行したいと思います。

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